徒然なる写真日記

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2024会津田島祇園祭・七行器行列

2024-09-01 17:25:25 | 福島景勝地/裏磐梯
7/23 福島県南会津町田島
23日の朝に行われる「七行器行列」通称花嫁行列です。美しい花嫁衣裳に身を包んだ女性と裃姿の男性がそれぞれお供え物を持ち、田出宇賀神社・熊野神社まで向かいます。



会津田島祇園祭の運営はお党屋と呼ばれる人々によって行われています。今日では神事を司るのは神社の宮司というのが一般的ですが、古来、祭礼などの神事はその土地の有力者が取り仕切っていました。会津田島祇園祭ではその古くからの風習が代々お党屋の人々の間で形を変えずに残っています。


現在お党屋は地区ごとに9つの組があり、1つの組が毎年交代でその年の祇園祭の当番お党屋となり、1月から始まる神事を司ります。お党屋の中で神主となる家をお党屋本と呼び、祇園祭の中心となります。およそ半年続く神事全てが7月23日の七行器行列、神輿渡御に繋がっており、この流れを含めた会津田島祇園祭が昭和56年、「田島祇園祭のおとうや行事」として国の重要無形民俗文化財として指定を受けました。


朝6時ごろから、お党屋の西町に花嫁姿の参列者が続々集まり始めました










行列に参加する女性のうち未婚者は島田髷(まげ)、既婚者は丸髷を結う。

行列に参加する男性は 裃姿






絢爛豪華な衣装に身を包む花嫁たち。七行器行列はかつて未婚男性が花嫁を探す場とも言われていました。


未婚女性はおよそ30名が参加し、色とりどりの花嫁衣裳に身を包むことから日本一の花嫁行列とも呼ばれます


出発前の集合




会津田島祇園祭「七行器行列」は、南山八郷(南会津郡一帯)総鎮守である田出宇賀神社・熊野神社の神へ捧げ物をして、疫病や悪気退散・五穀豊穣を祈る神事。神の来臨を請うために、漆塗りの角樽や曲物などの七つの「行器(ほかい)」にお神酒・赤飯・塩鯖を乗せ、神前に運ぶ神聖な行列です。






神酒を角樽3つ、赤飯を脚のついている独特の行器3つ、鯖7本を載せた魚台1つの合計7つで、近世以降は熊野神社の分である角樽、行器、魚台それぞれ1つが行列に加わっています。行器とは、戸外への食物運搬用の木製容器の事。行列の際にはなるべく自分の息がかからないよう高めに捧げ持つように気を配ります。


行列の順番は次の通り。
「七度の使い」「稽回(袴着用)」「神馬(口取付添)」「神酒(袴・草履着用)」「行器(女盛装草履着用、これが花嫁行列と呼ばれます)」「魚台(袴・草履着用)」総勢約100名




田出宇賀神社まで約1.5km 陽射しが暑くなる前に到着




この後、社殿内で神事があります




社殿内での神事




終了後、集合写真


稚児さんたちも


式後、救急車が来て、熱中症で緊急搬送された方もいたようです。やはり今年の暑さでのあの衣装は酷かも。お疲れ様でした




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