1964年10月1日、東京オリンピック直前に東海道新幹線が開業して
今年で60年。JR東海は東京駅でのぞみ1号の記念の出発式を行った。
一方、JR東日本は北陸、上越、東北の各新幹線1編成に2両程度組み
込む「荷物専用の車両」の開発を発表した。将来的には荷物専用の編成も
構想しているという。これには前段がある。
コロナ禍で新幹線も閑散状態になった時、空席に東北などの「朝採れ
野菜、朝獲れ海鮮物」を積み込み、夕方に大宮駅で展示即売会を行い好評を
博した。新幹線は揺れが少ないので痛みが少ないのがメリットだが、座席が
邪魔で多くは積めなかった。
そこで座席の無い荷物専門車両の開発となる訳だが、荷物を出し入れする
入口の扉を大きくすると車両の強度が下がり大幅な設計変更となるようだ。
物流の働き方改革(2024問題)からも鉄道の貨物輸送が見直されているが、
新幹線では高級食材や精密機器など「揺れを嫌う高価な貨物」が主流になる
だろう。
さて、その新幹線を乗りまくった先月26日からの「5日間乗り放題パス」。
前半の2日は「みちのく古代城巡り」、初日の志波城(盛岡市)は速報で
「志波城のあらまし」を28日にアップし、今日から本格的に連載するつもり
だったが急用が出来て明日からに延期する。
2日目の胆沢城の展示館で見た当時(平安初期)の現地役人たちの食事。
左は下級役人用(白米とひじき)、右は上級役人用で魚や鹿肉、あわびや
ウニ、野菜とデザートの皿もある。えらい格差である。