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じんべえ時悠帖Ⅱ

ウィスキーの話(3)

 スコットランドと言えばスコッチウィスキーのメッカ。

そこから南西に伸びる島の列の先端が「アイラ島」。元々

地続きだったが海面上昇で島になった。

 前回の、北海道厚岸生まれの「芒種」、樋田社長が憧れ

たのがアイラ島である。

 海風に晒されて木が少ないアイラ島は、湿地帯の植物が

微生物で分解され切らずに堆積したピート(泥炭)が豊富

である。

 木炭の代わりにこのピートでウィスキーの原料の大麦を

乾燥するこの島のウィスキーは、銘酒「ボウモア」に代表

されるように「煙のにおい」がすると言われる。

 下の図の右の列がアイラ島のモルトウィスキーの蒸留所を

示す。数字など見にくいが「16」がボウモア(1779年創業)

の蒸留所。湾を挟んだ対岸「15」が復活したブルックラディ

蒸留所である。

 アイラ島を含めスコットランドには140もの蒸留所がある

という。ウィスキーは一時衰退したが、中国、ロシアなどの

需要増大で盛り返している。

 蒸留所の新設や復活も多いが、必ずしも資金繰りは決して

楽ではない。地図の「15」、ブルックラディも幾度もオーナー

を代えて来た。

 2001年にロンドンの商社マン二人が、島の地主と組んで

休眠中の蒸留所を買収、老舗ボウモアのベテランも参加し、

再建、復活。地元の若者も採用し地域密着を目指した。

 しかし製造設備は古いままで、大麦を砕くミル(粉砕器)

も発酵タンクも木製のままである。センサー付きの新しい

機械を使わないのは「職人の鼻と舌と目が頼り」。

 スコットランドの雄大な自然と文化、歴史の伝統を守る

ことは「洋の東西を問わない」。

 

日の出散歩の帰り道、マイパーク早稲田公園


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コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

jinbei1947
ワイコマ様
確かに「息の長い商売」、新規参入のメーカーでは資金繰りが問題ですね。
欧米では樽の中のウィスキーに1リットル単位で投資を募る制度があるそううです。
言ってみれば先物取引ですかね。
jinbei1947
えめらるど様
教養部で留年して最後に残った単位が体育。
授業(実技)にほとんど出ていなかったので単位は駄目と言われましたが、
20ページほどのレポートを強引に提出して何とかなりました。
退学か進学か人生の岐路でしたが、何を書いたか全然覚えていません。
ykoma1949
醸造業・・私はウィスキー会社の経営に携わったことはありませんが
ワイン工場や日本酒工場には何軒か関わりました。市内のワイン会社
のうち5軒の関与をしていました。醸造は、発酵製品なので大変難しい
ワインで言えば普通は、3年から10年物で勝負していますがその保存
いわば在庫が問題、国産のワイン樽は20万前後、外国の高級な樽は
50万円もします。そしてその高級な樽に10年寝かせますとその
中身は半分以下に減ってしまいます。10年を超えてまだ寝かせた
ものが・・ブランディーで歩留まりが3割~4割、それを一定の温度で
長期間の保管・・その経営に耐えられる人たちだけがこの業界で生き
残ることが出来ます。
ウイスキーを一日で作る方法は・・また後日教えましょう。
えめ
学生時代、レポートを提出して単位を取る学科がありました。死ぬ想いでした。貴方様のような方が身近に居られたなら、お願いしたのになあと思います。
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