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じんべえ時悠帖Ⅱ

刺繡と詩集を間違えて

 埼玉地方版の「さいたま文化」欄に寄せられた、短歌、俳句、

及び詩の中から秀作を選んだ「朝日さいたま文化賞」。

 短い短歌や俳句は「その心」を読み取るのは難しいが、少し

長い「詩」は何となく作者の心もちが理解できるような・・・。

 詩部門の正賞、「スニーカー」と題した郡山美和子氏の作品。

 「白すぎて 眩しすぎて なぜか気恥ずかしい」下したての

スニーカーを履いて散歩しながら思う「心もち」である。選者

が褒めるその中盤の対句、

  今日一日の糧を得て

  今日一日の運を拾う

  ささやかさ という最高の贅沢

  つつましさ というちょっとした傲慢

そして終盤は、

  そりゃ

  何も嫌な思いに身を馳せるより

  何も知らないふりをしていたい

  それが生きていく叡智であれば

  このまま 流されてみようか

  と、石を蹴る

 

 作者の郡山美和子氏は、趣味の「刺繡」の本を探しに本屋に

出向く。そこで、店員から「詩集」のコーナーに案内された。

「シシュウ」間違いが縁で詩作を始めた。

 後に、詩人の茨木のりこ(1926-2006)の作品にも、書店で

詩集と刺繍を間違えられたという内容を発見したという。

 

 私も散歩が好きである。散歩しながらいろいろ考えを巡らす

こともある。真新しい白いスニーカーではないせいか美和子氏

のような「心もち」になることはない。もっと下世話である。

 

昨日、水無月朔日の日の出

江戸川に川霧が流れる

南には低く黒い雲、明日は雨の予報

 

  

  

  

 

 

 


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コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

jinbei1947
えめらるど様
親族の中で一番、週刊文春への「提供報酬」が欲しかった者でしょうね。
以前もそうでしたが、特に最近の有名私学は「頭」より「金」の時代です。
彼が世襲議員にならないことを祈るだけです。
jinbei1947
ワイコマ様
短歌も俳句も詩も、感動した、深く心を動かされたことを文字化するもの。
毎日(のように)書いているこのブログを我々の「詩」と思いましょう。
そう思えば我々も立派な詩人です。
eme
岸田家の事件、あの写真を親族の誰が漏らしたのか、此の後「お家騒動」にも繋がることだろう。件の御曹司については、慶応の法学部を出てハンサムで、「私にもあんな息子が欲しい」と[垂涎の的]であった。「彼の将来に栄光あれ」と祈る次第である。
ykoma1949
詩集と刺繍・・いかにも女性らしい お話ですが、刺繍は縁もなく
出来ませんが、「詩」は何度か書かされて、書いた覚えがあります
しかし、それには「感性」というものが必要と感じて・・挫折し
それ以降は・・書いたことはありませんが、一昨年だったか・・
孫の詩が、学校の文化祭かなんかで入選とか・・我が家は理系
家族と思っていたが・・子供の感性は・・いろいろで、私が
勝手に決めつけていてはいけないと感じました。
この写真の光景を眺めて、朝日を見て、朝霧を見て、そして
一句とはいかずとも・・何かを感じて表現できないと・・と
思うだけで、何も浮かばない・・私です (≧∇≦)
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