朝刊の「ひと」蘭から。
タイトルの「土木愛」は人名ではない。文字通り土木に
対する愛という意味である。でも主人公は女性である。
地味だが生活に欠かせない物を造る土木に魅力を感じて、
女性がほとんど採用されないこの世界に飛び込んだ。
トイレも風呂も男性用だけという男世界に苦労しながら
も、多くの現場を踏んで「土木愛」を育んだ。
しかし、東日本大震災では土木技術で造った物が破壊され、
多くの人命を奪った。土木愛が無力感に変わった。
「復興に力を尽くしたい」と手を挙げ、被災地でがれき
撤去の監督や、市街地整備の渉外担当などを続けた。
こんな彼女を岩手県大槌町が指名して出向を依頼した。
地権者の承諾を貰い、現場間の調整に走り回る彼女こそ
町の復興に必要と、防災と街づくりの専門官に招聘した。
防災士の資格も持つ彼女である。
「ハードだけでは復興は終わらない。どう使われ、どう
次の災害に備えるかまで関わりたい」という彼女は51歳の
島村亜紀子氏である。
彼女の所属する建設会社と、出向先の大槌町は工事契約
を結ばないと決めている。じつにクリーンで太っ腹の建設
会社である。中堅とだけ言っておこう。
二ヶ月に一度のさいたま市大宮駅近くへの通院。一駅前
のさいたま新都心駅から旧中山道を歩いた風景である。
振り返って見る、駅と商業施設を結ぶ歩行橋
コクーン1、2と名付けられた大型商業施設と駐車場
線路を挟んだ埼玉スーパーアリーナ、ジョン・レノン・
ミュージアムが閉鎖されたのは寂しい。
スーパーアリーナに渡る歩行橋
その橋の先、このあたりに中山道の一里塚があった
宅配集配拠点前、リヤカーもコンボイ編成
右手に大宮氷川神社の参道入口、一の鳥居
やがて吉敷町交差点、中山道大宮宿の南(江戸)口あたり
その左手、新幹線、在来線を広い県道が潜る
続きは次回。