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じんべえ時悠帖Ⅱ

千人同心街道、松山宿から吹上へ

 千人同心街道ウォーク4日目の終盤である。大型ホームセンターと

コンビニの若松町一丁目交差点から街道は県道66号となる。旧松山町が

周辺と合併して市制となる際、松山市では愛媛の先輩松山市と重なるため

「東の」松山市ということで東松山市となった。

 しかし街道の宿場名としてはあくまで松山宿である。前回東松山宿と

書いたのは間違い、訂正しておく。

 東武東上線東松山駅への交差点から駅方向を見る。最近改修された

だろう、ずいぶんと立派な道である。植樹されて間もないハナミズキが

楚々と咲く。

 この先から松山宿がはじまった。左手には下沼公園、もう少し前なら

桜満開であったろう。この先には宿場町らしい旧家がポツポツと建つ。

 松山神社への参道入口にあるのは八雲神社。江戸初期(安政6年)の

ものという彫刻が唐破風の向拝や社殿全体に施される。彫工飯田仙之助が

三人の弟子に競わせたものと入口脇の口碑に書かれる。

 下沼公園から約1キロ、松山宿の終わりにあるのが上沼公園。昔は

池がもっと大きく街道も膨らんでいたという。

 下流4キロに名勝「吉見百穴」がある市野川を渡った先、高台の

市民病院への長い階段の反対側に地蔵座像。台座には「行田へ四里、

熊谷へ三里」の道標になっている。が、分岐(追分)は1キロも

である。移設されたのかも知れない。

 長い坂を上り続けて滑川(ナメカワ)を渡る。橋の歩道一杯に車が停まり、

渡った先の袂で写生するのはご夫婦か。緑一色の風景なのに絵は赤基調、

下塗りなのであろうか。

 数百メートル先の東平交差点が行田、熊谷の分岐点。その行田方向に

歩道が無い!車の切れ目をまって国道407号を渡る。

 緩やかな上り坂が続く単調な道、途中のコンビニで立ったまゝ簡単に

昼食をとり続きを歩く。木陰が涼しい。

 2キロ半で旧道に入ると熊谷市小八林(コヤツバヤシ)地区。長閑な集落

を抜けて約2キロで県道66号に戻り荒川へ向かう。大芦橋の手前500mの

交差点が運命の分かれ道。

 釣り堀がある右手を進むが大芦橋に上がる道はなく、500mを戻り

左手の歩道で大芦橋の袂に着く。往復1キロのロス、一気に疲れる。

1キロもある長い大芦橋、歩道が片側だけとは信じられない。

 大芦橋の真ん中で鴻巣市に入る。旧街道は下流の水道橋付近を渡った

という。

 渡り終わって旧道へ向かう土手道は見事にブロックされている。

信号のある大芦交差点までは800mもある。途中、旧道のある医王寺

方向へ向かう右折車に助けられて県道を渡る。

 土手下の大芦地区の長閑な道を北へ2キロ、JR高崎線の踏切が

今日のゴール。北坂戸からの街道沿いは約20キロだが、ミスコースや

迷い道、探し道など悠に25キロは越えただろう。

 六角精児の「呑み鉄本線日本旅」よろしく、上りの高崎線の懐かしい

ボックス席で、吹上駅前のコンビニで仕入れた缶ビールで打ち上げ。

 次回から館林で一泊した5日目、6日目の最終シリーズとなる。

 

 

 

 

 

 


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