美輪明宏★おしゃれ大図鑑

現代における美と愛の伝道師、美輪明宏さまのご著書、「おしゃれ図鑑」です。
全ページほぼカラーで、美輪さまのお言葉と厳選された写真や絵が載っています。
美輪さまの神のようにお美しい若りし頃の貴重なお写真も・・・

プロローグに「美しいものに囲まれていれば、人は自然に美しくなります」とあるだけあって、表紙（ピンク×ホワイトのストライプ）から裏表紙（ピンク×ホワイトのドット）まで、どのページどの箇所をとっても全て美輪さまの美意識に裏打ちされた完璧な仕上がり。
まずは手にとって、目次を開き、自分の興味のあるページからお読みになるのもよろしいでしょう。もちろん、最初から１ページ１ページじっくり丁寧に繰っていくのもおすすめいたします。（美輪さま風）

もちろんどのページも好きですが、特に好きなところは、「お城の作り方」。
美輪さま直伝のインテリア論が、完結に美しくまとめられています。
「汚い部屋に住んでいる人は汚くなります。
美しい部屋に住んでいる人は美しくなります。・・・略・・・
インテリアとは、あなたが思っている以上に、あなたに大きな影響を及ぼす重要な要素なのです」
という扉絵の言葉には、いつもわが身を省みて反省させられます



美輪さまが貧しい時代にお過ごしになられた自室がこちらです。
古アパートの６畳の部屋を、ピンクと黒をテーマカラーに、生地屋さんで買ったジョーゼットやビロードを壁に張り巡らせたり、マイセン風の電気スタンドを置いたり、電蓄（！）をピンクと黒のペンキでストライプに塗り上げたり・・・
あまりの素晴らしさに、当時のボーイフレンドたちがなかなか帰らなかった、という美輪さまならではの素敵エピソードもちりばめられています
部屋が汚くなってくると、よくこのページを読み返して、なんとかしようという気持ちを奮い立たせます。美輪さまの素晴らしさに感動するばかりで、なかなかうまくいきませんが

他にも見所は盛りだくさん。
お洋服や音楽、言葉遣いに関する美輪さまの美学を述べられているところや、ご親交のあった江戸川乱歩や中原淳一、寺山修二について語られるところ、フジ子・ヘミングとの対談、美輪さまがご自身の男性観について言及される場面も！（新庄選手がお好きだそうです）

とにかく、どこを読んでもどこから読んでも外れ無し、隅から隅まで楽しめる一冊です。
特にいいと思うのは、この本は他の美輪さま本に比べて、あまりヘビーでないというか、身構えずに読めるというか、、、（美輪さまの想像するとことの）少女向けに書かれたという設定なので、気軽に手に取り、美輪さまワールドを味わえるところが良いと思います。
美輪さまが好きで、でもその本をまだ手にしたことがないという方に、まずはオススメの一冊です

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