自分表現

家族に応援されながら、自由気ままに趣味の世界を楽しむ、自分への贅沢なご褒美

日本古式弓馬術協會の初稽古を参観しました。

2020-01-16 18:37:57 | 日記
令和2年1月12日、日本古式弓馬術協會の初稽古が湘南馬事センターで行われたので、参観をさせていただきました。湘南馬事センターは、関越高速道の本庄児玉インターの近くに在るのですが、車のナビゲーションにヒットせず、その所在がわからず、結局、理事長の豊田重之先生に電話をして、途中まで迎えに来ていただきました。理事長の豊田先生が直々に迎えに来てくださるような事をしてしまい、大変申し訳なく思います。

2頭の馬は、日本古式弓馬術協會が保有する馬で、これから初稽古が行われるために静かにスタンバイしていました。向かって右の馬は“麦風”左の馬は“天蓬”という名前です。
二頭ともに静かに初稽古の準備です。


武田流流鏑馬を現代に伝え広められた方が、金子有鄰先生です。有鄰先生は、師匠である井上平太氏から武田流流鏑馬を伝授され、昭和9年に一子相伝の武田流流鏑馬を受け継いだ方として知られています。以後、鎌倉の地に在って東京を中心とし、私財を投じて流鏑馬の保持と日本馬術の振興を図りました。有鄰先生は、昭和55年6月2日に子息の四郎家教さんと六郎家堅さんに武田流を継承する資格があると遺言し、没されました。四郎家教さんは、大日本弓馬会会長として活躍され平成21年1月に没する前に、金子家暢氏を後継者として指名したのですが、大日本弓馬会が後継師範としてそれを受け入れず、師範のいないまま運営されるに至ったようです。
一方、金子六郎家堅氏は、昭和58年7月に金子有鄰先生の弟子達と共に、武田流鎌倉派を結成して、武田流門人を正会員とする『日本古式弓馬術協會』を設立し、理事長として湘南馬事センターを稽古の拠点にして活動しました。そして、平成24年1月に没する前に、直弟子の伊村直也範士を後継者に指名し、今も、日本古式弓馬術協會は、武田流流鏑馬を世に伝えています。

現在の理事長、豊田重之範士です。








この方は、高橋宗和範士です。


1月の空は曇り空でしたが、空気が澄んでいて爽やかな気持ちになりました。
弓を持って颯爽と稽古をされている方は、橋本秀昭範士です。




左が橋本範士、右が豊田範士(理事長)です。






初稽古が終了する時に、ご厚意により麦風に騎乗させていただきました。初稽古で、体から湯気が出ていた麦風の背中に乗らせていただきましたが、いささか体重のある私ではありますが、麦風は、私の体を優しく支えてくれました。騎乗の私は、実に感激いたしました。
さらに、近くの食事処で美味しい昼飯もご馳走になってしまい、たいへん恐縮してしまいました。


騎乗した麦風からの眺めはとても良くて、馬事センターの外の景色までもしっかりと見渡せました。
私は、橋本先生が付き添ってくださったので落ち着いて乗ることが出来ましたが、神事の流鏑馬奉納の時には、凡そ300メートルもある流鏑馬のコースをフルスピードで駆け抜ける間に、騎乗で両手を離し、的をめがけて矢を放つ人馬一体の神業をやってのける事を想像すれば、武田流流鏑馬の迫力を感じずにはいられませんでした。
今年も、近江神宮にて武田流流鏑馬の神事を奉納されるかと思いますが、先生方をはじめとし、お弟子さんたちの益々のご活躍を祈念申し上げ、湘南馬事センターを後にしました。