ようやく咲いた我が家の藤懸(深山つつじ系)
旧中国パールが所有し、同社の破綻で宙に浮いていたクアパークの土地、一万坪(3.3㌶)の売却先が㈱寒河江自動車学校に決まりました。
今日30日、臨時市議会が開かれ土地の売却の議案が提案されました。
私は、日本共産党市議団を代表して質疑に立ち、以下の諸点について市長の見解を求めました。
①広大な売れ残りの土地が処分されることは(市費で金利を払い続けていることから開放される意味では)市民にとって歓迎すべきことで、処分自体には賛成する。
②しかし、そのことと、この間、議会内外からのクアパーク計画の見直しを求める声に背を向け、温浴施設〔クア〕を中心にした事業展開にかたくなに固執してきた佐藤市長の政治責任は別だ。市長は、クア計画の破綻を明確に認めるべきだ。
③また、処分の相手が寒河江自動車学校に決定するまでの経緯が不透明だ。土地の処分と活用方法について市民に公開しガラス張りのなかでなぜできなかったのか?
④今回、大金を投じて市が造成した民活エリアは、約56,500円/坪で処分される。山形自動車道へのアクセスや景観も良く、温泉の引湯などが整えられた場所としては破格の安値だ。
今後、ホテル王将、湯坊一楽などが所有し、その後、土地開発公社が抱え込んでいる遊休地(2筆約6,000坪)の処分と活用については市民の声が十分反映されるような方法で行うべきだ。
佐藤市長は「クア構想について市民は支持してくれている」などとしてクア計画の破綻の責任は頑として認めない態度に終始しました。
しかし、半数を超える事業者の相次ぐ撤退が起こっているこの事業の継続にだれもがそんな言い分に道理があるとは思わないでしょう。クア構想とは異質の自動車学校に決まった経緯については「活性化に貢献できる施設」ということで決定したということでした。
一方、この間、打診のあった業者の種別について初めて公開しましたが、ショッピングセンター、場外競輪場(サテライト)、パチンコ店、アウトレッド、スーパー銭湯などだ、ということでした。
佐藤市長がこの間議会で発言続けてきた、南国の暖かいイメージの施設、とか、市内外から家族連れで訪れ楽しめる長期滞在型の温浴施設、などという構想が幻想であったことがこれら打診してきた事業者をみれば明らかです。
今後の売れ残りの土地の処分方法については最後まで明確にしませんでしたが、温泉つきの分譲住宅など格安の地価を生かした活用方法を広く市民から募って方針転換を図るべきでしょう。

佐藤市長は、一年三ヶ月前の市長選挙で大勝したことで、すべての施策が市民から信任された、と思い込んでいるようで、強気の発言を繰り返しています。
しかし、今回、クア構想にふさわしい事業者が現れず、それとは無縁の自動車学校を処分先に選択しなければならなかったのが現実です。いつまでも未処分地を抱え込み、市費で金利負担を続けることに市民の批判が高まることを恐れた結果、とも言えます。
いずれにしても、正直にクアパークの失敗を認めず、自己保身的な発言を繰り返す佐藤市長の姿はむなしく、見苦しくすら感じます。