東北選出の三名の共産党国会議員が勢ぞろい
5月20日(土)山形ビッグウイングを会場に『今考える 格差社会と医療・福祉問題』と題するシンポジウムが開かれました。
このシンポジウムは共産党が主催し東北各県を一巡し、山形が最後との事でした。
会場は450名の参加者で一杯になりました。
このシンポジウムには、紙とも子、大門みきし、高橋千鶴子の3名の国会議員が出席し、それぞれ国会報告を行いました。
紙とも子参議院議員の話し
紙参議院議員からは今国会の前半では、「小泉構造改革」による格差拡大問題や、規制緩和万能論による耐震強度偽装問題、防衛庁官製談合、BSE問題などが大きな対決軸となり、大いに論戦を展開した事。その中で国民運動と結んだ論戦で、中古家電販売規制撤廃、サラ金の金利問題など国民要求を実現させたことなどが話されました。
更に終盤国会では医療改悪法や、共謀罪、教育基本法改悪、憲法問題、在日米軍再編問題など重要法案が山積みされている。国民運動を盛り上げて法案通過を断念させるとりくみを展開していきたい、と話されました。
大門みきし参議院議員の話し
大門議員は格差問題や構造改革問題について報告。先進国ではアメリカ、イギリスについで日本での格差が広がっていること。上位10%の所得階層が所得全体に占める割合は31%超にもなり、一方でこの10年間で年収200万円未満が24%(1千万人)増えている。などが報告されました。
さらに「構造改革」を進めるとなぜ貧富の格差が拡大するのか?を解明。その解決にはどうするか。世界の流れは反『構造改革』が時代の潮流になっていることなど、展望がもてる話でした。
パネルディスカッションでは
第2部のパネルデスカッションでは、高橋衆議院議員が18日衆議院で強行採択された『医療制度の改革法案』の国会での論戦の模様を生々しく報告。この法案が人の命や日本の医療をずたずたにしてしまう法案であることが改めて明らかにされました。
そのほかに医療関係者、老人介護施設関係者、山形市選挙区の県議候補の渡辺ゆり子さんがそれぞれの立場で発言をしました。
フロアからの発言では、青年が裁量性労働の過酷な実態を報告。構造改革の渦の中でぼろぼろにされていく若者たちの姿が浮き彫りになりました。しかしこのような政治に怒りを燃やし、支援する組合と共に立ち上がっていることが報告され感動的でした。
また、障害者の授産施設の職員からは四月から実施された障害者自立支援法によって、利用者も施設も大変な状態に追いやられていることが報告され、改めて小泉内閣の「構造改革」のひどさを実感し怒りがこみ上げてきました。
この怒りと感動を来年の一斉地方選、国政選挙につないでいかなければと強く思いました。