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マコトのトコノマ

ばらばらなものを繋げるjamzIpそれは音楽であり、行動であり、場であり・・ここからも何かがつながれば良いなぁ

こういうことだったんだよね

2005-07-17 15:57:25 | ムーブメントarticle9
7/9、ライブarticle9から一週間、あの時あの瞬間、音楽にできることが見えた気がしたよ
あの空間にいた100人を超える人
憲法9条を守りたい人
熱い人、静かに燃えている人
たまたま来た人
ぜんぜん知らなかった人
どちかっていうと憲法変えてもええんちゃうって思っていた人
本当なら出会うはずのなかった人が
あの狭い空間にぎゅっといて
最後
article9を俺たちが歌い始めたとき
手がつながりはじめたんだよね
見る見るうちに会場全員が手をつないで
揺らして、飛び跳ねて・・!
ありえないでしょ
そういうのって
日常や
そういう運動をしている場面で
立場や考えやスタンス、そして価値観を超えて
手がつながってしまうっていうの
そういうものがぴったり合った人とでしか普通手はつながないよね
でも、あの空間
僕がひとつこれは信じていいなと思ったこと
それは俺たちの音楽が、手をつながせたってこと。
それは、音楽にしかできない力かもしれない。
まずつないじゃぇって
その場のノリかもしんない、深く考えずに
なんかもう盛り上がってきたーっていう
でもそこからはじまるんじゃない
手をつないだ、つなげることができたんだっていう事実から
article9の歌詞
~その手がつながれば、引き金はひけない~
って思想
まずいっしょにつないじゃう
そこからはじめるってこと
でもそれができるのって
やっぱり音楽なんちゃうかなぁ。

たとえば、自衛官や自民党の人がこの歌聞いて
なんか、ええメロディーやなぁ、歌っちゃうなぁ
ってなるところから、何かが始まってしまう
とかね

いろんなものを超えて
人をつなげるんだね
音楽って。イケてれば
俺らが努力するのって
実はそこかもしれない

7/9俺の地元のjamzIpホームグラウンド
ライブハウスメイデンヴォエッジで
奇跡ははじまったよ



それは魔法の力と呼ぶべきか明日7/9

2005-07-08 13:14:48 | ムーブメントarticle9
水と空気と土と太陽が何もなかったところから
植物という命をつくるように
こうなったらいいなぁということは
思いと言葉。
明日7月9日
ぼくを含めた仲間と運営しているライブハウス
メイデンヴォエッジで
憲法9条をいろんなアーティストが表現するライブイベントをやるよ
なんで9条?
それは、僕にとっては簡単に当たり前に、戦争がいやだから
例えば、友達とまたは恋人と、会って楽しくしゃべっている喫茶店に
爆弾が落ちてみんな殺されてしまうということ
子供と遊んでいたら、突然子供が撃ち殺されるということ
日常が、なんの理由もなく奪われ、命が木っ端微塵に吹き飛ばされる
戦争ってそういうことでしょ。理由じゃなく結果。
その方向に日本が知らない間に確実に向かっていて。
自分や自分の家族、友達、ひいてはこれまで関わってきた人が
そんな目にあうのは、いやだ。
だからぼくは、当たり前に戦争がいやです。
だからarticle9という歌をつくった。
それは、たまたま僕がミュージシャンだからこんなんができただけだよ
難しいことではなく。
人の数だけ
戦争はいやだよ、みんなそうでしょっていう表現あるよね。
戦争とか平和になると、なんか堅苦しくなっちゃって
意識のあるまじめな人がやってるなぁ
ご苦労さん
ってなるんだよね、観ている人は
やっている人は戦っている気分でいい気分だけど
でもそれでは結局、世の中を動かすであろう、動かす力を
本当は持っている、たくさんの人の心は動かない
踊りを踊っている人を見て
自分も踊りたくなるような
そんな感じ、それだと思うんだよ。
戦争はもろにそれぞれの人生にふりかかるから
それをやめさせる何かも、みんながやりやすく口ずさめるもの

そんなものをやりたい
その数人の思いが、言葉になり、その魂の宿った言葉は
それを聞いたたくさんの人を動かし、明日
小さいライブハウスに本当に沢山の奇蹟が起こるかもしれない
ストリートダンス
レゲエのヒップホップ
ライブペインティング
サインダンス
詩の朗読
フォークソング
講演
jamzIp
・・・・・
人間のつながる力の奇蹟
そしてとびきりのショウを
これが引き金

日本を戦争にむかわせない
それは
世の中をかえるっていう
みんなが主役のショウ




article9への道のり

2005-04-21 13:27:03 | ムーブメントarticle9
「こんなんできたよ」と何人かに、長野でのライブ後滞在中に録音した
article9を渡したのがはじまりやった。
この歌は何かの扉のドアのノブを回したんだね
この歌は今、人から人に広がって、今も広がっている。
僕の知らない所で、ぼくの知らない人が広げている。
歌の力、言葉の力が人と人をつなげ始めてるんだよね。
この歌は、作っているときから、なにか大きなものが
僕につくらせている感覚。僕はあくまで媒体で、それまでの
過去、現在の人の思いっていうんかなぁ 形にならならなかった
もやもやしたものが、僕の右手の鉛筆の動きになって字になって
つながって、詩になったんだよね。
フレーズも、実は半年ぐらい前のリハの時にsatoが偶然思いついて
何とか歌詞をつけようとしたんだけど
パーソナルなことを歌うには、どうもしっくりこなくて
冷蔵庫にある、いつか使うかもしれんからとりあえずおいてる
ビンに入れた青のり
みたいな状態でずっと置いてあったんだよ
それが、あっ 出番だ
と言葉と合わせたら、まるでそのためだけに作られたみたいで
すべてが必然だったんだよなぁ。

この歌ができて、神戸の片隅であーでもないこーでもないとやっていた僕たちは
新聞やテレビに登場してしまった。それは、どういうことかというと
いつもどうり朝起きたら、ポストに束のように手紙が入っている状態。
しかも、時間のやりくり能力ゼロの僕は、ひとつひとつに返事を書くために
あたふたして。身の回りのこと全部サボっちゃった。日記もずいぶんお休みして・・

article9を歌いに来てほしい
article9のCDを○○○枚送ってほしい
こんなメールが連日来たら
がんばらずにおれんよね。(ごめん言い訳)

まずarticle9への道のりをここで書いて、はじまりの宣言(自分への)にしよう
僕の中でのはじまりは、イラク戦争だった
テレビやインターネット、情報が洪水のようにあふれる中で
子供が殺され、子供の親が殺されるのをみて
ものすごい怒りを感じたんだよ
だって、子供は、誰が見たって殺されるようなことは何もしてないんだよ
ただ毎日を一生懸命生きているだけだよ。なのに命を終わらされるいわれは
誰が見てもないよね。大人の都合で全てを奪われる、それが許せなかった。
でも、その時
じゃあ僕は何をすればいいんだろう
そこから先が見つからなかった。
何かしたい、するべきだという気持ち
何をしたらいいのかわからない気持ち
何よりも、結果的に傍観者でいる自分に腹を立てていたんだよ
友達のバンドと「反戦ライブ」をやろうと盛り上がってみたものの形にならず
むしゃくしゃしてたよ。
でもライブでマイクの前に立っているのに戦争のことを歌わないことだけはしないぞ
と思って、「スポットライトのあたらない場所で」という歌を書いた。
そこで、article9の冒頭へつながることになる言葉を歌ったんだ
「明日また会えることを誰にも奪えない。明日握り締めるものを誰にも奪えない」

僕自身の「なんで人を殺したらあかんの?」「何で戦争はあかんの?」
という問いへの答え
その時の僕はそこまでで精一杯やった。

それから2年、2年必要やってんなそこから先の言葉と、それを伝えようという
仲間と出会うまで。 

(つづく)