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ハッピーライフ!

2度と戻らない日々の記録と記憶。

Ann Sally

2007年01月22日 | 暗闇研究会

2つほど下の、やたら暗い、闇夜のようなbarで、ベルギービールのグラス(ワイングラスみたいな形してんだよ)をグビグビ(あ!今気づいた俺、断ちしてたんじゃん。ま、いいか。これを機に、たまに良しとしようっと。)していた。

友人との会話がふと途切れ、天使が通り過ぎたその瞬間、心地よい、ちょっとsilkyでsmokyでvelvetyな女性のヴォーカルに耳を奪われた。全部違うじゃん、と思うかもしれないけど、例えばEddi Readerだったら、smokyという形容は入らないと思う。

あぁ、気持ちいいな、と思ったその瞬間、聞き覚えのある言葉たちが次々と溢れてきた。

♪・・・I see you everyday
I watch you as you walk down this way
We pass on the stairs on this council block
Too shy to find words to say
・・・♪


あ、"ALLELUJAH" ぢゃん
Fairground Attractionなんてカヴァーしてる人いるんだ?などと思いつつ、グラスを傾ける。奇しくもつい先日コメントを頂戴した過去の文章で取り上げた曲である。

その心地よい声の主の曲がその後も続いた。

思わず、カウンターの中の男性に声をかける。誰の音楽ですか?と。

彼がジャケットを持ってきてくれた。
Ann Sally公式Webサイト)という、本職はお医者様の名古屋出身の女性。とても自然にポルトガル語(Caetano Velosoのカヴァーも!)や、英語、日本語の曲が混ざっており、全くどんな出自の人なのか、どこの国の人なのかも全く想像もつかなかったのだ。

 昨日、軽くドライヴした吉祥寺のHMVでCDを大人買い(9枚!)してしまったのだが、そこで、この夜barで聴いた2枚と、それらを演奏したLive盤を入手した。

 早速、今、月曜日の午前1:30、僕の部屋のターンテーブル上ではこのCDがplayされている。

 しばらく、J's Barではヘヴィーローテーションかも。

 安らかな夜のひとときのお供に良いかもよ

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暗闇研究会

2007年01月21日 | 暗闇研究会

前、あるBarを訪れて、

>でも、このお店、僕がリラックスするためには、ちょっと照明が明る過ぎかなぁ・・・?

と書いたところ、そのお店を教えてくれたSB嬢に

>あれで明るいだなんて、
>Jさんいつもどれだけ暗いところに行ってるんですか・・・


と、コメント頂いた事があった

言われてみると、僕の暗闇好きは結構普通の人よりも暗いのかな?

例えば、夜景モードで撮影してもこれくらい暗い。
相当暗い。

確かに、下記のMというBARもかなり暗い。

更に、今は亡き僕が10年近く通わせて頂いた原宿のBというBarも、窓ひとつなくとても暗かった。今にして思えば、ここがある内に一度だけKさんとご一緒できてよかったなぁ。

一週間、色々抱えながらもなんとか駆け抜け、ちょっとだけホッとするために、会社を後にした僕は、都内のとあるBarにいた。ここも窓ひとつない。

洒落にならないくらい暗くて、メニューを見るために懐中電灯を渡される。

DUCHESSE DE BOURGOGNEというベルギービール、紅くて、ちょっと甘くて、そしてホロ苦い。

僕は未だ、しばらくの間、暗闇を探して、彷徨うのであろうか。

この夜、ここで素敵な音楽を見つけた。

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恵比寿 【MAUVE】

2007年01月20日 | 暗闇研究会
スター青木さんが自ら筆を執った看板が印象的なMauveというbar。

やや遅めの時間にふらりと入った僕らを暖かく迎えてくれた。

とても柔らかく、しかし無駄の削ぎ落とされたチューニングのスピーカーから流れるjazz。

飄々とした、ちょっとすっとぼけたトークと目つきで、パイプを燻らすご主人。目つきと髭がとてもダンディーではあるが、やはりそのお話ぶりと所作がただものならぬ、長年の歳の重ね方を想わせる。

 こんなレシピないんだけど、うまいからまぁいいよな、と僕のリクエストに応えて、謎のフルーティなカクテルを作って頂いた。

誰かが、このお店を称して

「大人っぽいbarというものはあるが、大人のbarというものはそう多くはない。狙ってないのだ。」

と、書いていた事を思い出す。

オイルサーディーンも美味しかったけれど、終電間際に、

『余っちゃったなぁ、ね、美味しいんだけど飲まない?』

と、供して下さったオニオングラタンスープがとても温かく、冷え切った僕を暖めてくれた。。。

よくもまぁ、と感心するくらい美味しいつまみ(料理)が、信じられないくらい狭い厨房から出てくる。ビストロの料理みたいなクオリティ。

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暗闇坂 M

2007年01月19日 | 暗闇研究会

やき坂を下り、途中、ホリエ氏がかつてブログにもよく書いていた「海南鶏飯店」や、おでん・うどん「くろさわ」の横を通りながら、やがて暗闇坂に着いた。

 実は、ここを読んで下さっている人はご存知の方も多いのだと思うが、僕がよく寄らせていただいている銀座のRというバーと浅からぬ因縁がある、和食の美味しいお店Mが1995年の開業以来12年の時を経て、この1月末で改装のために3ヶ月間ほどお店が閉まる、とのDMを頂いていたのだ。

 下で書いたパーティの会場が六本木であったので、すぐに暗闇坂は徒歩圏内ではないか!ということで、この夜こちらを訪れてみようと思い立ったのだ。

 階段を降り、独特の彫刻が施されたドアを開け、肉厚のカウンターの前に腰をおろす。
季節の食材を生かした、とても美味しい和食を頂いた。

 美味しいものを頂くと、幸せを感じるよね。

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A Bar”Old Buzzard”

2006年11月25日 | 暗闇研究会

地勘のない場所で、酒を一杯飲みたくて、気の利いたBarが無いかどうか彷徨ったことはないだろうか?

 で、彷徨った挙句見つけた止まり木が満席で断られたりした後で、再び放り出された秋の夜半過ぎ、肌寒さにふと季節の移ろいを覚えながら、澄んだ星空を見上げつつ更に歩くと、ひっそりと、やはり暗めのバーが、そこに在った。

 ”年老いた男”、という名のBar。何故か根拠もないが、少し期待に胸を膨らましドアを少しだけ開けて覗きこむと、席もバーカウンターの一番奥だけが、"お待ちしていましたよ"という顔で空いていた。それだけで、もう8割はその夜を格別なものとして、終える事ができる。

 このBarは、季節の果物を使ったカクテルが数多く準備されていて、ここで巨峰バナナマンゴーを使ったカクテルを飲む事ができる。

 暗がりの中でゆっくりと、バッカスの誘いに身を任す。
ローマの街角を歩くと、あちこちに古代からローマ市民の喉を潤したであろう噴水や井戸が残っており、その傍らにバッカスの石像が微笑んでいたりする。お腹が丸くて、酒樽なんかの傍で微笑んでる像は大概彼だと考えて間違いないだろう。
 一方、フィレンツェの美術館でミケランジェロ作のそれを見ると、端正なお腹の凹んだ男性像だったりもする。なんのハナシだったっけ?

 バッカスというのは、英語名であり、そもそもBakkhos(バッコス)という。元々、Dionsos(ディオニュソス)というブドウの栽培を教えたというギリシャ神話に登場する酒と豊穣の神である。

 だから、ここで葡萄を選ぶのは正解である。お酒を飲んでいるうちに、僕はどんどん楽しい気分になっていった。それは、バッカスが、祝祭の神、そしてエクスタシーを与える神だからでもあろうか?

 考えてみれば、この数週間は、非常に厄介な交渉ごとがあり、それを解決するために、アメリカやインドからまでわざわざ人を呼び出して応対したりしていたからかもしれない。しらないところで、相当緊張感を保っていたような気がする。

 ここで、僕は非常にリラックスをした緩やかなひと時を持つ事ができた。
それは、時に酒精バッカスが、リュシオスと呼ばれていたことに起因するのかもしれない。リュオシスとは、"緩めるもの"を意味する。彼の葡萄から作られた酒が、古代の人々を、そして数千年の時を経た僕さえをも、日常のせわしさから解放してくれたのだろう。。。

 そして、自分の周りに装備した目に見えない鎧をひとつ、またひとつ、と脱ぎ捨てることができたからか。


 うー、問題がひとつ。
土地勘がない街を出鱈目に歩いて出会ったBarだけに、再びたどり着ける自信がない

 調べたけど、Webサイトも持っていないみたい。。。さて、どうしたものか。

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A hideout, somewhere in Tokyo

2006年11月24日 | 暗闇研究会

内某所へ。
桜並木で有名な川べりの歩道を、地下鉄の駅から歩いてくると、そこに佇んでいる。この川、ずーっと歩くと、多分数時間で僕の会社の前に着くはずである。

 ちなみに訪問当日に場所を確認しようと思いこのお店をGoogleで検索したら、ほんまちゃんのblogが上位に出てきた。思わず、ほんまちゃんのそのお店の訪問記を読んでみた。

 このお店で友人と待ち合わせだったのだが、僕はここを訪れるのが初めて。住所的には多分ここ、と到着時に思った。

 しかし、ハナシには聞いていたが、本当にここは看板や標識が出ていない。お店のドアを開けた間抜けな僕の第一声は、

『すみません、ここは○○○でしょうか?』

となってしまった。

 入り口の外側に目隠し代わりの壁があるが、入り口の面の壁は、一面大きな透明のガラス。そこにカウンターがドーンという存在感と共に鎮座している。

 ここで、ビール以外のアルコールを飲みつつ楽しいひと時を過ごした。
美味しい食事と、お店のホスピタリティと、気の置けない友人以外に、会話を成立させるファクターとして、ほどほどの薄暗さというものが必要だと改めて感じた。

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築地~銀座の何処か 『G ROUGE』

2006年11月12日 | 暗闇研究会

が、10年近く前から通っていたメインのバーは、現在ビルの建替えのために営業していない。そこ以外で通っているバーが1軒あり、そこに行った時の事を何度かここで書いたことがある

 その時、その店の名前が似ているので、

『私も時々行くこちらのお店では?』

と、atukoさんという方がコメントをくれたことがあった。atukoさん、今は違う名前だけど(笑)

 よく聞いてみると、お店の場所も判りづらく、雰囲気も良い、ということで、一度行ってみたいと思っていた。

 で、行ってみた。うん、店名は一文字違い。似ている。

 ビルを表通りから回りこむと、僕がかつて仕事をしていた某社のビルではないか。そこにさりげなく重厚なドアがあり、横にさりげなく店名が書かれている(上の写真)

 ドアを開けると地下へ続く階段。

 あとはね・・・秘密

やはり、秘密は、自分で行ってみて解決して下さい。

 僕らはカウンターの一番奥に通してもらった。そこには柿の実がたわわになった枝があった。。。

 でも、このお店、僕がリラックスするためには、ちょっと照明が明る過ぎかなぁ・・・?

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