Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Zoot Money

2010年11月05日 | 60's,70's Rock
1,Transition/Zoot Money Big Roll Band (Righteous) 1CD 1,200円
英Cherry Redの傘下レーベルから昨年ついにCD再発されたズート・マネーの66年録音盤。原盤はDirection/Columbiaで68年に発売されていたもの。やっと買いました。

ビッグ・ロール・バンドを率いてのR&B主体モッズ・サウンドの帝王からニューシングを求めてダンタリアンズ・チャリオットに以降する狭間の66年に録音されたもので、R&Bものからシタールを入れたインスト、ボサビートを取り入れたラウンジ感覚のスタンダード・ナンバー風まで正に移行期らしい内容。サウンドが如何に変化しようがズートのあのハスキー・ボイスが聴ければOK、私、盲目です。

びっくりするのはジャケット/ブックレットの作り、ジャケットのフチが変色したオリジナル盤ジャケットの表裏を補正もせずにそのまま複写しジャケットにつかっているのです。敢えてそうしたのでしょうが、ちょっと見まるでBootの如し。オリジナル・プリントも無く状態の良いオリジナル盤が無かったための苦肉の策なのかな?



今尚バリバリ現役、今年の8月のライヴ映像がありました。因みに1942年生まれだったはず。
Zoot Money - Sweet Little Rock & Roller - Live 2010


Zoot Money - Carried Away - Live 2010



コメント (6)    この記事についてブログを書く
« Joan Baez - Emmylou Harris | トップ | Tomorrow Come Someday (1969) »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Zoot Money (Gravenites)
2010-11-06 13:02:52
このアルバムは名義がビッグ・ロール・バンドとなっていますが、実質的にはダンタリオンズ・チャリオットです。彼等の2006年にでたCDの曲とこのアルバムのものは大分ダブっています。それが同テイクか別テイクか未確認です。クリームの「コーヒーの歌」がなぜか入っているのが不思議ですね。

正式発売でジャケットがアナログ盤のカラー・コピーというのも面白いですね。アナログは英CBSからで、ネガの貸し出しを渋られたのかもしれません。
このアナログ・アルバム、正式に出ていたし、かつ優れたサイケ・ロックなのでかなりのプレミアムがついていたのでCD化されたのはうなづけます。あとこのあとのポリドールからの"Zoot Money"は未CD化ですね。
返信する
Chariot Rising (Jahking@管理人)
2010-11-06 21:13:31
ダンタリアンズ・チャリオットのCDとダブっているとは恥ずかしながら気付きませんでした。私の持ってるチャリオットのCDはTenth PlanetからのLPと同内容のWooden Hillからの「Chariot Rising」なのですが、ダブリはシタール曲の"Soma"とクリームも演っていた"Coffee Song"の2曲だけでした(同テイクでした)。他にもチャリオットのCDって出ていたようですね、これまた知りませんでした。
返信する
Dantalian's Chariot (Gravenites)
2010-11-07 02:27:34
Tenth Planet, Wooden HillそしてアナログのDirectionに入っている曲を調べました。
おっしゃるようにCoffe Song, Somaのみが重複するだけでした。どうもこちらの勘違い、失礼しました。このバンドのCDは今回のTransitionとChariot Risingのみです。

最初Tenth Planetのを入手した時はダブっていて損したなと思ったものですが、2曲だけならホッとしています。アマゾンだと39ドルもするので、現在eBayでWoodhillからのCDの結果待ちです。内容はTenth Planetと同じでも未発表写真が数多くあるというのと、マスター・テープから落としたとの二点につられて食指を動かしてしまいました。
まあTenth Planetの方はアナログ落としといっても自分のステレオではその音質はあまり問題はありませんが。
彼ら、それまでのビッグ・ロール・バンドでやっていたモッズ向けのR&Bのカバーより時代の流れに沿ったもの、つまりオリジナル曲を中心としたブラス抜きのバンドにリストラしたのがダンタリアンだったらしいですが、メンバーが白のコスチュームに身を固め、ロンドンのUFOクラブやライト・ショーをやっていたクラブに出て人気を博しましたが、いったん地方に行くと遅れていてビッグ・ロール・バンド時代のレパートリーもやらざるを得なかったそうです。しかも雪の中で車が事故に遭い、アンディ・ソマーズは負傷したりでバンドは解散し、アンディとズートは渡米し現地でギタリストのビック・ブリックがクビになったニューアニマルズに加わったとのこと。1968年の来日はLAからだったらしいですね。マネージャーがプロモーターの暴力団にピストルで脅かされ25000ドルのチェックを切らされたりで、楽器を全部日本に置いてハワイ経由でロスに戻ってきて、ニューアニマルズも解散したとのこと。ただしハワイでそのチェックの支払い停止手続きはしたそうです。日本では会社員が接待に使うような二流キャバレーでやらざるをえず、来日した当初から何かプロモーターとマネージメントに問題があるなとはメンバーは気がついてはいたそうです。
返信する
Dantalian's Chariot (Jahking@管理人)
2010-11-07 09:41:34
いえいえこちらこそダブリをお教えいただき感謝です。
Wooden HillからのCD「Chariot Rising」ですがブックレットの写真は多分期待に応えるものではないかもしれません、が、長文のDavid WellsによるライナーはTenth Planet盤のDec.1994版に対しOct.1996となって書き直されているようです。両者は同じ会社のLP部門とCD部門なので音質の違いはどうなのでしょう、私には同じに聞こえました。

ダンタリアンズは結局ビッグロール・バンドのインパクトが凄すぎて、その変貌に観客がついて来れなかったという不幸なバンドという感じを受けますね。
アニマルズの
>日本では会社員が接待に使うような二流キャバレーでやらざるをえず.....
これはバンド側の発言だと思うのですが、これって赤坂のムゲンですよね。地方でも小さいハコへの出演があったのかな? 
いずれにしてもこのプロモーターは本当にヤクザ絡みの会社だったようですね。実に不幸なことです、あの時代にこんな先鋭的な欧米のバンドが来日するなんてメッタになかったことですから。ちゃんとしたプロモーターがついて全国公演していれば当時のGSへの影響は計り知れないものがあったはずですから。
返信する
アニマルズ (Graventes)
2010-11-08 14:44:31
彼等の日本での災難の話はアンディ・サマーズからの本にあったものです。マネージャーはヤクザに指を切られそうになったらしく、まさしく世界に誇るXXXですね。
ただムゲンではないようで、というのは金歯のビジネスマンか土地成金のような客がいるキャバレーで、ムゲンのようなヒップな連中が行くところではなかったようです。しかもホステスもいてソマーズはうちのLAから来たアメリカ人のホステスとその晩ねんごろになり、朝方ホテルに行くとバンドのメンバーはみんなチェックインして帰り支度を別のところでしていたとのこと。楽器など全部日本に置いてほうほうのていで脱出したわけですが、その楽器はどうなったのでしょうかね。
ただエリック・バードンの自伝では羽田でヤクザのプロモーターが来て謝り涙を流していたが、小学生の群れがバードンのところにサインを求めて来たのでその涙を流したプロモーターとは話を十分出来なかったとか。
何か話に若干食い違いがないでもないですが、とにかくあの時点で英国の実質的なトップ・ミュージシャンが日本に来て受け入れ態勢が不十分だったのは残念な話でした。
メンバーは:
Barry Jenkins, drums
Zoot Money, organ
Eric Burdon, vocal
Andy Sommers, guitar and base
John Weider, guitar
のはずです。TVでも放映されたけど、ライブを見たかったです。
返信する
ニュー・アニマルズ (Jahking@管理人)
2010-11-09 08:10:22
アンディ・サマーズの本にそこまで書いてあるのですか。余程印象に残った出来事なんですね。ムゲンではないとすると、どこか地方都市での出来事なんですね、しかし、あらゆる意味で悲劇の来日ですね。

残された楽器~中でもズートのフェンダー・ローズはまだ日本には一台も無い頃で関係者の間で騒然となり誰かのレコーディングに使われたと昔聞いたことがあります、が、確証はありません。

色々ご教授有難うございました。
返信する

コメントを投稿