Stella

1,'La Collection Sixties des EPs Francais' /Stella (Magic) 2CD 1,280円
1950年パリ生まれ、デビューは1963年時に彼女は13歳、というフレンチ・ポップシンガー。本CDはそのデビューから68年までの45's、EP収録の40曲を集めたベスト盤。彼女ステラの詳細は「The Ye-Ye Girls Web Site」のこちらをご参照ください。
以前入手したこちらのLPではじめて知って以来気になっていたシンガーだったので嬉しい収穫物でした。

このCD、曲が録音年代順に収録されていて、夢見るイエ・イエ・ポップス、ツイストからはじまり、序々にリズムが強くなってR&B風味からコラージュを駆使したサイケ路線と世のポップ・ミュージックの変遷にリンクして変貌していくのがクッキリとわかるツクリになっています。フランス・ギャルとか、フランソワーズ・アルディとかがお好きな方には絶対のフレンチ・ポップです。

彼女の作品はCD時代になって日本でも沢山出ているフレンチ・ポップスのコンピレーションにも数多く収録されていて「ツイスト・ママとツイスト・パパ」とか「わたしをホラー映画に連れていって(もしも貴方が吸血鬼よりスゴイものをご存知なら、とりあえずわたしに話してみて、うまくすればわたしをニッコリさせられるかもね)」とか「鏡の中のわたしは誰？」「おかしなおかしなデュエット」「マオはアイドル」 なんて邦題がついているようです。ひょっとしたら一部は60年代当時日本でもシングルが出ていたのかもしれません。

そんな可愛い娘チャンシンガーなのですが、70年代に入るとあのフランスを代表するプレグレバンド、マグマのリーダー、コバイア星人クリスチャン・ヴァンデと結婚、そのマグマにも参加しているというのだから驚きです。前述の通り彼女の後期の作品にはプログレとまでは云わないまでもバックは結構凝ったことをやっている曲もあったりしてクリスチャン・ヴァンデにつながるような素養があったのかもしれませんね。