Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Alice Stuart

2007年05月26日 | 60's,70's Rock
1,All The Good Times/Alice Stuart (Arhoolie) 1CD 1,290円
Roots of Americas Music
そのその昔、ニュー・ミュージック・マガジン(現ミュージック・マガジン)が創刊された頃ですから69~70年頃のお話。そのマガジンに西新宿にあったレコード屋「オザワ・レコード」の広告に一枚の輸入盤レコードが載りました、それがArhoolieの「The Roots of America's Music」。2枚組で超破格値の980円!通常の輸入盤が2、000円はしていたあの時代ですからこれはもう買うしかないと即ゲット。これがそのタイトル通りカントリー・ブルースからモダン・ブルース、ゴスペルからカントリー、マウンテン・ミュージック、ケイジャン、フォーク、そしてジャンプ、ディキシーからフリーまでのジャズと正にアメリカン・ルーツ・ミュージックを俯瞰したものでした。

当時そんな音楽の知識は皆無、とにかくワケもわからず聴きまくりいつの間にかすべての曲(31曲)がタイトルを見ただけでその音楽が頭の中で鳴るほど刷り込まれました。この2枚組は今思えばその後の私の全方位雑食音楽人生に決定的に影響を与えてくれたレコードとなったようです。その意味でまだムアク(でもないか)なあの年頃にこんなレコードに出会えたのは極めて幸せというかラッキーであったかとオザワ・レコードに感謝をしております。

と 前置きが長くなりましたが、その2枚組に入っていてとりわけ気に入っていたのがアリス・スチュワートの"Once I had a Sweetheart"。この心が洗われるような可憐な歌声とギターにはホントにマイってはて何百回と聴いたことか。その後10数年してこの曲の入った彼女のフル・アルバムをやっと入手。ただ時は過ぎてパンク~ニュー・ウェイヴの時代に。私の趣向もスリー・フィンガー・ピッキングのフォーク・ギター弾き語りのアルバムを聴き通せるカラダではなくなっておりいつの間にか手元を離れておりました。

で 本盤、こちらで取り上げた60年代のフォーク・アルバムを聴いてそこにも書きましたがこのアリス嬢を彷彿とさせる歌手がいて俄然アリス嬢のフル・アルバムが聴きたくなりこのCDを購入した次第。

オリジナル・アルバム収録の13曲に未発表(?)の8曲を加えたものですべてギターの弾き語り(一曲だけオート・ハープ)で録音は1964年。時として少年の歌声かと錯覚するような可憐なものですが、どこか陰りがあってそこが魅力。
このアリス嬢、70年代に入ってチリチリ頭に皮ジャン、バイクに跨るという大変身をとげてSnakeなるバンドを率いてFantasyで2枚のアルバムを出しています。こちらも久しく聴いておりませんので曖昧な記憶ですが、フォーク基盤のパンキッシュなものだったと思います。

検索をしてみるとアリス嬢、その後もアルバムを出して今でも現役で頑張っておられるようです。
オフィシャル・サイトはこちら

03年の映像はこちら。容貌はともかく(失礼!)その歌声には軽い眩暈が。素晴らしいです。

AliceAlice

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