The Sly,Slick and The Wicked / The Lost Generation (Brunswick) 1LP 1970
シカゴ出身4人組ソウルボーカルグループ、ロスト・ジェネレーションの1970年ファーストアルバム。このグループ名にまるでサイケなジャケットデザイン(真ん中のグラサンの人なんてまるでアル・クーパー!?)、知らない人がこれを見てこれが硬派のソウルボーカルグループのアルバムだって思う人は皆無でしょう。1970年と云う時代を反映したものだったのでしょうね。
で、本盤、一言でいうとこれぞシカゴソウル!という一枚。男気溢れるリードに力強いコーラス、甘さに流されないバックサウンド、いや、もう聴き惚れます。スローでいながらタイトなタイトルソングを筆頭に、モーメンツの"Love on a Two Way Street"、ジェネラル。ジョンソンのチェアマン"Give Me Just a Little More Time"、デルフォニックスの"Didn't I Blow Your Mind"なんてお馴染みのカバー曲も勿論LG流の仕上がり。最後のバラード"Waite a Minute"まで捨て曲無し。ユージン・レコードのプロデュース、アレンジのトーマス・ワシントン、いい仕事しています。
実はこれ、最近買ったものではなくて棚の奥底から出てきて久し振りに聴いたら今更ながらこれがあまりにも素晴らしくて。最近この辺りのソウルミュージックを聴いていなかったこともあって、いたく刺さってしまい思わず取り上げてしまった次第です。
そういえば、セカンドの「Young. Tough & Terrible」との2in1CDも随分以前に買っていたのですが、音質がイマイチだったって記憶があります。
The Lost Generation - The Sly, Slick and the Wicked
The Lost Generation Didn't I Blow Your Mind
The Lost Generation - Love Land (1971)
The Lost Generation-Wait A Minute
The Lost Generation (1970) - The Sly, Slick and the Wicked (Full Album)
実力派だと思うんですが・・・
これがサイケバンドのアルバムだったら素直にナカナカのジャケットですなぁとなるのですが、何とも複雑な思いです。
>しみへんさん
仰る評価とは「巷の」の意? そうなのですか、一般的には。ちょっと意外です。
久し振りに聴いて2枚目も取り出してきて、更にリードのLowrell Simonが結成した79年のLowrellまで引っ張り出してLost~Lowrell堪能しております。Lostとは全く違いますが、Lowrellの“Mellow Mellow Right On”、いいですねぇ、10分の曲ですがもっと続いてほしい....なんて思っちゃったりするほど気持ち良し、です。
器用貧乏というか。
ヴォーカルグループ・バブルの頃も結構、手ごろなプライスだった様に記憶しています。
プライスの高低って内容はともかく結局レア度では?
「ヴォーカルグループ・バブルの頃」というがはいつの頃かは分かりませんが、オプティミスティックスはオリジナル盤は一度も見たことがないですが、ロスジェネの2枚は70年代の終わり頃、カット盤のシールドを1000円くらいで買いました、それほど国内に入ってきていたことで、当然レア度は低いわけで安かったはずです。