Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

ハービー・マンをあなたに

2016年12月17日 | Herbie Mann
1,Herbie Mann for You (Atlantic) 7"EP 100円
日本ビクターがAtlanticの権利を持っていた60年代の初めころに出た3曲入りEP盤です。
「ハービー・マンをあなたに」この選曲でこのタイトルはチト......と思いつつ。
Side A
1,ライト・ナウ
2,ジス・リトル・ガール・オブ・マイン
Side B
1,モーニン

A面1曲目は1962年の同名アルバム「Right Now」からのカット、A面2曲目とB面は1961年の「The Family of Mann」からのカット。







2,Comin' Home Baby/Herbie Mann (Atlantic) 7"EP 100円
これも日本ビクターが出した7インチEP盤です。
1961年の大ヒットライヴ・アルバム「Herbie Mann at the Village Gate」からのヒット曲"カミン・ホーム・ベイビー"に1962年の「Brazil, Bossa Nova & Blues」と「Do The Bossa Nova」からのカット。
Side A
1,カミン・ホーム・ベイビー
Side B
1,ワン・ノート・サンバ
2,イット・マスト・ビー・ラヴ

まぁ、60年代の初めから中期にかけてはこんなEP盤も出ていたということで。定価は前者が450円、後者が500円です。

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3,The Epitome of Jazz/Herbie Mann (Bethlehem) 1LP 630円
サブ・タイトルが「the 14 Best of Herbie Mann」の通りでBethehemレーベルに残された4枚のアルバムから編集されたコンピレーション・アルバム。50年代の半ば、マン先生の最も初期の録音集ということになります。
Side A
A1 My Little Suede Shoes
A2 Between The Devil And The Deep Blue Sea
A3 Autumn Nocturne
A4 Why Do I Love You
A5 Empathy
A6 Woodchuck
A7 A Sinner Kissed An Angel
Side B
B1 Chicken Little
B2 After Work
B3 Deep Night
B4 The Things We Did Last Summer
B5 It Might As Well Be Spring
B6 Love Is A Simple Thing
B7 But Beautiful

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4,Herbie Mann Live at New Port (Atlantic) 1LP 864円
1963年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ盤。ボサノバ全盛期の一枚ですね。
デイヴ・パイク、ドン・フリードマン、アッティラ・ゾラー、ベン・タッカー、といったメンバーの自己のグループによる演奏です。
Side A
A1 Soft Winds
A2 Desafinado
A3 Samba De Orfeu
Side B
B1 Don't You Know
B2 Garota De Ipanema

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5,Walkin' Modernist/Herbie Mann (Alto) 1LP 300円
ボリス・ローズのエア・チェック・コレクションからのコレクターズ盤。
調べてみると、1960年11月12日N.Y.のバードランドからの放送録音でヴァイヴのジョニー・レイをフューチャーしたアフロ・キューバン的な演奏が聴けます。
Side A
1,Walkin'
2,Hoo Doo
3,Bagdad Asia Minor
Side B
1,Evolution of Mann
2,St.Thomas


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4 コメント

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Herbie Mann (Gravenites)
2016-12-19 01:15:00
「ハービー・マンをあなたに」というと何か自分がもらってもいいようなタイトルですが、いかにも1960年代初めのキャッチ・コピーですね。アトランティックの発売権がフォノグラム前は日本ビクターだったとはあまり認識していませんでした。「メンフィス・アンダーグラウンド」以前だと「カミン・ホーム、ベイビー」のヒットというこれまた地味な印象のする先生でした。ここではまだLPが高嶺の花だった時代に日本独特のジャケットを使ったEPも同時発売という良心がうかがわれます。

この人の路線はベンチャーズではないが、その時のヒット曲、昔からのスタンダードを自分流に解釈して、彼が見つけてきた世界のリズムに乗せて、ノリを重視したやり方ですが、少なくない自分のオリジナルで大ヒットしたのが「メンフィス~」でありました。また優秀な無名新人の発掘と育成も彼の業績の一つでしょう。(また語り口がいそノテルヲ氏に似てきましたが。)

べソレヘム時代はバップに忠実で、ピアノレス、フルート・デュエットを含む地味なつくりをしておりました。しかし今回のベスト・アルバムがあれば、まあ十分という気が致します。のちに"Evolution Of Mann"というタイトルのベストものも出ていました。「十分」というのは初期のべソレヘム、リバーサイド、プレスティッジのLPをすべてぶち込んだCDの廉価ボックス・セットを最近じっくり聞いた感想です。あの当時、ただしアトランティック以前の作品はかなりじっくり聞き込むとそのよさがわかってきます。

ニューポートのライブは数ある彼のジャズ・フェスティバルのライブの中で最高だと思います。「デサフィネィド」のイントロのドラムからテーマに入る瞬間はぞくぞくさせられます。「イパネマの娘」も知られ過ぎたメロディーですが、各ソリストの光ったソロが聴き手を飽きさせません。

エア・チェックでやっているのは当時のハービー・マンがコマーシャリズムを度外視して、本当にやりたかったことの本領を発揮で、ビレッジ・ゲートでの3枚のライブ・シリーズのあのヒット曲以外の部分とマッチします。そのアフロ・キューバンは彼が当時追い求めていたリズムの探求旅行の成果の一つです。

彼ほどコマーシャリズムとアーティスティックの部分をうまく使い分けている人は知りませんが、やはり彼とそのバンドが一流であり、審美眼に恵まれ、オリジナリティに長けいるからですが、そのコマーシャルな部分だけがジャズ・ジャーナリズムでは取り上げられ、ファンの間で語られている結果、軽んじられている傾向は残念でなりません。
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Re:Herbie Mann (Jahking@管理人)
2016-12-19 09:18:17
「ハービー・マンをあたなに」、ポピュラリティーを持った/あるいは狙った、マン先生らしいタイトルですね、未確認ですが同名のLPも出ているのではないでしょうか。
今思えば、このタイトルを付けてしまう視点が後年まで変わらなかったといえるような気がします、Graさんの仰る「マーシャリズムとアーティスティックの部分をうまく使い分けている」そのポピュラリティの部分がやはりセールスする側としては魅力だったと。
勿論これはアーティストの評価とは別の部分なのですが、少なくともかつて(SJが跋扈していた時代)は引きずられる傾向にあったのは残念なところですね。

Alto盤、よく見れば先生がテナーを吹いているイラストが描かれています。この盤がリリースされた70年代は既にフルート奏者として完全に定着していたはずなのに。面白いところです。中身もフルート主体なんですけどね。
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アッティラ (シュミット)
2016-12-25 23:28:36
こんばんは、シュミットです。ご無沙汰しています。
「live at newport」はまだLPが買えない若いころ、「イパネマの娘」と「デサフィナード」がカプリングされたEP盤でホントよく聴きました。「デサフィナード」はジャズのビートでやってますし、「イパネマ」のほうもちょっと変わった(?)ボサ・リズムですね。まあ、アメリカンスタイルのボサという感じです。
マンのフルートもなかなかいいですが、「イパネマ」でのアッテイラ・ゾラーのギターはリズム、ソロともにボサ・フィーリング抜群で、ボサとはなんの縁もなさそうな、ハンガリー出身のギターリストがなんでこんなにうまいのって感心します。このあと彼はちょっととっつきにくいスタイルになっていくのですが、この演奏を聴くたびに彼に拍手したくなりますよ。
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Re:アッティラ (Jahking@管理人)
2016-12-26 08:54:28
シュミットさん、どうもです。
早速「イパネマ」を聴き直しました、確かにバッキングからして見事なプレイですね、でソロは実にオリジナリティ溢れるという。
https://www.youtube.com/watch?v=lHvWuxJn-00

ゾラーというとマン先生がやっていたエンブリオ・レーベルでの「ジプシー・クライ」とマーシャル・ソラール、ハンス・コラーとの「Zoller Koller Solal」をまずは思い起こします。
ただ、二言目にはメセニーが尊敬するとかが出てくる紹介文にはちょっと閉口します。

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