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ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

奄美大島 Amami-oshima Island ② November 30, 2018

2019年01月03日 | 日記

さあ、奄美大島のナイトサファリです!テレビの旅紀行モノで何度も見ては憧れていた経験です。

もちろん、主人公はアマミノクロウサギ(Amami rabbit)。言わずと知れた国の特別天然記念物で、世界中でこの奄美大島と徳之島にしか棲息していません。減少を続けていた個体数も、「マングースバスターズ」のお陰で増加に転じているそうです。

さあ、良く目を凝らしてご覧下さい。斜面をゆっくり登って行きますよ。

ナイトサファリのガイドさんは最強・最高レベルの専門家で、彼のお陰で、7−8羽のアマミノクロウサギを見ることが出来ました。車が林道を行くと、何か黒い物体が藪の中でゴソゴソと動く。次の瞬間、大抵の場合、ウサギは逃げて姿を隠してしまうのですが、中には上の写真の様なのんびり屋さんも居て、ゆっくり写真を撮らせてくれるのです。

これは路上に見つけたアマミノクロウサギの糞。臆病な彼らにとり、道路は見通しが良いのでお気に入りのトイレだとか。

このサファリでは他にも色々なものが観察できました。今回の旅行のハイライトであるアマミノクロウサギを十分に堪能しましたので、気分的な余裕が出てきて、「他にも色々見せてください」と言う感じでした。

最強レベルのガイドさんが、「実はこれが本当に見せたかったものです」と胸を張って我々参加者に紹介したのが、ケナガネズミ(Ryukyu long-tailed giant rat)でした。これはでかい!しかも、車を停めたガイドさんが指差す先は、何と電線を伝って森に逃げ込むケナガネズミの姿でした。

大きさは体だけで30cmぐらいで、尾っぽはそれより長い!日本最大のネズミ!何と樹上性!これも、奄美から沖縄地域の固有種!必死で撮った写真がこれです。(ああ、何と残念な写真・・)

二度目のハイライトをやや興奮気味にご紹介しましたが、早速、三度目のハイライトが待ち受けていました。(さすが史上最強のガイドさん。)1メートルは優に越す猛毒のハブ(Hub snake or habu pit viper)とヒメハブ(Ovophis okinavensis)です!道路脇の水路で、夜中じっと餌となるカエルを待つヒメハブの何と不気味なこと。

この人類最強のガイドさんは、夜であっても我々に鳥を見せてくれるのです。この漆黒の闇の中で、どうしてこのズアカアオバト(Whistling Green Pigeon)を見つけられるのでしょう?夜のせいか全く動かないので、観察し放題です。お腹がぷっくりして可愛いものです。

そして、主なウォッチングが終わり、我々を乗せた車は山を降り、人家の見える里に入りました。またこの最強ガイドさん、「いつも居るんですよ」と余裕の様子で我々にアオバズク(Brown Hawk Owl)を見せてくれました。しかも2羽いました。

はっきり申して、このナイトサファリは大満足。私も色々なガイドツアーに参加しましたが、この日のガイドさんは本当にしつこいですが「最強」でした。奄美大島でのナイトサファリは色々なツアー会社が運営しており、その質もまちまちのようですので、十分評判を調べてから参加申込みすることが重要です。

奄美大島、本当に素晴らしかった。自然の美しいバードアイランド。ユネスコの世界自然遺産登録を目指しているようですが、その実現によって、より一層の自然保護が進むことを願うばかりです。大丈夫でしょうか。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Anton)
2019-01-04 09:37:40
wow, looks you had a very nice night safari, would never thought about birding/'animating' in complete darkness!
Keep up the good work!
Anton
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