熱闘甲子園 3回戦

　残念，聖光学院 ベスト８ならず．．．

　悔やまれるのは２，３回の広陵の攻撃．計６点の猛攻．
　９回裏の聖光学院，執念の２得点でした．

　ベスト１６で東北勢全てが消えました．今大会は西日本勢の強さが目立っています．
　関東以北で残っているのは，帝京だけですからね．

　今日のゲームで聖光学院の夏は終わったのですけど，不思議と悔しさが残らないのは何故だろう．．．やはり，福島県勢が久々に３回戦進出してくれたのと，強豪広陵に挑んだチャレンジャーなところを楽しめたのかも知れません．もちろん，勝ってくれて，３２年ぶりのベスト８進出を期待していたのも正直な思いです．．．

　今年の春，そしてこの夏，福島県の住人であり，もちろん，いわき市の住人として，甲子園の高校野球が楽しみでした．そして，怒られてしまうかも知れませんが，聖光学院が県大会を勝ち抜いて県代表の切符を手にするのを．

　それは聖光学院のエースピッチャー，鈴木健太君，うちのサッカー小僧と中学までは同級生．小学生の２年生頃からスポ小のソフトボールをやっていた．中学では，実業団のクラブチームで硬式野球，そして聖光学院と彼は小さい時から本当に野球が好きだった．

　特に小学生の頃は私がまだ直島へ転勤する前の話．自宅の裏が小学校だから，練習の帰りに寄っては遊んでいた．長男の彼は，うちの上の子が兄に見えて，慕っていたと後で彼のお母さんに聞いた事がある．だから，わが家の子供達と３人で遊んでいた．

　自宅と道路挟んだ隣の住宅地から自転車にバットとグローブを積んで自分の顔より大きなヘルメットかぶってやって来ていた．たまに，「健太君，送ってやる」と車にチャリを積んで送ってあげた事もあった．本当に礼儀正しい，カワイイ子だった．

　彼らが小学５年生になる頃，私は直島へ赴任した為，それ以降，彼を見た事が無かった．久々に見たのが，マウンドに立つ姿でしかない．高校生になった顔を，ＴＶのアップで見たら，昔の面影は少し残っている．
　彼の顔を見る度，今でも，「コンニチワ！」「オジャマシマシタ！」と元気な声で遊びに来ていた小学生の彼を思い出す．

　ところで，中学へ上がったサッカー小僧と野球小僧の付き合いは続いていた様で，練習の合間には遊びに来ていたそうだ．もちろん，中学校が一緒だったから当然かも．

　青森山田のゲーム終了後，下の子は，彼にメールを送っていた．

　「健太君，お父さんの事，覚えてるだろうか？」　下の子に聞いたら，
　「間違い無く覚えているでしょ．」って言われたのには内心ホッとしました．
　「微妙じゃねぃ．．．」って言われたら妙に寂しかったからね．

　健太君，そして聖光学院の選手達よ，残念だったけど，甲子園という大舞台で最後まで諦めない素晴らしいゲームを３度も見せてくれてありがとう，久々に高校野球を見る機会を作ってくれてありがとう！そしてお疲れ様でした！！

　またもやサッカー小僧は，あとでメール送るそうだ．

　ちなみに３２年前のベスト８は１９７５年の夏，磐城高校．１９７１年にはファイナルまで勝ち進み，準優勝をもたらした磐城高校でした．そう，数年前まで磐城高校はサッカーも野球も県代表になる程，強かったのですけどねぇ．．．残念ですよ．

　このぉ～，子憎たらしいハイティーン達よ，君達のゲームを見ていると，何だか心だけはあの頃に戻って行く気がするよ．