新年のホリデー期間を利用して、ISSからSSTV放映された。 その受信顛末をここにまとめてみた。
今回は、12月25日から1月5日までの長期間だった。
ISSのトランシーバーが昨年に新しくなってから、何かと不具合があって、SSTV放映は間延びしたりしていた。
また、その期間テストSSTV放映を受信してみたが、1昨年まで、もっと綺麗に受信できていたのに、私のGPが
感度落ちたのか、ノイズ交じりの画像しか受信できていなかった。
12月25日の最初のオービットは夜中12時を回っていたが、気になったので、起きて受信に挑戦してみたところ、
この1年間と同じように、ノイズばかりで綺麗な画像は、受信出来なかった。
日本上空を飛来するときの、通過する仰角とか、方位によって良いときも悪いときもあるので、とにかく、
連日、FT-991Aとノートパソコンを夜中でも動かしたまま受信させていた。
ある日、まだ、寝る前に日本上空を回る時間帯に、たまたま居合わせた。 メインダイアルを上下に動かすと、
今まで受信できていなかったのに、受かることがあるのに驚いた。
メインダイアルは、145.800MHzに合わせていても、FMだから多少のドプラー効果が有ったとしても問題ないと
思っていたから予想外でした。
そこで、ドプラー効果によるシフト周波数を計算して、FT-991Aに周波数を30秒ごとに変更するコマンドを送る
プログラムに着手した。 コンピューター的には30秒間隔での計算なんて余裕だから、BASICでプログラムした。
JAMSATなどから2ラインISS軌道要素をいただいて、我が家と衛星の方位、仰角を計算し、仰角がゼロ以上になった
時点(AOS)から、沈んでいく(LOS)までのドップラーシフト周波数を計算するはずだったが、SGP4ライブラリを
BASICで使うのはなかなか難しいことが分かって、この考えは頓挫。
しばらく頭を冷やしたら、大阪上空を通るISSの軌道情報はJAMSATから得ることが出来るから、後は、仰角で
ドップラーシフトを計算すれば何とかなると、もう一度プログラムに挑戦。 仰角を試しに90度Maxとしたときは
最大で、AOSでは4Khzほど高くなり、反対にLOSでは4KHz下がるという結果だった、色々と仰角を変えて計算したら、
仰角が低いときはドプラー効果によるシフトはあまり大きくないことも確認。
今回のISSは夜中に7回ほど周回してくるので、7回のAOSデーターと仰角、ISSの高度と速度をあらかじめセットして、
AOSの時間になったら、ドップラー効果のシフト幅を計算し、30秒ごとに、最適な周波数で自動受信できるように
FT-991Aにコマンドを送る様にした。 1周回が終了したら、次のAOSまで待機し、7回まで、これを繰り返す様にした。
なんと、このプログラムが完成したのは、1月5日のお昼ごろ、そうです。ISSからSSTVを放映してくる最終日でした。Hi
とにかく何とか、データーをセットして受信して得られた画像1枚を添付しておく。
かなり綺麗に受信できたけど、多段GPで受信しているから、位相のずれで、ノイズが混じっているがこれは仕方がない。
この話をハム仲間としていたら、ターンスタイルアンテナを自作して、早朝の寒い中、アンテナを手持ちで受信を試みた
局長さんが居られました。 その写真を見せて貰ったら、ノイズが少なくてなかなか良さそう。
そのアンテナ実物を見せてもらえたので、次回のSSTV放映される前に、アンテナを自作したいと考えています。