これは、まんじゅう

三つ子の魂百まで、である。
百まで生きられなかったとしても、同じことのはずである。

幼い頃に、この世で生きてゆくためのルールを、大体の枠組みを、
身体にしみこませる。
覚えたことは自動運転にして、なるべく今を生きることに能力を傾けるために。

しかし幼い頃なのであるから、枠を得るための行動範囲は、大抵狭い。
ある日、ここでの当たり前は、他では異なることを知る。

靜岡には、ドラ焼きやワッフルのように、
焦げ目の付いた黄色の生地を使った、手軽な菓子がある。
中に入るのは、基本的に粒あん。

昨今はマイナーチェンジが行われ、しろあん、うぐいすあんのように「まぁ、ね」
さもあらんのあんから、カスタードが姿を見せたかと思った途端に、
チョコだの、マロンあんだの、えっ、ヨーグルトクリーム？
あらっっ、ピザチーズ、ポテトウィンナー、マヨネーズコーン、ツナパスタ
タマゴウィンナーにミートソース １１月～３月限定はカレー 、なんて
中華まんや菓子パンの如く新種がお目見えしている。

こんな具合では、全国でいったいどんな発展を遂げていることやらわかったものではない、
と検索してみたら、
青森十和田市ではしょうゆ味の蒸し饅頭が黄金饅頭？！
新潟小木町では南瓜あんの饅頭こそ、黄金饅頭？！
江東区亀戸で、下町の味の同じものらしき黄金まんじゅう発見。。。。

名前は、みな「黄金まんじゅう」なのだが、
どうやら、わたしの中で系統樹の枝分かれにあるのは、まんじゅうか饅頭か。
勝手に変換されてしまう。

恐るべし、マンジュウ。。。
漢字か平仮名かで物体が変わるらしい。
となると、このカタカナ表記もちょっとドキドキする。
ＭＡＮＪＹＵＵなんて書いちゃったら、どんなことになるのか。
なんだか、ＪＵＭＡＮＪＩを思い出して、そら恐ろしい。

見つめていれば、何かが起こりそうな気配だ。
今でも税込み９０円にほっとしつつ、粒あんの黄金まんじゅうを消し去ることにしよう。
脳みそは、ブドウ糖でないと働けない偏食家だし。

１０００円あるからと１１個も買ったので、（あな口押しや、１ダースには足りぬ）
残りは冷凍保存で動けないようにしておこう。
次回は、トースターでちょっぴり焦げ目をつけて、皮ぱりぱりのところをいただく算段。


これは杉乃屋の。



変わりダネはここにある。

饅頭を辞書で見ると。
「饅頭とは、小麦粉などの粉をこねた皮であんを包み、蒸すか焼くかしてつくった菓子。
　そばまんじゅう・酒まんじゅうなど種類が多い。
　中国で諸葛孔明が創始したと伝えられ、
　日本では、１４世紀に宋から渡来した林浄因がつくった奈良饅頭に始まるとされる」
ううむ、では、たいやきも饅頭、アンパンも。。。
タイヤキ饅頭や、アンパン饅頭、そして、これは、黄金まんじゅう饅頭。。。

また、脳が補給を欲してきそうだ。。。。