J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

フードトラップ

2014年08月21日 | Weblog

 

面白い本、見つけた。

厚いので、一瞬ためらうかもしれないが、なんの、するすると読み進められる。

食品業界や、人の心、マーケティングや企業戦略に興味が有るのなら。

 

これだけ厚いのだが、3部構成。

糖分、脂肪分、塩分。

これである。

SUGAR、FAT、SALT。

 

人が愛してやまない、体が求めてやまない、愛するがゆえに苦しめられる、この3つの必要悪。

 

著者は、ニューヨーク・タイムズの記者で、アメリカが0157のハンバーグで大規模な食中毒を起こした時をきっかけに
食品業界の取材を始め、いくつかを著して、ピュリっツアー賞も受賞している。

そんなわけで、書いてある企業名、ブランド名、商品名、証言者名はすべて実名である。
そのうえ 証言の出処や情報源についても記されている。

 

食べ物が、経済流通の大本流となった時に、それは一体食べ物なのか、という不思議感覚に襲われてくる。

まるで習慣性のある薬物のように扱われているようで、食べるとは何か、という究極の疑問さえ湧いてくる。

 

しかし、軽やかで読みやすい。

 

当てはめる言葉、製品名などを変えれば、仕事や人生への応援歌にもなるだろうに。

どんな視点で読むかによって、興味が尽きない一冊。

 

 

*こういうポテチっぽい装丁。

@フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P50090.html

マイケル モス(著),本間 徳子 訳 日経BP社  480ページ
  2,160円(税込み)   発行日 2014/06/09

 

 

 

日が暮れるのが6時半になってきた。

土曜は、暑さ和らぐという二十四節気の処暑。

お供に。

 

*トップ画像はランチでもいただける美味しいと評判の「ぽん吉」のあさりラーメン。
 ほんとうに美味しいよ。にんにくも効いてる。



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2 コメント

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食品業界の者ですが (GG)
2014-08-21 22:24:28
甘辛ベトベトに刺激が加われば、これはもう麻薬のようなもの。ウチの主力商品ですなあ、やっぱり。さっそく、読んでみよう。
なるほどしかり (本人)
2014-08-23 20:27:31
が、満載です。
多分今後は、作物生産の現場でそういう調整がなされてゆく気配がします。

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