J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

幸せの裏側

2010年05月13日 | ゆめ・夢

連休中は天気もよく、気温も上がり、夜の公園には、若者が集っていた。
どういうわけか、家のイヌは、カップルが座っているベンチに必ずといってよいほど、近づいてゆく。
そして、その二人の前を歩いてゆく。

そんなときの反応は、かなり面白いので、まあ、なんと言うか、いいのだけど。

”かわいい”と言う言葉から、新たな会話になっていったり、
飼い主としては「お邪魔してごめんね」なんていってみたり、
それに対して、結構礼儀正しい反応が返ってきたりする。

イヌは、ただヒトの近くに行き、可愛いと言う褒め言葉を狙っているらしい。

イヌだって、褒められるのが好きだ。
そして、褒めてくれる人はいい人で、好きになるのである。

好き。

愛している。

それって、一体どういうことなのだろう。

なんて、思ったりする。



スキだから、幸せなのか、幸せな気分がするから、好きなのか。

科学は、好きの内側にまで入っていって、治療薬にもする。

惚れ薬、ではない。

もっとも、信頼させるホルモンをスプレーにして販売もしているらしい。

む。。。
スキだから信頼するのか、信頼していて好きになるのか。。。。




信頼に関係しているのは、オキシトシンというホルモン。
母子のつながりのホルモンと言う発見から始まり、人のみならず、
哺乳類には関わっているらしいことが分かってきている。
ま、そりゃそうだろうな気がする。

そして、信頼と幸せは、「スキ」とも切っても切れない縁で、そこからまた新たな展開を迎えることになる。


◎信頼のホルモン オキシトシン 日経サイエンス2008年10月号
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0810/200810_060.html
◎オキシトシン:愛撫で顔の記憶が良くなるかも?  科学に佇む2009年
http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1361.html

哺乳類は進化するにつれ仲間同士で接触することが必要になってきました。
オキシトシンは知らない相手を恐れるという動物本来の自己防衛本能を乗り越えるために働くようになってきたのだと考えられます。

◎人はなぜ愛するか・愛情 「脳と心」
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/brain4.html

◎幸せになるオキシトシン
http://pet.goo.ne.jp/contents/management/cn_210.html



で、治療と言うのは、他人とのかかわりが苦手な自閉症に効果があるらしいという話。
逆に言えば、生物は、もともとは関わらないでひとりごつ生き方から発し、
徐々に、関わりあうための能力を獲得し、発達させてきたのだろう。

好きだ嫌いだといっても、脳内のホルモンに動かされている、自分の意思はどこに、などという話ではない。

まったく反対側から見れば、より協力的でお互いを思い、社会性のある生き物になるべく進化してきた、と思える。
そうなろうとして、それがいい、と選んだ結果の獲得。
現在は、そうではない生き方をし始めている時代になっているのではないか、と一見そう見える。
が、そう簡単に変わることはできない。
信頼しあい思いやる能力を、心地よく感じるままだろう。

だからこそ、携帯電話で、ネットで、始終つながっていないと不安になるのではないか。
関係性を気づき、誰かを信頼したい、しあいたい。
たとえそうでなくとも、そう思える何かしらが欲しい。

その関わり方が、信頼の築き方が、分からなくなっているのが、現在ではないか。
それで人は、大人も子どもも苛立ち、不必要に傷つけあい、極端な行動に突発的に出るのではないか。
異常なほどに、何かに、誰かに、執着するのではないか。

わたしたちの姿はまるで、心寄り沿わせる安心感を求めてさまよう迷子の幼子のようだ。

う~~む、5月だからかな、こんな帰結になったのは。



◎自閉症:オキシトシン投与で知的障害者の症状改善 金沢大 2010年4月24日毎日.jp
http://mainichi.jp/select/today/news/20100424k0000e040020000c.html
◎オキシトシン 「右脳活性 アカーシャ研究室」2010-05-08
http://d.hatena.ne.jp/news8/20100508/

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