プロボウラー ぼる ５

ぼるの里帰り。


穏やかな春の日、ぼるは熱気と喧騒に満ちた塔を訪れていた。
ここはぼるの始まりの地となったボウリング場。
若気の至りからレーンに突入して仮死状態となり、営業停止を食らわせてしまったというほろ苦い思い出の場所だ。
久しぶりにここで遊んでみよう。
ぼるはレーンに向かった。


「おぅ、しばらくだったなぼる！ちゃんとマイボールは持ってきたか？」
「おっちゃん！…いや、いらないさ。」

俺が俺のマイボールだ！


第１３レーン・タワー７階層ファイナル


パッカーン！
厄介者はまとめてこうだ！


第１４レーン・タワー９階層ファイナル


パッカーン！
今日のぼるはキレッキレだった。


第１５レーン・タワー１１階層ファイナル


十分な手応え。
やはりホームは楽しい。


第１６レーン・タワー１４階層ファイナル


パッカーン！
よしよし…とか思ってたら落雷を食らう、詰めの甘いぼるであった。

自分がプロボウラーとなった始まりの地で、自分が活躍する。
「猛襲ゴールドマンを取ったら猛襲ゴールドマンがクリアしやすくなる」みたいな既視感に、ぼるは笑った。
もう少し上も行ってみようかな…。

つづく。