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1999年32歳で乳がん発覚、2007年に再発した女のぶっちゃけトーク

臨床試験のための入院

2007-11-22 18:55:53 | 初発時の経緯
初発時の経緯  6

1999年12月半ばから、臨床試験のための入院が始まった。当時4歳だった娘を新幹線にひとり乗せて、実家の仙台に帰した。実家の母は病弱で、私の96歳の祖母もまだ寝たきりで健在だったため、誰も東京に来て手伝ってくれる人は居なかったのだ。

 指定席の隣は親子連れだったので、仙台に着いたら降りるように促してもらうように頼む。親子連れの母親は私を責めるかのように、冷たく視線を送ってきた。仙台のホームで私の父親が待っててくれるとはいえ、二時間、四歳の子をひとりで乗せたのは大胆な選択だった。だけど私にはそうするほかなかった。

 下の一歳の娘は児童施設のような所に一時預かりをお願いした。私の夫は早朝にでてしまうので、保育園に預けて迎えに行くような事はできなかったのだ。
 
 全て準備を整えて、いざ入院。臨床試験だったせいか、個室入院になった。部屋にシャワーもトイレもついているし、病院は新しくなったばかりだったので、非常に居心地よかった。他の入院患者もいないので、音楽もスピーカーから流すことができる。外は夜景もきれいだった。
 
 初めて注射する日、看護士が最初の一時間くらいを共にして話し相手になってくれたので、かなり気が紛れた。もちろんそうやって看護士は様子を観察していたのだろうけど、心強かった。

 今時は副作用止めの薬が色々とあって、それほど辛くないと聞かされていた。単純な私はそういうものなのかと信じていたので、実際に大した副作用は起こらず、確かに気持ちよいものではなかったけれど、吐き気も起こらず急性のアレルギー反応のようなものはでなかった。
やれやれ、一安心だ。