スマホと過ごす余生

「社長の決断」松井道夫氏講演より

日経ベンチャー経営者クラブは発足当時から入会しており、石見地方在住の期間は講演など出席できず、もっぱら付録の「60分を10倍に生かすトップの情報CD」を聞くことであったが、横浜に変わって講演を直に聴くことが出来るようになった。
今回の講演で聞き取ったことを少しお裾分けする。

日経ベンチャー経営コンファレンスin東京」於:日経ホール
『社長の決断』  松井証券 代表取締役 松井道夫 氏

日本郵船のサラリーマン生活11年、1992年から家業の松井証券の社長、53歳
松井証券は、創業以来88年(91期)、H17年現在社員130名、経常利益370億円。
この現状を蜃気楼と思う。

松下幸之助の言葉:
「執念ある者は可能性から発想する、執念なき者は困難から発想する。」
  執念あるとは、主体性を持ち、自分の頭で考えること。
    可能性から発想する者は、不安を持って行動する。
    困難から発想するものは、不満を持って行動する。
あるイギリスの大経営者の話:(名前が聞き取れなかった)
「経営者の身で、なぜ危険な冒険(一般の冒険)をし、身を危険に晒すのか?。もしものことがあれば、会社も社員もお客様も困るのではないか?」といわれて「経営も同じだ」と答えたエピソード。
  第三者的・評論家的な感性では何も生まれない。
  罰が当る、ざまをみろ、と言っている内は何も生まれない。

今の自分は、主体性のある立場と無い立場を行ったり来たりしている。
自分の経験でも、実際に主体性が無い時は碌な事が出来ていない。

決断について:
過去を振り返って、
 決断が正しかった時は、捨てる決断をしたとき。
 決断が当らなかった時は、加える決断をしたとき、
というように分ることが出来る。
過去に正しいと思っていたことを捨てなければ次は始まらない。
捨てるとその痛みを計算できるから。

座忘:
新しいものを取り込むためには捨てなければならない、捨てたその隙間に新たなものは入ってくる。

創造的破壊:
松井証券で行ったもっとも画期的なことは、外交セールスを捨てたことだと思う。
  競争はコストの勝負「外交セールスは果たしてお客様が求めるものか?」
  ⇒コールセンターでの情報提供に徹し、一時80%のシェアーを持った。
   その後インターネットに特化し、コールセンターを捨てた。
 企業内の改善など根本的なものではない。
 M&Aや合併についても、「なぜ捨てないの?」と思う。

コストについて:
人件費、研究費、材料費、設備費、マーケッティング経費、と色々有るが、企業の真のコストは「時代とのギャップ」である。
コストを縮めるのも、広げるのも社長にしか出来ない。社長と副社長の差は、社長と新入社員の差よりも大きいかもしれない。
企業のコストは社長の頭の中だ。

時代に合う社長:
若さ・頭の良さ(学歴ではない)といっても、やらせてみなければわからない。
適正か不適正かは、数字がシグナルを発する。
適正であると判断する基準は、最初に数字を決めておくことだ。この仕込がコーポレートガバナンスだ。
現社長が次の社長を決める権限なんか何処にも無い。

情報革命/個の時代:
社会の仕組みから全てが変わる、それは今始まっている。
Web2.0は無視できない。
例えば、京都の御茶屋経済:
 価格はお客の顔を見て決める。
 価格で物事が決まる時代ではなくなる、感性、ファジー、・・・
「量、シナジー、囲い込み・・・」など、20世紀の言葉は何処に行くのか?
   誰もわからない!自分で考えるしかない。
   情報化時代の変化は、あっという間に変わる。

今の自分は、過去を引きずっている。

少し整理をして、新たなことに取り組んでいこう。
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