読売新聞アナログ既報 オンライン版
井原勝介は 余裕で高みの見物 (どっからでも いらっしゃい)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07122802.htm
迷走岩国<中>移駐容認派背水の陣、井原勝介市長は余裕の笑み
米海兵隊岩国基地への米空母艦載機移駐問題を争点に、年明けに実施されることになった山口県岩国市長選。移駐反対の姿勢を崩さない井原勝介市長に対し、前回(昨年4月)の市長選に敗れた移駐容認派は、「今度こそ負けられない」と、背水の陣で選挙戦に臨む構えだ。
「市長は高校の倫理の先生みたいに理想論ばかり言われる。現実は理想とは違う」。容認派の主要メンバーの一人、桑原敏幸市議は27日夕、井原市長と並んで地元テレビ局の報道番組に生出演し、井原市長を面前で厳しく批判してみせた。
対抗馬擁立について問われると、「早急に一本化を図っていきたい」と決意を語った。
桑原市議ら容認派は、新市庁舎建設への国の交付金が見送られたことなどで市政の混乱が続く中、市長の早期辞職を求める一方、独自候補探しに躍起となってきた。岩国市出身の人気漫画家弘兼憲史さんや、県外に住む旧岩国藩主吉川家の子孫など知名度のある人物の名前が挙がったこともあった。
反対ばかりで、前向きな市政運営ができていないとして、かつての市長の有力支持者が「反・井原」に回る動きも出てきた。
市長の解職請求(リコール)を求める活動を続けていた「岩国の明るい未来を創る会」の世話人代表を務める原田俊一さん(75)もその一人。「辞職は遅きに失した。候補者は国や県とのパイプを作れて、人に頭を下げられる人がいい。新市長には井原市長と正反対の人が望まれる」と言う。
だが、立候補予定者の一本化調整はなかなか進展しなかった。井原市長が強敵だからだ。
市長は自ら発議した移駐の賛否を問う昨年3月の住民投票に「圧勝」し、同4月の市長選では、艦載機移駐に柔軟姿勢を見せた候補者が、井原市長の得票数の半分も取れない惨敗を喫した。
市議会で容認派が多数を占めながら、市長不信任決議案が一度も可決されなかったのも、「市長の強さの前に、二の足を踏んだ」との見方がある。
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「議会が終わると、このタイにします」
27日午前9時前、井原市長はいつものように、自宅から徒歩で市役所へ。イメージカラーの黄色のネクタイで臨んだ前日から一転し、エンジ色のアスコットタイを首に巻き、リラックスした装い。選挙戦の行方を問うと、「あと2日公務がある。まだ先ですよ」と余裕の笑みを浮かべた。
午後には、新市庁舎建設費の募金活動を続ける市民団体「住民投票を力にする会」、「岩国市新庁舎募金の会『風』」の代表から寄付金を受け取った。
「選挙戦となれば、全国からますます注目されるでしょう」。市長はここでも笑顔を見せた。
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艦載機移駐の反対派と容認派が激しいつばぜり合いを見せる中、岩国基地の東側では、航空機の騒音解消や事故防止のために滑走路を約1キロ沖合に移設する埋め立て事業が着々と進んでいる。完成予定は2008年度末に迫り、すでに滑走路や誘導路の一部が平らにならされ、次第に新しい基地の姿が見え始めている。
お願いがあります、基地に隣接して宇宙航空博物館などつくってはいかが?観光都市岩国に厚みが加わると思います。
一泊滞留の旅行者が増えることが大いに期待できる、観光地岩国になると思います。