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WALL・E/ウォーリー

2008年12月07日 12時54分09秒 | 映画 あ行
評価★★★★★



映像は、もはや実写なみ!
遂にココまで来たかという印象だ。

そして今回のピクサーはストーリーも壮大で
未知なる世界を、ウォーリーといっしょに
体験することができる。

随所に流れる
“オールディーズ・ミュージック”が心地良い。



人間たちが見捨てた、29世紀の地球。
そこに700年もの間、ひとりぼっちで働き続ける
ゴミ処理ロボットがいた。

彼の名は、「ウォーリー」。

彼は普通のロボットではない。
時に驚いたり、喜んだり、
自分だけの宝物を見つけ感動する。

そんな彼のいちばんの夢は、
いつの日か、誰かと手を繋ぐこと。

そして、ある日。
巨大な宇宙船が降り立った。

彼女の名は、「イヴ」。
それは、
700年間ずっと待っていたウォーリーにとって
初めての恋。

しかし、今、
宇宙船にさらわれたイヴを救うために
ウォーリーは未知なる宇宙へ旅立つ。


ウォーリーはまだ知らなかった。
イヴのピカピカの体には、地球の運命を左右する
重大な秘密が隠されていることを。

ずっと「ひとりぼっち」だったから
ずっと「いっしょ」に、いたかった…



これは完ぺきでしょう。
何がって?

まず、29世紀の地球上の映像。
『アイ・アム・レジェンド』の空撮された
あの時の映像に酷似してはいるが
それよりも更に状況が進み
錆びた鉄くずの赤茶けた色と
黄色の砂ぼこりが混ざったような風景は
まさにゴーストタウン(?)そのものである。

そして、その地球で唯一動いている
小さなゴミ処理ロボットが積み上げたゴミの山が
一見、『ブレードランナー』の高層ビルのようだ。

錆と泥で潤滑油が半分切れかかったような
今にも壊れそうなロボットの動き。

人間が居た頃は、
ウォーリーと同型のゴミ処理ロボットが
一家に一台という感覚で、普通にひとつの
産業として成り立っていたのでしょう。
街の看板にはそこかしこに、
ロボットによる生活介護が謳われていましたから。
まあ『アイロボット』の世界ですよ。これは。
そのウォーリーの動きなども含め
もう、ほとんど実写と区別がつきません。

ココまでの映像が再現できるなら
CGも来るところまで来たなという印象です。

欲を言えば、後は
生身の人間の表現だけだと思いますね。

そしてストーリー。
この29世紀という時代に至るまで
なにが地球に起こったのか?
核による世界戦争というのではなく
どうやら、人間が出した生活用のゴミが
地球規模では処理しきれなくなり
身勝手な人間は、新たな生活区域を求め
宇宙に旅立ったという設定でした。

人間が旅立った後もゴミ処理をし続けた。
というより、そういう風にプログラムされたため
動かなくなるまで、その仕事は続けるという
ただ、それだけのことだと思います。

長い間、たったひとりで
ゴミ処理をしていたウォーリーに
いつしか感情が芽生えたこと。
唯一の友達といえばゴキブリに似たロボット。

人間が残して行ったビデオソフトに映っていた
ミュージカル映画のなかに、恋するカップルが
熱く手を繋ぐというシーンを観て
いつかは自分もこんなふうにしてみたい。
という憧れを抱いていたのだった。

そんな、ある日。
いつものようにゴミ処理に出かけた場所で
突然、轟音とともに巨大な宇宙船が舞い降りてきた。

怖くて物陰から身を潜めて見ていたら
真っ白でピカピカなロボットが降り立ったのだ…。


この不毛地帯に於いて
まったく似つかわしくないほど洗練された
そのロボットは偵察用のものだろう。

辺りの何かを探っているようだ。
物陰に居たウォーリーにとって
一瞬でココロを奪われてしまったのだ。

やっぱり雰囲気で分かるんでしょうか。
彼女は女性だということが^^

背後からその様子を見ていたウォーリーが
物音を出してしまったその瞬間!
そのロボットが間髪入れずに放ったレーザービームが
物凄い威力で大きな岩を破壊してしまったのだ。
怯えるウォーリーだが、そのロボットに惹かれるのだ。

結局は、ウォーリーの友達のゴキブリによる
偶然の展開から、お互いの存在を知ることになる。

自己紹介のやりとりが可愛いんです。
声帯を持っていないので
限りなく言葉に近い音をならべているところ。
「うぉ~り~」と言えば
「い~ぶ」「い~あ~?」
「い~~ぶ!」「んん、い~~ばあ~」
「うふふ!」「い~ばぁ!い~ばぁ!」
ウォーリーにとっては「イヴ」と発音できないらしい。

で、初めてイブを我が家へ連れて行き
自分のコレクションを見せるのですが
イブは普通に感動していても、部屋が破壊されていくほど
動きが強大であるということから…
この辺りの2体のロボットのやりとりを観てる限り

どうしても思い出してしまうのが
『僕の彼女はサイボーグ』という映画だ。
毎年、ひとりだけで自分の誕生日を祝っていたジロー。
そこへ突然やって来たサイボーグの綾瀬はるか。
地球上では、その余りあるパワーで騒動を招く。

この、ロボットのイブに対して
何時しか感情を揺さぶられていくワタシが居ました。
イブの合成音っぽい(?)お声が実に可愛いんです。
それと、感情を表現するのに
ブルーの目の形だけで、細かい表現が可能ということに
随分と驚きましたね。
最初の怖そうなイブは「ケイト・ブランシェット」で
途中から可愛いイブは「綾瀬はるか」。

しっかり者のイブと健気なウォーリーは
姉と弟といった印象です。

宇宙船にさらわれたイブを追って
宇宙に旅立つのですが、たどり着いた宇宙基地が凄い。
もうね、何処を見ても眼を奪われましたね。
そこでは、地球上に残っていた看板やテレビCMなどが
しっかり伏線となっているのでお見逃しなく。

進化した人間の体型が他人事でない(爆)

笑いあり涙ありで
ラストでウルウルと来てしまった。
「ヤバい!アニメで感動してしまった・・」


この映画、2008年度の
今現在の、CGレベルの記録として保存したい作品である。


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監督:アンドリュー・スタントン
脚本:アンドリュー・スタントン/ジム・リアドン
音楽:トーマス・ニューマン


声の出演:ベン・バート/エリサ・ナイト


『WALL・E/ウォーリー』






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28 コメント

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Unknown (ホーギー)
2008-12-07 18:33:49
こんばんは、ホーギーです。
TBをどうもありがとうございました。
仰るとおり、とてもアニメとは言えないくらい、リアルでしたね。この技術は本当に素晴らしいですよね。
さすが、ピィクサーですよね。

>笑いあり涙ありで
 ラストでウルウルと来てしまった。
   全く同感です。私もアニメなのに
   ラストは、本当にウルウル状態でした。
返信する
期待してなかった分・・ (ituka)
2008-12-07 21:40:25
これはやられた!と言う感じです。
奇跡の出会いから、自己紹介する場面は
本作のなかで最初の胸キュン状態でした(照)

危険人物としてモニター表示された辺りから
もう、笑いっぱなしでしたし
それがラストであう云う形になってしまうとは・・
これは傑作だと思います。
返信する
☆リメイク?☆ (TiM3)
2008-12-07 23:10:06
実写映画『ショート・サーキット』のリメイクかな?

と思ってましたが、どうやら違うみたいですね(⌒~⌒ι)
返信する
こんばんわ (michi)
2008-12-08 02:29:13
TBありがとうございました。

イブ、強かったですね!
男女の関係が、人間もロボットも変わらないのが可笑しかったです。
ラストでイヴが一生懸命にウォーリーに話しかける姿に涙、
手を繋いで更に涙でした。。。
返信する
TiM3さん (ituka)
2008-12-08 20:19:28
見た目が『ショート・サーキット』のロボに似てますよね^^
ところが、ウォーリーは頭脳は普通でした。
でも、その愛くるしさは持って帰りたくなるほどでした^^
個人的には、イヴのフィギアが欲しかったのですが、ただいま売り切れ状態でした^^;
返信する
michiさん (ituka)
2008-12-08 20:24:17
最初のイヴは『ロボコップ』を彷彿してましたよね^^
後半でイヴの感情がウォーリーに向かっているところから
応援しまくりでした^^;
本作はピクサーのなかでは最高傑作と思いましたよ。
返信する
今週こそ見るぞ! (笛吹働爺)
2008-12-15 02:01:39
今月初めに老母が入院したため映画は封印中です。そろそろいいかなというところです。

さて、日経エンタメ2009.1号で2008ヒット番付が紹介されている。綾瀬'姫'の記事が無いのがむっとする。
あいうえお順に20名の若手女優が紹介されているが、そのすべてを知っていることに対して妻が呆れていた。曰く、ヘンタイオヤジ。

ネットではさらに来年有望な若い(U17)女優のランキングがあった。半分くらいはわかる。(やはり俺はヘンタイなのか?)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_r25e2__20081214_2/story/r25ranking_review_10006000_1112008121117/
返信する
癒される映画です (ituka)
2008-12-15 19:45:55
ワタシも要支援の親がいるので他人事ではありません^^

08年の綾瀬さんの活躍は無視できないはずなのに・・
残念ですよ。

>20名の若手女優が紹介されているが、そのすべてを知っていることに対して妻が呆れていた。

流石ですね。ガールウォッチャーと自称しているだけありますね。

>ネットではさらに来年有望な若い(U17)女優のランキングがあった。

もう、この辺りの少女になってくると、2~3人しか知らないですね~
テレビCMでお目に掛かる程度で、お顔と名前が一致しないのが辛いです^^
ワタシも家のご婦人からドン引きされること多々あります。
お互いめげずに頑張りましょう(笑)
返信する
☆観て来ました~☆ (TiM3 将来ホバーチェアから転落死?)
2008-12-16 00:34:02
本命じゃなかったですが(=^_^=)観て来ました。

色々と「小道具関係」に感心させられました(・ω・)
返信する
おぉっと~ (ituka)
2008-12-16 15:42:21
ホバーチェア乗ってみたいですね~
因みに、彼らは床ずれにならないのか疑問です^^

>色々と「小道具関係」に感心させられました(・ω・)

ジッポの火が点ったことに、ガスってそんなに持つものなの(揮発性なのに)とかは
言ってはいけないんでしょうね^^

それにしてもイヴの合成音的なお声で
微笑むところは心を鷲掴みにされました(汗)
返信する

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