評価:★★★★【4点】
国家公務員がこんなに似合う女優はナオミ・ワッツしかいない(笑)
『ザ・バンク/堕ちた巨像』の女性検事でも
才能あるヒロインを演じてましたし、今や彼女とコンビを組めば
怖いものなしだと思います(って、なにに対してだよ)
◇
世界を震撼させた9.11同時多発テロ。
アメリカのブッシュ政権は首謀者であるアルカイダへの報復を進める中で、
その矛先をイラクへと向け始める。
そして、イラクが核兵器の開発を行っているとの疑惑をもとに、
CIAの女性諜報員ヴァレリー・プレイムがその証拠を固めに乗り出す。
彼女の夫で元ニジェール大使のジョー・ウィルソンも、
ウラン買い付けの真偽を確かめるべくアフリカで綿密な調査を実施。
その結果として疑惑は事実無根との結論に達したと上司に報告したヴァレリー。
ところがブッシュ政権は、彼女が否定したはずの疑惑を根拠として
イラクへの宣戦を布告してしまう。
これに対しジョーは、新聞で事実を暴露して政権を批判するが、
政権側もヴァレリーが諜報員であることの極秘情報をメディアにリークして報復。
彼女ばかりか、各国に散らばる協力者たちにも命の危険が迫る事態となり、
世間の激しいバッシングの中でついには家庭も崩壊の危機を迎えてしまうのだが…。
<allcinema>
◇
実話を実名で、しかも女性エージェントという
まさに映画さながらの美味しい題材ということで
かなり前から期待していた作品でした。
結論から言って、面白かった!
しかし、更に欲を言うなら、最終段階で勝訴するまでの
二転三転するメディアの報道に対し、放送局のスタッフの反応なんかを
少しのシーンでもいいから入れてくれてたら、もっと感情移入しやすかったかも。
いや、今のままでも別に悪くはないんだけど、欲をいえばそんなところ。
この事件は有名でワタシも記憶してますが、当の本人を見たのは本作が初めて。
CIAの厳しい訓練をこなしてきた戦士というイメージがなく
映画のヒロインのような美しさを持っていたから正直驚きました(笑)
しかし、あれですな~。
ブッシュ元大統領ほど映画の悪役キャラが似合う官僚も他に見当たらない(笑)
イジられキャラなんでしょうか(爆)
実行力ある有能な人材(かもしれない)という初期のイメージから徐々に崩れ落ち
本作では、悪の張本人ではないにしろ副大統領の首席補佐官の偽証罪という
ブッシュ政権、またも泣きっ面にハチ状態でした。
ウォーターゲート事件のように何度も映画化される政権スキャンダルは
今後、ないことを祈るばかりです(笑)
さて、もしもこれ実話でなかったら、おそらくヒロインは
命を狙われていたことでしょう。
っていうか、こんなこと書いていいのかどうか分りませんが
情報漏洩で失脚させる方向に持って行くやり方自体は現実的で
フィクションであったなら、裏社会の仕事人に依頼するんでしょうね。
でも、ワタシはリアル派なので、映画的派手さはなくても
十分に緊張感を持って鑑賞することが出来ました。
おまけ)
・ショーン・ペンとナオミ・ワッツって共演作品多いことに気が付いた。
『21グラム』『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』と本作。まだあるのかな。
・ナオミさんの『マルホランド・ドライブ』をもういちど鑑賞したくなった。
って、関係ないけど、今さらながら理解できてない作品のひとつということで(笑)
・台詞回しが舌足らずなショーンおじさんは、舌が長い?(おい)
・もしも、となりの住民がCIAエージェントだったらって映画なかったか?
ブルースおじさんのは、ちょっと違うか。
・イラクの女医さんの捨て台詞は、本作最大のココロの痛みでした。
------------------------------------------------------------------
監督:ダグ・リーマン
脚本:ジェズ・バターワース/ジョン=ヘンリー・バターワース/
撮影:ダグ・リーマン
音楽:ジョン・パウエル
出演:ナオミ・ワッツ/ショーン・ペン/サム・シェパード/デヴィッド・アンドリュース/
『フェア・ゲーム』
国家公務員がこんなに似合う女優はナオミ・ワッツしかいない(笑)
『ザ・バンク/堕ちた巨像』の女性検事でも
才能あるヒロインを演じてましたし、今や彼女とコンビを組めば
怖いものなしだと思います(って、なにに対してだよ)
◇
世界を震撼させた9.11同時多発テロ。
アメリカのブッシュ政権は首謀者であるアルカイダへの報復を進める中で、
その矛先をイラクへと向け始める。
そして、イラクが核兵器の開発を行っているとの疑惑をもとに、
CIAの女性諜報員ヴァレリー・プレイムがその証拠を固めに乗り出す。
彼女の夫で元ニジェール大使のジョー・ウィルソンも、
ウラン買い付けの真偽を確かめるべくアフリカで綿密な調査を実施。
その結果として疑惑は事実無根との結論に達したと上司に報告したヴァレリー。
ところがブッシュ政権は、彼女が否定したはずの疑惑を根拠として
イラクへの宣戦を布告してしまう。
これに対しジョーは、新聞で事実を暴露して政権を批判するが、
政権側もヴァレリーが諜報員であることの極秘情報をメディアにリークして報復。
彼女ばかりか、各国に散らばる協力者たちにも命の危険が迫る事態となり、
世間の激しいバッシングの中でついには家庭も崩壊の危機を迎えてしまうのだが…。
<allcinema>
◇
実話を実名で、しかも女性エージェントという
まさに映画さながらの美味しい題材ということで
かなり前から期待していた作品でした。
結論から言って、面白かった!
しかし、更に欲を言うなら、最終段階で勝訴するまでの
二転三転するメディアの報道に対し、放送局のスタッフの反応なんかを
少しのシーンでもいいから入れてくれてたら、もっと感情移入しやすかったかも。
いや、今のままでも別に悪くはないんだけど、欲をいえばそんなところ。
この事件は有名でワタシも記憶してますが、当の本人を見たのは本作が初めて。
CIAの厳しい訓練をこなしてきた戦士というイメージがなく
映画のヒロインのような美しさを持っていたから正直驚きました(笑)
しかし、あれですな~。
ブッシュ元大統領ほど映画の悪役キャラが似合う官僚も他に見当たらない(笑)
イジられキャラなんでしょうか(爆)
実行力ある有能な人材(かもしれない)という初期のイメージから徐々に崩れ落ち
本作では、悪の張本人ではないにしろ副大統領の首席補佐官の偽証罪という
ブッシュ政権、またも泣きっ面にハチ状態でした。
ウォーターゲート事件のように何度も映画化される政権スキャンダルは
今後、ないことを祈るばかりです(笑)
さて、もしもこれ実話でなかったら、おそらくヒロインは
命を狙われていたことでしょう。
っていうか、こんなこと書いていいのかどうか分りませんが
情報漏洩で失脚させる方向に持って行くやり方自体は現実的で
フィクションであったなら、裏社会の仕事人に依頼するんでしょうね。
でも、ワタシはリアル派なので、映画的派手さはなくても
十分に緊張感を持って鑑賞することが出来ました。
おまけ)
・ショーン・ペンとナオミ・ワッツって共演作品多いことに気が付いた。
『21グラム』『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』と本作。まだあるのかな。
・ナオミさんの『マルホランド・ドライブ』をもういちど鑑賞したくなった。
って、関係ないけど、今さらながら理解できてない作品のひとつということで(笑)
・台詞回しが舌足らずなショーンおじさんは、舌が長い?(おい)
・もしも、となりの住民がCIAエージェントだったらって映画なかったか?
ブルースおじさんのは、ちょっと違うか。
・イラクの女医さんの捨て台詞は、本作最大のココロの痛みでした。
------------------------------------------------------------------
監督:ダグ・リーマン
脚本:ジェズ・バターワース/ジョン=ヘンリー・バターワース/
撮影:ダグ・リーマン
音楽:ジョン・パウエル
出演:ナオミ・ワッツ/ショーン・ペン/サム・シェパード/デヴィッド・アンドリュース/
『フェア・ゲーム』
新聞も読まないくせに、この映画の公開時期に(偶然?)回顧録出版したそうじゃないですか(ここの「ゴーストライター」は無事か?笑)
itukaさんほど面白くは観れなかったけど、この二人のお芝居には引っ張られました。
けど、CIAって、仕事をちゃんとこなしていても、お代官様には逆らえないって事なんですかね。
昔はやりたい放題なイメージがあったけど(苦笑)
CIA長官のブルース・マッギルが「ブッシュ」の時も長官だったのよね(笑)
ご本人もそれなりに美しい人だったので、CIAのエージェントって、女性の方が活躍しそう~顔判断もされるのかな(笑)
こちらを朝一で観て、(ハズの出勤に便乗させてもらいました)1時間あったので、ミリオンでハシゴして来ました。
「ウィンターズボーン」って、もしかしたら、ちょっと事前情報があった方が入り込めるかも…と思ってます。
itukaさんご存知でしたら良いのですが、舞台の地域がちょっと特殊(?)なようです。
よければ、最初の方だけ、チラリと記事覗いてください。
ブッシュのおバカぶり←大受けしました(爆)
ほんとだね~。多少間違ってても言い切ってしまえば勝ち!みたいなとこありますからね。
回顧録っていっても、都合のいいようにライターに書かせてるんでしょう(笑)
たぶん、こっちのゴーストライターは命がけでもなさそうな雰囲気ですね(笑)
>CIA長官のブルース・マッギルが「ブッシュ」の時も長官だったのよね(笑)
へ~~!そうなんですか。誠実そうな知的おデブさん。
やっぱり、それなりの貫録というかイメージ的に合ってますもんね(笑)
女性のCIAエージェントって映画の世界だけだと思ってたのでチョット新鮮でした。
実際、こんな綺麗な人が第一線で活躍してるんだから凄いのひとことですよ。
ちなみに、女性CIAエージェントって、打たれ強い旅客機のCAみたいなもんでしょうかね(←おい)
>「ウィンターズボーン」って、もしかしたら、ちょっと事前情報があった方が
これ知らなかったです。予告編を一度見ただけだったので、なんとなく冬の貧困地域かな~と思ってました。
なんと、そんな特殊な環境だったのですね。
有り難い情報です。これで、無駄な思考回路を使わず、純粋に物語に集中できそうです。
助かりました!^^