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ラースと、その彼女

2008年12月28日 00時04分42秒 | 映画 ら行
評価★★★


ビアンカが手のひらサイズのフィギュアだったら・・・。

もしもそうだったら、町のみんなは、
あそこまで温かく見守ってくれただろうか?

特にホームドクターのバーマン医師。
兄夫婦の相談に親身になってくれて
普通に内科検診として、ビアンカのために
ベッドを使わせる寛大さには驚きを感じたが・・・。
救急車で搬送されるシーンに於いては
救命士たちがストレッチャーに乗せる重病人が
リアルドールと知った時のリアクションなどを
端折らずにノーカットで見せてほしかったんですよね^^



雪に覆われた小さな田舎町。
町の人たちからMr.サンシャインと呼ばれ
慕われている心優しい青年、ラース。
しかし、純粋すぎるがゆえに極端にシャイで、
女の子とまともに話すことも出来ない。

そんなラースを心配していた兄夫婦のもとに、
ある日、当のラースが彼女を紹介しにやって来た。
しかし驚いたことに、その彼女とは、
インターネットで購入した等身大のリアルドール“ビアンカ”だった。
困惑する兄夫婦は医師に相談し、
当面ラースの妄想に話を合わせるようにとの助言をもらう。
そこで、町の人たちにも協力を仰ぎ、
みんなでビアンカを生身の女性として扱うことにするのだが…。

<allcinema>



それは、等身大の人形であったからこそ
町のみんなは自分を誤魔化す素振りも出来るわけで
手のひらサイズだったらバーマン医師の
説いた言葉に素直に従うのだろうかと思ってしまった。

血圧まで測り「低血圧ですね」って・・・。
等身大だからベルトが二の腕に巻けるんですが
手のひらサイズだったら・・・。

医者不足の日本では到底考えられないことです。

とは言うものの、実際は
ラースのカウンセリングを行うことがメインなので
手のひらサイズだって工夫して血圧計で計ってしまうんでしょう。

それにしても不思議だったのは、
ラースが町の人間の誰からも相当に愛されていたということ。
「Mr.サンシャイン」と云うニックネームで呼ばれていたが
彼が居るだけで周りの人々が明るくなるのか?
それはいったい何故だろう?

教会への礼拝はキッチリ行っているということくらいで
何か特別なボランティア活動でもしていたんだろうか?
そうでなければ、老人たちにあそこまで慕われないでしょう。

まあ、その辺りは特別に突っ込むところでもないし
既に、そう云ったキャラクターとして
町に溶け込んでいるココロ優しき好青年なんだということですかね。

でも、冒頭では離れのガレージに住んでいるラースに
兄夫婦らが朝食に誘い“来る来ない”で夫婦でお金を賭けていた。
結構、気分の悪い嫁だなと思ったものです。

オフィスでのラースを見てる限り
まったく普通の人間と変わらないんですよね。
友人との会話も普通に出来てたし。
ということは、目前の異性を意識したときだけ
極端に緊張するのかな。
同じオフィス内の同僚の女の子が
ラースに好意を寄せているのですが
当の本人には、そんな気が全くないように見えた。
この辺りの繊細な演技がライアン・ゴズリングの凄いところか。

そういや、義理の姉のお腹の子を随分と気遣ってました。
ラースは母親の死が自分せいだと、ずっと思い込んでいた。
そのため、出産のできる女性に対しては
異常とも取れる一種異様な恐怖感があったのでしょう。

ボーリング場でラースが見せる微妙な変化を境に
物語は急展開を見せることになるわけですが
まさか、最期にもあそこまでする町ぐるみの行動には
話が壮大過ぎて、少しばかり付いていけなかったところです。


おまけ)
はっきり言ってラースの気持ちが理解できない。
リアルドール見たさという不純な動機が大半を占めていたから。
今回、せっかく動画として拝見できるのに
ラースの純愛に邪魔されて、とても大事に扱われていたビアンカ。
こんなのだったら置物と変わらないので
ただのマネキン人形でも事足りるんじゃなかったかと(汗)

しかし、兄嫁がラースの居ない時にこっそりと
ビアンカのスカートの中を覗き込み
「ワオォ!」って真っ赤になった表情は期待通りでしたね^^
まさにこれこそ、リアルドールってことなんでしょう。

また、
兄嫁らがビアンカを入浴(兄のガスは洗濯してる気分だが)させ
その時に見える背中の皮膚感はチョット微妙かな^^

『レインマン』のダスティン・ホフマン的な人物だと
予想していたんですが、まったく違ってましたね。

-----------------------------------------------------------
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:ナンシー・オリヴァー
撮影:アダム・キンメル
音楽:デヴィッド・トーン


出演:ライアン・ゴズリング/ケリ・ガーナー/エミリー・モーティマー/ポール・シュナイダー/パトリシア・クラークソン


『ラースと、その彼女』



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8 コメント

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☆中盤からサスペンス劇に?!☆ (TiM3)
2008-12-28 00:31:04
・・ってことはないみたいですね(・ω・)

都合がつけば行ってみたい1作です。

どうにも『デッド・サイレンス』を連想してしまう、、
あの「スゥプ人形」は衝撃ですた。。
返信する
市民権を得たビアンカ (ituka)
2008-12-28 18:16:01
>どうにも『デッド・サイレンス』を連想してしまう、、
>あの「スゥプ人形」は衝撃ですた。。

『デッド・サイレンス』ってまだ去年公開された作品だったのですね。
『ソウ』のスタッフが制作したとか。
もしも、あんな人形が出てきたら町の女子供は
ラースに近づかなくなりそうですね^^
返信する
恐れながら (ぺろんぱ)
2008-12-28 21:33:19
itukaさま、恐れながらお初でこちらにコメントさせて頂きます。ぺろんぱです。

ちょっとついて行けない感じでしたか?
(でも星3つ付いていたのでよかったです(*^_^*))

ラースがビアンカを生み出すきっかけになったのは兄嫁カレンの妊娠と彼女との身体的接触だったと思うので、そのトラウマの深さと兄夫婦への(ラースなりの)愛情に切なさを感じた私です。

しかしながら、、、
>医者不足の日本では到底考えられないこと
そうですね、仰る通りです。(^_^;)

返信する
いらっしゃいませ^^ (ituka)
2008-12-29 00:42:59
べろんぱさん、どうもです。
こちらではお初ですね。よろしくお願いします。

>ラースがビアンカを生み出すきっかけになったのは兄嫁カレンの妊娠と彼女との身体的接触だったと思うので、そのトラウマの深さと兄夫婦への(ラースなりの)愛情に切なさを感じた私です。

なるほど~。身体的接触は確かにありましたね^^
それがキッカケでビアンカが現れたという表現は、非常に興味深く感じました。
やはり、その辺りのラースのココロの変化を読み取ったべろんぱさんは凄いです。

日本との文化の違いは、
傷つき心に痛手を追った仲間に対して
老人らが集まって各々編み物、刺繍などして黙って傍に居てあげる。
アメリカ映画ではよく見る光景ですが、こういうの好きなんですよね^^


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☆ああっ・・☆ (TiM3 本日は「フン!フン!フン!」(=^_^=))
2008-12-29 01:25:14
何か盛り上がってるじゃないですかー。

ううう・・早く観たいス、、
返信する
年内はあと2本で (ituka)
2008-12-29 01:59:48
本作は『世界最速のインディアン』のリアルドール版かなと
元旦は映画の日ですよ^^
返信する
☆観て来ました~☆ (TiM3)
2009-01-12 01:01:58
またぼちぼち、レビューしてみます。
返信する
遂にリアルドールを・・ (ituka)
2009-01-12 21:04:33
鑑賞されたんですね^^
レビューが楽しみです。
返信する

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