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映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

Winny

2023年03月10日 22時07分49秒 | 映画 あ行
評価★★★☆【3.5点】(12)


法廷シーンの攻防戦にもっとスリルがほしい。



2004年、革新的なファイル共有ソフト“Winny”を開発するも、
利用者による悪用が社会問題化したことで
新しい技術を開発しただけの金子勇氏本人までもが
逮捕されてしまう事態が起こる。
本作は、便利な技術が犯罪などに悪用されると、
開発者自身も責任を負わなければならないのか、
という日本のソフト開発の未来そのものを揺るがした
“Winny事件”を題材に、
金子氏と彼の裁判を支えた弁護士・壇俊光氏の
無罪を勝ち取るまでの7年の道のりを描いた社会派ドラマ
<allcinema>



今から20年前、当時ホームページ制作が流行ってた頃
ネット上で使えるファイル共有ソフトとして
この“Winny”ウィニーを使うと便利で面白いかもしれないと
いろんなサイトで見た記憶がそういえばあったな~みたいな。

Winny事件は国会でも連日取り上げられ悪用した犯人らとともに
開発者まで逮捕されてしまったという外国ではありえない事件。

本来はソフト開発者が悪いのでなく、それを悪用する側に
非があるという前提にしながらも大規模な情報漏洩が起こって
開発者は情報テロリストという扱いを受けてしまったのです。

で、本作、映画として見た場合、開発者の不当逮捕から始まって
そこから弁護団と検察との熾烈な闘いが実話ベースで描かれる。
一方、別事件として警察内部の長年の不正行為に異を唱えるべく
ひとりの巡査部長がその正義感から遂に内部告発をしようと動く。
こういった二つの事件が並行して進んでいく形となっている。

ただハッキリ言って、並行させる必要があったか?ってことです。
最終的にWinnyというソフトで偶然繋がるパターンは
概ね予想の範囲であり、しかも告発した巡査部長のその後が
曖昧にフェードアウトしてしまったところに「え~!?」
これもうちょっと追いこんで決着付けてあげないとね~!

そういえば過去の名作「クリムゾン・リバー」(2000)でも
まったく異質の事件が並行していき最後に二つが繋がっていく
ほとんど完全無欠なストーリーに歓喜したことがありましたが
それに比べるとチョット無理やり持って行っちゃった感が。。。



【今週のツッコミ】

・こういっちゃ身もふたもないけれど
 おまけのような巡査部長の案件の方がスリルはあった。

・どことなく捉えどころのない主人公(Winny開発者)は
 天才過ぎて日常生活で一般的なことを知らないという。

・取調室で警察からの書類に???を持ちながらも署名する。
 それが後に弁護団の苦労に繋がっていく。

・陳述書にサインしたら後で訂正は絶対にできません。

・2チャンネル住民からの弁護費用の申し出に感涙。
 通帳に500万円強もの大金が寄せられる。

・被告弁護団のなかに刑事事件を得意とするスペシャリストが。
 警察への尋問でみせた巧妙な会話術にウットリ。

・東出昌大の新たなキャラクターとしてコレ推奨したい。
 この人案外演技が上手いかもしれないと思わせるんです。
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監督:松本優作
脚本:松本優作、岸建太朗
音楽:Teje、田井千里
出演:東出昌大、三浦貴大、皆川猿時

『Winny』

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (ここなつ)
2023-04-25 09:55:55
こんにちは。
正に天才にありがちな浮世離れした感じを東出昌大が上手く演じていたと思います。…っていうか、疑いもせず作文を写すなよ、なんですけど、そこがそれ「バカ」なのではなく「浮世離れ」なんですよねぇ。
まあ、吉岡秀隆のエピソードは若干強引ではあったものの、観客の想像力を掻き立てるという点では良いスパイスになつたかもです。
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ここなつさんへ (ituka)
2023-04-25 21:57:27
こういう一部は天才でも他はまったくダメって人は、何かしらの障害を患っているパターンが多いのかな。
取調室の彼は小学生レベルって感じでしたし。
これって共有ソフト事件がメインですけど、警察の不正事件は本人の実名で作られたことで
ワタシ的には、むしろこちらの方に時間を割いてほしいと思いました。
この映画ができたときに現役警察から「困った映画を作ったものだ」と言われたそうです。
返信する

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