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ハプニング

2008年08月03日 13時45分57秒 | 映画 は行
評価★★★



どこに出ていた?M・ナイト・シャマラン(笑)


妙に懐かしさを感じる映画だった。
モノクロのころの1950年代の
パラノイアムービーを目指したという監督。

ストーリーは有って無いようなもの

ある日、突然
ひとが奇妙な行動に出る。

≪言語の混乱≫
≪方向感覚の喪失≫
≪自殺≫

この一連のパターンを冒頭からいきなり見せられる。


原因は不明。
テロによる毒ガス攻撃なのか?放射能漏れ?
はたまた、未知の生命体によるものなのか?

ニューヨークのセントラルパークを皮切りに
アメリカ北東部、ニューイングランド辺りから
ひとが次々と餌食になって行くのだ。


自殺のパターンも多種多様だが
どれもこれも映像の見せ方が古臭く
時代遅れな感じがした。

これは、
シャマランの意図したネライだったのかは不明だが。

自殺行動の中で、もっとも恐怖を感じたのは
高層ビル工事労働者らの転落だ。

下に居た同僚らが
あわてて救助しようとすると

ひとり、またひとりと転落してきた。

不審に思った彼らが頭上に目をやると、そこには
まるでご飯にかける“ふりかけ”のように
次々と転落してくる労働者たちだ。

撮影は
スタントマンのようであり、人形のようでもある。


いや~!これは怖かった。
まさに『9,11テロ』を思い出す。

その他の
ベンチの女性がいきなり自らの首に串を突き刺す。
集団首つり。
中型芝刈り機に自ら下敷き。
動物園のライオンの檻に入り
空腹のライオンの餌になるなど

腕を食いちぎられる場面にもの申す!
簡単に腕が外れすぎ(ここで館内から笑いが起こった)

シャマランは自身が思いつく限りの自殺のバリエーションを
これでもかと映像として見せる。

だが、このその他の映像は
どれも映像技術の進歩していなかった50年代の頃の
アナログ的な見せ方である。
館内のあちこちで笑いが起こるほどであった。

出演俳優たちも
マーク・ウォールバーグとジョン・レグイザモ以外は
ほとんど無名俳優だ。

なかには、ヒロインのズーイ・デシャネルが
ことのほかチャーミングだったから救われたという
感想も聞かれるが、ワタシ的には
このヒロインは生理的に受け付けないタイプの女優さんである。

この映画
見えない恐怖から、ただひたすら逃げるだけ。
高校で科学の教師をしているマークが
あるひとつの法則を見抜いた。

さすがですね。
唯一、マークの見せ場だったのかもしれない。

草原を走って逃げる彼らに
すぐ近くまで忍び寄る正体不明の恐怖。


効果音にこだわったということですが
それも最初から言われてみないとまったく気がつきません。
また、
監督自身、B級映画という位置づけをしているようですが
製作費は、そこそこ大作と同じくらい掛かっています。
本編を見る限り、その製作費はいったいどこに?
と、思われるようですが、
実は、シャマランの脚本料が
スーパースターのギャラに匹敵するくらい高価なものらしい。

ということで
もしも、映画が大コケした場合の保険として
出演俳優の選択には
ギャラが安くて、そこそこ客を呼ぶことのできる俳優であること。
この俳優の選抜に時間を費やしたと思うのは

ワタシだけだったりして。


本作は、刺激を求めて見る映画ではありません。
むしろ、癒しを求めて心地よい感覚を
シャマランワールドにどっぷり浸かりたい方に
お薦めしたい映画ですね。

---------------------------------------------------

監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:タク・フジモト
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード


出演:マーク・ウォールバーグ/ズーイー・デシャネル/ジョン・レグイザモ/アシュリー・サンチェス


『ハプニング』

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6 コメント

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☆ひょっとして☆ (TiM3)
2008-08-04 00:24:30
マーク・ウォールバーグが水に弱い!

とか

すぐ骨折する!

とか

そっち系の路線なんじゃろか? と思います(それは別の映画だっての)

ともかくも・・『ミスト』とは全然違うタイプみたいやね。
返信する
イメージは・・ (ituka)
2008-08-04 10:05:13
>マーク・ウォールバーグが水に弱い!
>すぐ骨折する!

水に弱いのは泳げないということだったりして^^
すぐ骨折するのは骨粗鬆症ですね。
カルシウムの摂取が必要とか言われそうですね。

>ともかくも・・『ミスト』とは全然違うタイプみたいやね。

イメージとしては『インべージョン』のような雰囲気ですね。
またはジョン・カーペンターの『光る眼』は言いすぎかもしれません^^
『ミスト』のような絶望感があったら、まだいいんですけどね^^
返信する
☆人間の鼻が・・☆ (TiM3)
2008-08-06 22:18:15
観て来ました☆

「人間の鼻は年間に2センチ伸びる、今はイケメンなキミだけど
この先どうなるかは分かんないよ」

みたいなセリフがあって、衝撃を受けました!(=^_^=)

後にでたらめと判明いたしましたが。

追記:モデルハウスのシーン。思わず冷蔵庫に隠れたくなったのはワタシだけでしょうか(=^_^=)
返信する
2ミリなら信憑性ありかな (ituka)
2008-08-07 10:24:56
お~ ご覧になったのですね^^

>みたいなセリフがあって、衝撃を受けました!(=^_^=)

この台詞で即座にバーブラ・ストライサンドを思い出しました。

>追記:モデルハウスのシーン。思わず冷蔵庫に隠れたくなったのはワタシだけでしょうか(=^_^=)

そっちに行きますか^^
ワタクシ『アザーズ』の屋敷をイメージしてニコールが悪戯するんではないかとヒヤヒヤしていました(汗)

返信する
こんばんは (デイヴィッド・ギルモア)
2009-05-04 03:46:11
いつもありがとうございます。

そうですね、この作品はおっしゃるように癒しの映画だと思います。約90分間、初めから終わりまで、映画が体内に自然に浸透していくように没頭して見ることができました。「サイン」と「レディ・イン・ザ・ウォーター」は苦手なのですが、本作と意外なストーリー性の「ヴィレッジ」は気に入っています。
返信する
いらっしゃいませ~ (ituka)
2009-05-04 09:47:41
デイヴィッド・ギルモアさん こちらこそです。

>本作と意外なストーリー性の「ヴィレッジ」は気に入っています。

『ヴィレッジ』は良かったですよね~
あの透明感は画面を見ているだけで、サプリ効果があったように感じました^^
シャマラン監督の次回作に期待してます。
返信する

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