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教授のおかしな妄想殺人

2016年06月12日 20時28分34秒 | 映画 か行
評価:★★★★【4点】




ヒッチコック調と化する後半は特に見どころ(褒めすぎだろ)^^;



アメリカ東部ロードアイランド州ニューポート。
この小さな海辺の町の大学に赴任してきた哲学教授のエイブは、
“人生は無意味である”との哲学的答えに至ってしまい、
すべてのことに無気力となってしまっていた。
ところが、そんな悩める中年男に、教え子の優等生ジルは興味津々。
さらに夫婦生活に問題を抱える同僚リタからも猛アプローチを受けるが、
彼の心は沈んだまま。
そんなある日、ジルと立ち寄ったダイナーで悪徳判事の噂を耳にするエイブ。
その時、彼の脳裏にある完全犯罪への挑戦という企てがひらめく。
以来、生きる意味が見つかったことで、
見違えるように気力を取り戻したエイブ。
その急変ぶりに戸惑いつつも、ますます彼の虜になっていくジルだったが…。
<allcinema>



冒頭から生に対し無気力な中年教授のやさぐれ感が延々続き
スクリーンを見てるこちらまでどんより暗く落ち込んでしまう。

ま、これも与えられたキャラをホアキンの名演技で魅せてるんだろうけど
見事にハマっているから始末が悪い(←いい意味で)

いやー、これは作品チョイスを誤ったか?と
自分に問いつつも、彼の教え子であるジル(エマ・ストーン)と
同僚の女性教授との危うい関係でなんとか席を立たずにいれたのだ。

で、時は来た!(笑)
ある日、ダイナーで偶然耳にした他人の会話に食い付いてしまい
彼の脳内回路が急に活性化し生きる意味を見出したから、さあ大変!

前半、根暗な主人公のせいで睡魔に襲われるのを必死に耐えていたのだが
後半、生きる目的が見えた主人公の豹変ぶりにやっと見られる映画になった。

作品自体の方向性が明確となり物語も一気に加速し始める。
なんだか二部構成の映画を観ているようだったし
後半のサスペンス調な作りにワタシの脳内回路も活性化したのだった(笑)



【今週のツッコミ】
・いくら大学の女学生がピチピチで目の保養になるといっても
 幽霊のような教授のせいで前半はプラマイゼロとなってしまうのだ^^;

・今回のエマ・ストーンは可愛い系で二股女役。
 彼女の彼氏の対するチョットした変化は、浮気してる女性独特のもので
 これは国が違っても皆同じなんだなーと微笑ましかった。

・ちなみに殺人自体が妄想というオチではなかったので安心した。

・彼の中では完全犯罪だった(あのシンプルさが良いんだろうね)
 教え子に推理されていく終盤のハラハラ感は本作を凝縮してる感じだ。

・まさかあのLED懐中電機が伏線とは思わなかった。

・教授さん根暗のときはインポで明るくなったら性行為OKって
 人ってチョットしたことで変われるんだなと思った。
 ある意味、『サウスポー』より“変わる意味”は分かり易いかも(笑)
---------------------------------------------------------
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
音楽:


出演:ホアキン・フェニックス/エマ・ストーン/ジェイミー・ブラックリー/
    パーカー・ポージー/


『教授のおかしな妄想殺人』



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2 コメント

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ウディ・アレンにしては (ここなつ)
2016-07-06 15:03:45
こんにちは。
この作品、つまらなかった訳ではないのですが、ウディ・アレンにしてはそこそこのできだったような気がします。
っていうか、大学生活って(教授も教え子も)あんなにゆるゆるなの?(笑)その方が問題じゃあないか(笑)?
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ここなつさんへ (ituka)
2016-07-06 22:15:01
ウディ・アレンのなかでは異色の作品と決め打ちしているワタシです。
数年前の監督作品は洪水のようなセリフにうんざりしてたので
本作はそこのところだけまあまあ救われた感じですかね^^;
ゆるい大学生活でしたよね~(笑)
あんな教え子が居たら男の8割は断れないでしょう^^;
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