評価:★★★☆【3,5点】
世界終末をリアル体験するために、娯楽性をすべて排除した映画。
これは『ザ・ウォーカー』のようなスーパーヒーローものではありません。
あの映画よりもかなり地味ですが、しかし、こちらはショッキング・シーンが
あるのでホラー・サスペンス・ロードムービーでいいかと^^;
この夏は『ソルト』の出来に落胆(期待値上げ過ぎて)した後遺症なのか
夏映画全体を見まわしても、もうこれといった作品がなくて
ワタシ的には、夏休み中のワクワク感はすでに終焉を迎えたものだ(爆)
そんな中、愛知では遅めの公開となった本作に微かな期待をこめての
鑑賞となったわけですが、結果はいかに・・・。
◇
文明が崩壊し荒廃したアメリカ大陸をひたすら南を目指して
旅を続ける一組の父子を主人公に、飢えや寒さ、
さらには人肉さえ口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限の
サバイバルの行方と、そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、
人間らしさを失うまいと振る舞い続ける父親の無限の愛を描き出す。
息子役にはハリウッド期待の新鋭コディ・スミット=マクフィー。
監督は「プロポジション -血の誓約-」のジョン・ヒルコート。
<allcinema>
◇
結論から言って、これは児童文学映画のような気がする。
文明が崩壊してから生まれた少年の目線で描いた映画として
見ることも出来るのではないかな。
そこには当然、弱肉強食が存在し、その断末魔を前にして
父が子に生き抜く術を伝授していく感覚だ。
しかし、心優しい子供は、幾多の過程で父に問うのである。
それに対し父も、ある時は子に学び自ら軌道修正をする。
これぞまさに理想の親子ではないかと思うのであった^^
別れた妻からのことばに従い、絶望の中にも微かな希望を求め
カートを引きながら、ひたすら南下し続ける親子。
途中で遭遇するできごとが少年にとって成長する教材そのものであった。
追記)
・実際、こんな地球規模の天変地異が突然起こった場合、この作品のように
なにがどうしてこうなったのかは、情報機関も崩壊して分らないはず。
そういう意味からすれば、観客もこの世界感をいっしょに体感できる。
・この親子の持っていた地図から推測すると目的地はニューイングランド辺り?
スタートはメイン州か?目的地がフロリダ州ってことはあり得ないですね。
30年もかけて歩き続ける超人とは訳がちがいますから^^;
・シャーリーズ演じる母は、なぜあれほど生き抜くことを拒むのか?
共食いされることへの恐怖というよりは、綺麗なままの記憶で死にたかった?
それとも、他にオトコがいたのか?^^;
う~~ん、それは何故かというと、この夫婦の関係が微妙にズレてた気がする。
しあわせだった頃のシーンを見ても、いちども満面の笑顔を見せない妻に
なにやら隠してることがあるんでは?と深読みしたんですが(爆)
・シャーリーズの影ある演技は、もはや右に出るものは居ないんじゃないかと。
あそこで破水するシーン、とどめは出産シーンの迫真の演技は怖かった。
・少年役を演じた男の子、見ようによってはシャーリーズにそっくり!
この美形の少年のおかげで、周りの大人たちが一層汚く見えた。
あの小川で泣くシーンは、別件でほんとうに泣いてたそうです^^;
・旅の途中で遭遇した黒人の盗人、ラストで出会ったガイ・ピアースもだが
なぜ奴らの手の親指だけが切り取られていたのか分らない。
勝手な想像をすれば、あれは多分に食い物確保のための物々交換だったり。
まさか自分で食べたりはしないでしょうから^^;
・せっかく見つけた地下シェルターなのに・・・。
犬と人間の気配がすると、ひとって暴徒の恐怖を感じてしまうんでしょうね。
-------------------------------------------------------------------------
監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ジョー・ペンホール
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:ニック・ケイヴ/ウォーレン・エリス
出演:ヴィゴ・モーテンセン/コディ・スミット=マクフィー/ロバート・デュヴァル/
ガイ・ピアース/シャーリーズ・セロン/
『ザ・ロード』
世界終末をリアル体験するために、娯楽性をすべて排除した映画。
これは『ザ・ウォーカー』のようなスーパーヒーローものではありません。
あの映画よりもかなり地味ですが、しかし、こちらはショッキング・シーンが
あるのでホラー・サスペンス・ロードムービーでいいかと^^;
この夏は『ソルト』の出来に落胆(期待値上げ過ぎて)した後遺症なのか
夏映画全体を見まわしても、もうこれといった作品がなくて
ワタシ的には、夏休み中のワクワク感はすでに終焉を迎えたものだ(爆)
そんな中、愛知では遅めの公開となった本作に微かな期待をこめての
鑑賞となったわけですが、結果はいかに・・・。
◇
文明が崩壊し荒廃したアメリカ大陸をひたすら南を目指して
旅を続ける一組の父子を主人公に、飢えや寒さ、
さらには人肉さえ口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限の
サバイバルの行方と、そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、
人間らしさを失うまいと振る舞い続ける父親の無限の愛を描き出す。
息子役にはハリウッド期待の新鋭コディ・スミット=マクフィー。
監督は「プロポジション -血の誓約-」のジョン・ヒルコート。
<allcinema>
◇
結論から言って、これは児童文学映画のような気がする。
文明が崩壊してから生まれた少年の目線で描いた映画として
見ることも出来るのではないかな。
そこには当然、弱肉強食が存在し、その断末魔を前にして
父が子に生き抜く術を伝授していく感覚だ。
しかし、心優しい子供は、幾多の過程で父に問うのである。
それに対し父も、ある時は子に学び自ら軌道修正をする。
これぞまさに理想の親子ではないかと思うのであった^^
別れた妻からのことばに従い、絶望の中にも微かな希望を求め
カートを引きながら、ひたすら南下し続ける親子。
途中で遭遇するできごとが少年にとって成長する教材そのものであった。
追記)
・実際、こんな地球規模の天変地異が突然起こった場合、この作品のように
なにがどうしてこうなったのかは、情報機関も崩壊して分らないはず。
そういう意味からすれば、観客もこの世界感をいっしょに体感できる。
・この親子の持っていた地図から推測すると目的地はニューイングランド辺り?
スタートはメイン州か?目的地がフロリダ州ってことはあり得ないですね。
30年もかけて歩き続ける超人とは訳がちがいますから^^;
・シャーリーズ演じる母は、なぜあれほど生き抜くことを拒むのか?
共食いされることへの恐怖というよりは、綺麗なままの記憶で死にたかった?
それとも、他にオトコがいたのか?^^;
う~~ん、それは何故かというと、この夫婦の関係が微妙にズレてた気がする。
しあわせだった頃のシーンを見ても、いちども満面の笑顔を見せない妻に
なにやら隠してることがあるんでは?と深読みしたんですが(爆)
・シャーリーズの影ある演技は、もはや右に出るものは居ないんじゃないかと。
あそこで破水するシーン、とどめは出産シーンの迫真の演技は怖かった。
・少年役を演じた男の子、見ようによってはシャーリーズにそっくり!
この美形の少年のおかげで、周りの大人たちが一層汚く見えた。
あの小川で泣くシーンは、別件でほんとうに泣いてたそうです^^;
・旅の途中で遭遇した黒人の盗人、ラストで出会ったガイ・ピアースもだが
なぜ奴らの手の親指だけが切り取られていたのか分らない。
勝手な想像をすれば、あれは多分に食い物確保のための物々交換だったり。
まさか自分で食べたりはしないでしょうから^^;
・せっかく見つけた地下シェルターなのに・・・。
犬と人間の気配がすると、ひとって暴徒の恐怖を感じてしまうんでしょうね。
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監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ジョー・ペンホール
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:ニック・ケイヴ/ウォーレン・エリス
出演:ヴィゴ・モーテンセン/コディ・スミット=マクフィー/ロバート・デュヴァル/
ガイ・ピアース/シャーリーズ・セロン/
『ザ・ロード』
物語、映画、と思えればいいものの、入り込んでしまうとかなりキツイ世界でしたね。
私は「あり得ない」とは決して思えなかったの、結構ドスンときました。
ロバート・ドュバル演じる老人との会話、そこはかとなく終末観が醸されていました。焚き火(火、炎)を前にすると人間は心の奥底にあるものを吐露してしまうのかもしれないですね。
>綺麗なままの記憶・・・それとも、他にオトコがいたのか?^^;
ううう!
なんと、それは考えなかったです。確かに翳りのある表情でしたが、この状況下で心を病んでしまっているものと。
しかし男性の目線ではそういう考えもアリだったのかなぁと新鮮な驚きをもって読ませて頂きましたよ。(*^_^*)
地下シェルターでの幾つかのシーンには私も頬が緩んでしまいました。あのまま時が止まれば良かったのに、という思いです。
重ね重ねすみません。しゅん。
こんなに地味な映画でも、そこそこ面白く観れたのは
単に少年役の子の演技に感心したからなのかもしれません。
肉食の暴徒のなかに女性も含まれていたことが
ある意味リアル感を出していたのかと、勝手に想像してました^^;
>しかし男性の目線ではそういう考えもアリだったのかなぁと新鮮な驚き
この映画は、とにかく説明を省いているので観る人の感性を最大限に活用しなければいけませんね^^;
原作は原作、映画は映画と思っているので、説明のないところは面白く妄想してます。
できれば、実は生きていたとか言って続編に登場してもらいたいです^^;
>地下シェルターでの幾つかのシーンには私も頬が緩んでしまいました。
ここでひとつのWhy?
散髪までしたのに、なぜ髭を中途半端に残したのか?寒さしのぎのためか、自分を不味そうに見せるため?^^;
訂正、お手数掛けます^^;
でも、普通に会話のようで違和感なかったです(ノ_・。)ヾ(´∀`*)ヨチヨチ
わたしはぁ、あの息子君に違和感というか、itukaさんのような暖かな目で見てあげれなかったです(苦笑)
こんな状況下で無垢過ぎる感じがしてしまいました。
セロンも仰るとおり翳りや憂いが美しかったけど、おい!母親だろう?!!な行動で、私の感性に届くものがなかったです(汗)
儲けものはヴィゴのお尻(爆)
あれやこれや作品で結構拝見してますが、年齢の割にはキュッと締まった良きおケツですわん♪
確かにあの少年は、この状況にもかかわらず純粋無垢って感じでしたよね^^
通常なら、スラムで生きる少年らのように悪賢くなっているのが普通ですもんね。
おそらく、あの状況下に置いて、同年代の子との接点がなかったことで
泥臭く生き抜くとでも言いましょうか、そういうズルイ部分を学べなかったのかな~と。
セロンの行動は身勝手な印象でしたね。
あれは母親としてダメですよね~!
オリーブリーさん、怒りでポップコーンをスクリーンに投げつけようと思いませんでした?(ここ売ってないね)^^;
ヴィゴのお尻は・・・
男目線からはチョイときつかったです(爆)
思わず目を反らしましたから~。でも引き締っててアスリート風でしたよね(って見てるじゃん)
子供の成長物語でもあるけど、ビジュアルが気にいりました。
お日さまがまったく出ないというのは、鬱になりますね。。
暑いのは嫌だけど、太陽のありがたさを感じましたよ。
シャーリーズ、あっさり消えてしまって、ただの絶望だけではない原因がありそう。
子役の男の子、愛らしかったですよー。
金曜日はハシゴされたんでしょうか^^
この映画は延々と観ていても、たぶん飽きないと思いましたよ。
衣食住を確保するための、サバイバルな行動が緊張感をほどよく持続できたんだと^^
そうそう!暑いってけっこう辛いけど、この映画を見ると
太陽のありがたさをヒシと感じますよね。
その“ありがたさ”ついでに日傘に太陽光発電を装着する装置があったら面白いかも。
シャーリーズの拒み方に「あやしい」と思ったのはワタシだけではなかったのね^^
子役の子、女の子みたいに可愛かったです。
あれなら11歳でも抱っこしちゃいますよね(←おい)