ひできの八ヶ岳ブログ

未来に残したいリジェネラティブな社会づくりを考える

いろいろな食事法に思う・・・

2011年01月27日 23時17分55秒 | 健康と食と心と暮らしかた

いま、いろいろな食事法が広まり、
ダイエットや美容、健康管理のために、
それらを学ぶ人が増えています。

私が10代の時、我が家の食事は有機食材で統一され、マクロビオティック一色となりました。
その頃は、言われたこと、書かれていたことを信じていました。
お砂糖は禁止、お茶は三年番茶のみ、生野菜禁止、お肉禁止など、
育ちざかりの私には、ちょっときつい食事でしたが、
それが正しいものと信じていました。

マクロビオティックの陰陽の考え方は、
食事の上でも、生活全般の上でも、
それを意識して暮らすことは意味あることだと思います。
また病人食としても、劇的な効果がでる場合があることも事実です。
しかし、自然界を理解するには、
単に陰陽だけの視点だけでは理解できないはずです。
もっと多面的な視点での理解が必要なはずです。

ローフードも同じく、
非常に良い視点での食事法だと思います。
しかし、夏場の陽の季節ならまだしも、
寒い地域に住んでいる人や、もともと虚の体質の人にとっては、
冬場は他の地域から持ってきた食材に頼るとともに、
陰性がエスカレートするために、
むしろ病気の元凶になるのではないかと心配してしまいます。

マクロビオティックとローフードは、
それらは一種の完全な食事法と思われがちですが、
じつはそこからは程遠いところにある、
ある意味で偏った食事法だと私は思います。
ですから、現実に、
もともと病気だった人や、
毒素をため込んでいる人に劇的な効果がでたりする反面、
全く効果の出ない人もいますし、
もともと健康だった人にとっては、
逆効果になる場合も出てくるわけです。

私の知る範囲でも、健康だった人が、
あえて美容やダイエットのためにそのような食事法に取り組んだために、
健康を害したのではないかと思われるケースも少なくありません。
親が食事法を信じ、熱心に取り組みすぎたために、子供が栄養障害を起こしてしまったケースもあります。

現段階において、
私たちは一体何を食べるべきと思うかと問いかけられたとしたら、
私は今、次のように答えようと思っています。

まずは、基礎知識として、
一般的な栄養学をはじめ、
マクロビオティック、ローフード、ベジタリアン、
ナチュラルハイジーンなど、
その考え方の基本を学ぶことはとても役立つかもしれません。
その知識と経験を経たうえで、
気候、季節、地理、年齢、男女差、個体差、
その日の健康状態、それにその人の性格
の全体を考慮して、
何を食べるかを考え、調理することが良いのではないかと思います、と。

別の言い方をするとしたら、次のように表現するとわかりやすいかも知れません。
東洋思想を原点としたマクロビオティックをx軸とすると、
西洋科学を基本にした栄養学をy軸とし、
スピリチュアルな面を重視しているビーガン、ローフード系をz軸としてみるのがとりあえず良いと思います。

マクロや栄養学など、それだけしか信じない人は、
結局、一本の直線の上での良いか悪いかの判断しかできません。
しかし、それが2軸になるとポジショニング的な判断ができ、よりふさわしい食事の仕方が見えてくるはずです。
さらに、z軸も加わると、物体を3Dで見るがごとく、
かなり正確に、あるべき食事の仕方がわかってくるのかも知れません。

私自身、普段は単身赴任で独り暮らしをし、
疲れて仕事から帰ったあとは、
いかに簡単に、手を抜いて夕食を作るかを真剣に考えている生活なので、
本当は、食事法などに言及する立場にはありません。
単身赴任を始めてから、レトルトには詳しくなりました。
野菜や食品の宅配会社のカタログにも詳しくなりました。
でも、レトルトであっても、できるだけ3D的に考えて、
自分の体調と気候と心の状態にあわせて選ぶ努力はしています。
ちょっと言い訳がましい、
あまりにささやかな努力ですが・・・。