一庵 (ひとつあん)

飛べないライター『いたっきい』の愚行をさらしています。

※普段ハtwitterニ居リマス。

帝王 (アエロバティックス)

2005-10-25 | 旅行・見学


アクロバット飛行の世界で「帝王」と呼ばれる人がいます。

それが、リトアニアのユルギス・カイリス氏。

この業界(どの業界?)で彼を知らないのはモグリ・・・というほどの有名人です。

いたっきいが最初に彼を見たのは、彼が米海軍厚木航空施設(NAF Atsugi)の
オープンハウス「Wings'99」でゲストとしてフライトしたときでした。
そのときに見た彼のフライトは、衝撃そのものでした。

それが アエロバティックス そして ユルギス・カイリス との出会いです。


  
 Su-31 (Jurgis Kairys)
 2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day



彼が操る機体は、息つく間もなくループやロールをくり返し、時にはコマのように
回り、時にはバックします。

 目前で繰り広げられる常軌を逸した飛びっぷり。
 重力を無視し、空力を無視して飛行機が踊る。。。

自由自在に空を舞うその姿は、驚愕を通り越して感動的ですらあります。


 
 2004/10/30 AEROSPIRITS in Fukushima


一度見た人を虜にしてしまう、大空の芸術、アエロバティックス。
そして大空をキャンパスにする芸術家、アエロバティックスパイロット。
その中でも、群を抜いているのが帝王、ユルギス・カイリスなのです。


 
 2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day



  百聞は一見にしかず
  彼の驚愕のフライトはこれらのサイト(の動画)をご覧ください。

  ユルギス・カイリス公式ホームページ>http://www.jkairys.com/
  リトアニアでの背面橋くぐりの様子>http://www.inna.lt/kairys-video02.html


  母国リトアニアでは、大統領より知名度の高いユルギス。
  実は彼は、リトアニアの国家英雄なのです。


そんな文字通り「雲の上の存在」である彼の神業を、日本で見ることができます。
また、とても国家英雄とは思えないその気さくな人柄は、一度会うと必ずファンに
なってしまうほどの魅力とカリスマを持っています。

 カメラを向けると、たとえ愛機の整備中でもこのとおり。

 
 2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day




    もうね、大ファンですヨ。(*^o^*)!!




  その帝王・ユルギスの飛ぶイベントが、今週末行われます。

   AEROSPIRITS in Fukushima ver.2005



              



    ここで飛ぶアクロ機は、スホーイSu-26MX、Su-29、Su-31の3機種。
    ともにロシア製の曲技専用機で、これらの機体の開発には、スホーイ社の
    テストパイロットでもあるユルギスも関わっています。


■Su-26MX

 世界的にも評価の高いアクロバット専用機です。
 この機体は日本人パイロット、室屋義秀氏(チーム・ディープブルース)が飛ばします。

  
 Su-26MX (Yoshihide Muroya [ Team Deepblues ] )
 2005/07/23 Sky Ledger Japan 2005 in Sekiyado


■Su-29

 Su-26を複座(二人乗り)にした機体です。
 日本在住のニュージーランド人パイロット、ロバート・E・フライ氏 (チーム・ディープ
 ブルース)が飛ばします。

  
 Su-29 (Robert Eric Fry [ Team Deepblues ] )
 2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day

 エンジンカバーの「マンマユート」は、紅の豚の空賊「マンマユート団」にインスパイア
 されたものだそうな・・・

■Su-31

 Su-26の機体とエンジンに改良を加えたものです。
 しかし、その化け物のようなパワーとクセのある操縦特性から、世界でも数人しか
 使いこなせないといわれる機体です。
 エンジンカバーに最近まで「怪物」と書かれていたあたりが、そのパワーの凄まじさ
 を物語っています。
 この白いSu-31はユルギスの専用機です。

  
 Su-31 (Jurgis Kairys)
 2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day


 「怪物」の文字は、2003年から「空賊」に。これも紅の豚の影響らしい・・・



いたっきいはユルギスとSu-31のフライトを見るまで、
「ジェット機に非ずんば飛行機に非ず!」
と言い切るほどジェット機が好きでした。

   中でも、特にアフターバーナーのついているような戦闘機がお気に入り。

   力強くて、ハイテクで、音も凄まじい。

   喰うか喰われるかの弱肉強食の世界を生きている猛禽。

これにくらべればプロペラ回して飛ぶような飛行機なんて、いかにも古臭くて非力
でローテクなモノ。
・・・そう映っていました。

今から思えば、これって単に機械のスペックに惚れていただけなんですよね。
真の飛行機マニアではなく、ただの軍事オタク・・・
いや、軍事オタク以前の兵器オタク

運用や補給、整備その他のバックアップ、兵器体系のバランスなんて考慮せず、ただ
単にカタログスペックと装備数をあげて「日本の軍事力は世界有数!」と豪語する
くらい無知で恥ずかしいヤツでした。<この意味お分かり d( ̄  ̄)?


しかし、アエロバティックスをひと目見たとたん、考えが改まりました。

   レシプロエンジンの軽やかな音。

   ヒラヒラと軽快に舞うその姿。

   パイロットたちが、近所に散歩に行くように気軽に乗り込んで
   離陸していく。

その身近で気軽な存在に、今までにない興奮を覚えたのです。
小さな航空機にハマってしまったのです。

       小型機イイ (≧∇≦)b !!と。


          
          Su-31 (Jurgis Kairys)
          2004/10/30 AEROSPIRITS in Fukushima


             イイ (≧∇≦)b !!


          
      Su-29(Leader) Su-31(RightWing) Su-26MX(LeftWing)
           2005/05/05 MCAS Iwakuni Friendship Day


             イイ (≧∇≦)b !!






         しかし、いくらハマったといっても・・・

 










 


   自分が飛ぶほどまでにハマるとは・・・(;^_^A


      10月29日、同行してくださる変わり者ノリのいい方を募集中です。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ichirou)
2005-10-28 08:56:06
はじめまして!



「エアロスピリッツinふくしま」のHPから飛んで来ました。

スホーイ格好良いですねー、Extraが良いと思ってた私も最近はスホーイの飛びッぷりに魅せられてます



また立ち寄らせて頂きます。
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いらっしゃいませ (いたっきい)
2005-10-31 15:10:38
ご覧いただきありがとうございます。

はじめは私も、洗練されたデザインのExtraが好きでした。エンジンもコンパクトで軽いから?ジャイロ系マニューバもSukhoiより得意そうですし。。。

しかしSukhoiの、パワーを活かした豪快な技もいいもんだと思うようになりました。パワーがあるからでしょうか、Extraよりも低速域で安定しているように感じます。

そう思っていたら、往年のフォッケウルフFw-190Dシリーズのようにも見えてきたりw



エアショーネタは今後も見に行く都度、更新します。

時々お立ち寄り下されば幸いです。
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