ISUHOUSE がんこ椅子張り職人 masa.kamiyanagi 上柳征信

椅子張り職人20年、オリジナルデザインの新製品を製作。椅子教室、椅子張替え、修復復元。ISUHOUSE=椅子家=椅子屋

椅子の裏話 椅子の中身 アンティークチェア

2010-07-08 19:19:03 | 椅子の裏話
椅子の裏話としまして、まずは今まで色々な椅子の中身に関して黙っていたことがたくさんありました。

少しずつですが、解禁していこうと考えてます。


一般の方は椅子の中を見たことないのが普通だと思います。

良くも悪くも、椅子の中の現実について、裏話として書いてみます。




まずは今回第一弾は、良い方として、アンティークチェアの椅子の中です。

そもそも、アンティークとは?
家具椅子においてアンティークと呼べるものは100年以上経過したものに限ります。

それでは、100年未満のものはなんというかというと、中古です。


アンティーク調、ロココ調、の調というは音楽用語からきているのでしょうか?
お詳しい方お願いします。



201007081

こちらが100年以上経っている椅子の中身です。
バネ糸が切れてしまっています。
また、バネが折れてます。

お子さんや大人が椅子の上に立った場合にバネが折れたりすることがあります。
椅子には出来れば立たないで脚立のご使用をおすすめします。
また、入れるバネの向きや角度が悪い場合には普通に使用しても折れることがあります。
この場合にはバネに長年、バネのどこかに負荷がかかっていたのだと思われます。




201007082


当社ではこのように、新しいバネに交換してバネを吊りなおし、ソク土手を施しました。
これから20年~30年なんともなくお使いいただけるようにと考えてます。
全てを交換するのではなく、悪くなったものは交換し、使用できるものは使用できるようにし、補充します。
それが、フランスやヨーロッパの職人の考え方なのです。


バネやバネ糸など、残念ながら、日本でこのような椅子が現在作られていないので、フランスからの輸入品を使用してます。
昔は作っていて手に入ったものが、今は作られていないので手に入らないのです。

このような材料は全て天然の素材なので、土の上におけば土にに還る材料です。(燃やせば燃えて灰となる)
たとえば、バネ糸も麻100%です。




ISUHOUSE Kamiyanagi
【ホームページ】   【ネットショップ】     【椅子教室】   【椅子の張替え】 


では(^^)/
人気ブログランキング


がんこ職人日記





最新の画像もっと見る

コメントを投稿