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私の本棚

同人誌や漫画のこと。好きな作家さんや作品について書いてみます。

来る人 繰る糸 狂う使徒

2008年01月20日 10時07分13秒 | Weblog
 猿谷ハチさん続きで。
 PK50のタイトルです。凝ったタイトルで、珍しく厚めの本(50ページちょっと)です。伏線というのでもないですが、PK1~49の作品の登場(人)物がちりばめられていて、作品同士がリンクしているんだなってわかります。オールキャラものは、残念ながらもう描かれてないんですよね。ゾロサンで十分な活躍を見せてくれているのでいいのですが、ちょっと寂しいかな、とも。ファンの独り言です。

奇貨百年XXX3

2008年01月20日 09時43分26秒 | Weblog
 先日、購入した。「誓う百年XXX1」「仕掛け百年XXX2」の続きもの。まだ続きます。梶山田キト(猿谷ハチ)さんの作品は、ほとんどが短編なので、こんなに続く作品があるとは思いませんでした。しかも、なかなかのシリアス系。
 謎が謎を呼ぶ感じです。ミステリでいうと、パズルのピースを提示されている初めの段階です。徐々にパズルの欠片が当てはまって絵が完成するのだと思いますが、まだまだ先のことかもしれません。
 もともと猿谷ハチさんの作品は、細かい伏線が多くて、「ああ、あのセリフは、ここに繋がっていたんだ」と、感心させられます。たぶん、この作品もそう。ワクワクしますね!
 
 

猿谷ハチ バージョンS×Z

2008年01月13日 09時37分55秒 | Weblog
 猿谷ハチさんのSZバージョンを買いました。未読の作品が半数くらいあり、お得な作品集でした。
 以前私は猿谷ハチさんの作品について、以下のように書きました。

「ゾロサンのゾロは、ちょっとSが入った攻めで、サンジはSとMの混在型の受け。サンゾロのゾロの受けは、極めてノーマルな感じ。攻めのサンジはドSと、私は捉えています。」
 
 これは、ちょっと訂正した方がいいかもしれません。
 というか、SとかMとかではくくれないな、と思ったのが本当のところ。サンゾロでもゾロサンでもそれぞれの性格は同じです。ゾロは、災難がわが身に降りかかることが多いのに、無関心。むしろ、サンジが傷ついたりします。ゾロはサンジが傷つくのを見たくないので、結局は災難を振り払うことになります。
 頻度としては少ないですが、サンジに災難が降りかかった場合、特に、災難によりゾロと距離を置かなくてはならない場合、サンジのほうが、より早く音をあげます。ゾロが一向に気にかけない(本当はゾロも気にしてるのにそう見えない)様子だと、よけいにサンジは落ち込みます。
 つまりサンジは、強がりながら、実は繊細で傷つきやすい心の持ち主として描かれ、ゾロは、サンジが無事なら「まぁ、あとはどうでも」という、大雑把さがデフォルメされたタイプにされています。
 
 私はゾロサンではありますが、たまにはサンゾロ視点に立ってみようかと、猿谷ハチさんのサンゾロで、「これはいい!」と思ったものを拾い出して見ました。
 「2度目のランチ」収録の、『隠れた3分隠した1分』
 「AP THE BEST 3」収録の『黒き同位相』
 「悪食王」収録の『庇護の下 雑食の素』
 もちろん、他にもいい作品はたくさんありますが、特にこの3つに絞ってみました。
 『隠れた3分隠した1分』は、ゾロが1日分の記憶を失う話。サンジと大切な約束をしたことを忘れてしまうのですが、それを思い出そうとするゾロと、そういうゾロをやっぱり好きなサンジの関係がいい。結局、大切な今の気持ちがあるから思い出せなくてもいいというラストまで、よくできていたお話。『黒き同位相』ゾロがの体のみ小さくなってしまうお話。サンジがまめまめしく世話をするあたりの、笑いを取るセンスもあっていい。ゾロが元に戻れないなら、自分も小さくなってもいい。今、同じ世界を見れないのが辛い、というサンジが好きです。『庇護の~』は、竹藪に阻まれて二人が近づけないお話。サンゾロだけど、ゾロがサンジを守るトコは、ゾロサンの要素あり。
 ん~。こうやって考えると、この3つはゾロサンでも通じるような内容なので、「サンゾロだからいい」とはならないかも。結局は私はゾロサン人間ということですかね。

 猿谷ハチさんは、とても絵が上手な方なのですが、私は2002年ころの絵が一番好きです。

木野カナン

2008年01月12日 15時51分34秒 | Weblog
 ナリさんの活動休止宣言の話から、思いだした方です。
 鐘牛堂というサークルで、オールキャラものを描かれていました。私は、この方の存在をアンソロジーで知りました。それが、絵がとても原作に似ていて、私はこういうアンソロジーに、原作者が参加することもありなのか?と、誤解をしたくらいです。
 もちろん、そんなことがあるわけもないのですが、当時、それほどよく似ていると思ったのです(「ワンピース」の初期のころの絵に似ています)。
 木野カナンさんは、もともとゾロ好きで、作品はオールキャラものが多いです。後半になって、ゾロサン風味の作品が増えてきたようです。
 私がはじめに読んだ作品は「リトルシスター」という作品です。名作だと、今でも思います。これは、ゾロサン風味までもいかないかもしれませんが、ゾロとサンジと、ナミにそっくりの小さな女の子(どうやら福の神らしい)のお話です。
 私はゾロサンですが、やおいのきつい話は、作家を選んでしまいます。どちらかというと、ほのぼのなお話のほうが好きだと思うタイプです。木野カナンさんは、どの作品もほのぼの要素が強いです。
 あと、とても知的な方だと思いました。なぜかというと、前記や後記の文章が非常に魅力的です。すぐにファンレターを書きたい!と思いましたが、私が知った2005年には、もう、活動を終えられていたようで、私の書いたファンレターは、宛先不明のまま、私の心にしまわれたままです。
 今、がんばってオークションで彼女の作品を探していますが、なかなか見つかりませんね。もともと絵は苦手と言われていて、だけどゾロの愛ゆえに挑戦したと言われていたので、もう描くことはないのでしょう。とっても残念なことですが。
 きっと今はいち読者としてゾロの応援をしているのだと思います。

え、ちょっと待ってください

2008年01月12日 14時46分29秒 | Weblog
 同様…もとい、動揺しています。
 コメント見て。
 びっくりしました。
 あわててROM-13のホームページを見ました。…不覚。
 たこすさま、りつさま、教えていただきありがとうございます。

 ナリさんは、本当にゾロサンファンの心くすぐる作品を描かれるので…うわっ、泣けてきた。
 どうしようもないことですね。いくらファンが多くても、こればっかりは。ただただ、早く健康を取り戻し、もう一度、ペンをとってもらいたと願うばかりです。
 ホームページで、サンジの誕生祝いのイラストがたくさん描かれた年があって、カッコかわいいサンジにすっかりやられてしまいました。あ~、こんなことなら、印刷して、自分でイラスト集つくっておけばよかったとか、感傷的になっています。

冬コミ新刊

2008年01月06日 10時57分31秒 | Weblog
 気付けば、12月30日の冬コミ新刊がオークションに出回っていた。オークションは、仕事と金銭的都合でイベントには行けない私の命綱。なのに、すっかり後れをとってしまった。
 なんて、いつもはもっと時期をずらしてピークを過ぎたころ購入するのが常ですが、今回の新刊は、マチネー8の「奇貨百年×××3」、139さんの「+β」、染谷留衣さんの「メゾンバラティエ 最終章」と、続きもののおいしい話が目白押しではないですか!
 しまった…。
 マチネー8の「奇貨百年×××3」は、このサークルさんにしては珍しい、シリアスの続きもの。2まではGETできています。続き、絶対読みたい。たぶん、イベントに行かない限り、オークションでしか手に入れることはできないと思うので、とりあえず入札しておきましたが…どうかな。
 139さんの「+β」。まいったな、「+(plus)」の1~3までは持っていますが、「+α」が、落札できないまま、「+β」です。どうしよう。
 「メゾンバラティエ」は、シリーズずっと集めています。最近、「忘年の章」を手に入れたばかりなのに、もう次ですか。しかも、最終章なんて、心くすぐられます。でも、ちょっと待つと、染谷さんの作品はアニメイトなんかで手に入るんだよね(でも、確実ではない)。これも迷って入札見合わせてます。

 ああ、もう、イベントに行ける身分に早くなりたい!
 
 
 
 

居酒屋花道繁盛記

2008年01月04日 05時32分52秒 | Weblog
 あけましておめでとうございます。29日から3日まで仕事でした。貧乏ヒマなし。とほほ・・・。
 でも一応お正月なので、めでたそうなタイトルを選びました。
 弓矢瞬さんの作品で9冊までもっていますが、続きがあるのかどうかが分かりません。あれば、どうしても欲しいと思いますが、いまのところ、オークションでは見つけられません。
 居酒屋の店主が花道で、おかみさんが流川という設定です。冊数を重ねていくと、流川がNBAで活躍している間に、花道が板前の修業を積んで、流川を迎えに行くエピソードとかあって、シリーズ物の醍醐味を味わえます。
 弓矢瞬さんは、流川ファンということで、花道は流川から見て、いつも理想の存在であり続けているように思います。誠実で照れ屋で、流川一途。流川は、クールビューティーで、でも花道一途。絵がすっきりしているので、べたべたではなく、ほのぼの読めるところが好きです。
 居酒屋を訪ねるお客さんが、また面白い。三井、宮城は花道をからかい、仙道はいつも流川ちょっかいをだそうとして、花道ににらまれます。このやり取りが面白くて。
 正月限定でいいから、こんな居酒屋があるといい。そして、私の疲れ切った心身を癒してくれないかしら?

猿屋ハチ

2007年12月29日 04時05分49秒 | Weblog
 先日、攻めと受けのこだわりについて書きましたが、この方はゾロサンもサンゾロも描かれる方です。一瞬、リバースなのかなって思いますが、そうではなく、しっかり描き分けています。
 今は梶山田キトという名で活躍されていますが、まだ猿屋ハチの名のほうが知られているかもしれません。ともかく、サンゾロ・ゾロサンの世界では有名な方です。 
 私はゾロサンですが、猿屋ハチさんは、サンゾロも楽しめます。
 ゾロサンのゾロは、ちょっとSが入った攻めで、サンジはSとMの混在型の受け。サンゾロのゾロの受けは、極めてノーマルな感じ。攻めのサンジはドSと、私は捉えています。
 猿屋ハチさんは、もともとオールキャラ物を描かれていて、メンバーがそろっているときのやり取りもすごく面白いのですが、そこからゾロとサンジの2人になった時の空気の変わり方がゾクッとさせてくれます。
 オールキャラものは絶品です。とにかく面白い。キャラクターが、原作の性格を、うまくデフォルメされているんです。ナミはより金の亡者になっているし、ルフィはより食い意地が張っているし、ゾロはより酒をのみ、よく寝て、体を鍛えている。サンジはより男女差別が激しく、奔放で、チョッパーはより臆病で、無邪気。ウソップは、常識的…なのかな。でも、特筆するところは、ウソップは、ゾロが好きだという設定があることです。
 海賊設定だけど、戦いがあるわけでなく、日常の生活(船上の)の一場面を切り取った中で繰り広げられるストーリーがいい。絵が原作に近いのも有利だと思います。唐突に花屋が船に現れたり、フグが空を飛んできたりというインパクトのあるはじまりから繰り広げられるドタバタ劇は傑作です。
 また、言葉遊びがふんだんに盛り込まれています。気がつかず読みすすんでしまうことが多いので、私は何回か繰返し読みます。あ、こんなところにも言葉遊びがある!という発見が必ずあります。
 特に好きな作品は、PK25「いつか、数える」これは比較的長めのお話。ナミと、奇妙なロボットの心温まる?お話です。あとは、オールキャラだけど、ゾロサン風味のあるお話はすべて好きです。PK21「緑とローズ」、PK45「客と囚人、その値」、PK26「狂想曲リドル」、PK31「消失より簡単」等々。
 シリアス、ほのぼのという作品を、うまくギャグ調にくるんでしまうところが、作者の照れ隠しのようにも思えます。
 やおいありのゾロサン・サンゾロは、オークションでも高額です。通販されてないので、イベントでしか手に入らないんですよね。私も何冊かオークションで手に入れたんですが、最近、ブライト出版で猿屋ハチの作品集が出ました。1143円で、たくさんの作品を読めます。気が利いていることに、ZSバージョンとSZバージョンがあります。私は、ZSバージョンを買いました(残念なことにSZバージョンは売り切れでした)。
 ちょっと前、M-8というゾロサンの再録集がオークションで1万越えでした。その10分の1の金額で、よりたくさんの作品が楽しめるようになったわけです。やはり、出版社の力は偉大だ。ともあれ、ゾロサン・サンゾロファンにとったら、吉報です。

蛭魔妖一

2007年12月28日 04時04分06秒 | Weblog
 私は、花流なゾロサンと言いながら、実は「アイシールド21」の蛭魔妖一も好きです。あいにく彼は私の中でどうしてもカップリングができず、同人誌もあまり読んではいませんが。しいて言うなら、ヒルまも。しかし、これはノーマルカプだし、原作程度の距離感がとてもいいので、無理に作る必要もなかろうと思っています。
 ともかく、蛭魔妖一が好き。
 どこが好きか。
 ①まず、体のラインがいい。細身ながらつくべき所に筋肉がついている感じがよく出ている。
 ②勝つことへの欲求の強さ。流川楓に共通するものがあります。ロロノア・ゾロにも。気持ちだけでなく、ものすごい努力をするところもいい。でも、努力してますっていうところを見せないし。
 ③慢心がない。あんな外見からは想像できないけど。客観的に分析するから、うぬぼれない。はったりをかましても、本当の意味で、誰が一番強いのかわかっているし、弱い相手に対しても、100%勝ちとは思わない。だから手を抜かないし、いつも全力だ。
 ④実はすごく優しい。「優しい」とは少し違うのかもしれないが…物事の本質を見極めているっていうのかな。自己中心的のように見えるけど、実は、他者中心っていうのかな。
 ⑤チームプレイに徹する。自分の活躍とかはどうでもいい。チームで勝つ、それを実践している。アメリカンフットボールは、そういう要素が絶対必要だと思う。

 …まだきっといっぱいあると思うけど(何しろ彼は、読者の人気投票上位にいつもいるから)、とりあえず私の意見は上記の通り。
 マンガの登場人物なので、このようなキャラを作り上げてくれた稲垣さんと村田さんに感謝!

攻×受のこだわり

2007年12月27日 04時50分38秒 | Weblog
 ROM‐13の記事に「サンジが女の子過ぎないのがいい」とコメントをいただきました。私も同感です。受け側が「いつでも攻めてやろうじゃないか!」いう心意気を感じるカップリングが好き。 
 ROM‐13のサンジはゾロに比べ体のラインはスマートですが、精神的に、とても強い。大人なサンジが魅力的です。
 花流作品が好きなのも、そんなところにあるのかなって、いま思いました。別に流花でもいいって思うのですが、やはり花流じゃないとだめ。花道が受けになると、その人柄から、ちょっと可愛くなりすぎてしまうような気がして(見た目は全然違うのにね)。流川は受けになっても、全然変わらない感じ。まぁ、好みの問題ですね。花道のヘタレっぷりは、どう見ても受けだろうという方もいるので。
 意外なことに(私の中では)、花流より流花のほうが多いんですね、同人誌の数。オークションでも、圧倒的に流花が出回っているのを見て驚いてしまった。
 攻めと受けのこだわりは、きっと人により変わるんですね。