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私の本棚

同人誌や漫画のこと。好きな作家さんや作品について書いてみます。

西語題シリーズ

2008年02月17日 04時16分16秒 | Weblog
 私がゾロサンにはまるきっかけとなった始まりは、HI-BOYの「西語題シリーズ」です。アンソロジーで、シリーズ4作目、「muy mucho(ムイ ムチョ)」をみて、面白い!と思いました。
 原作ベースのお話で、「muy mucho」は、空島編のキャンプファイヤーのところにあたります。原作でも、このシーンはとても好きな部分でしたが、ゾロサンになると、「こんなサイドストーリーがあってもいい」という、私の妄想をかなえてくれたようなお話でした。原作見ても、思い出しちゃう(尾田先生、ごめんなさい)。
 それから、このシリーズを集め続け、今、8冊目までもっています。続き、出ているのかな?
 好きなのは、1冊目の「Bajo El Sol」と、番外編「talante」。
 「Bajo El Sol」は、戦いの間に、ゾロがサンジの首を切り落としそうになったことが、トラウマになる話も絡んでいて、内容としてこれ一冊でもOKだと思います。
 HI-BOYの作品はほとんど、S要素の大きい気まぐれサンジと、それに振り回される片思いのゾロが設定となっています。基本的に、私の好きな設定ではないのですが、つい読んでしまいます。第三者の介入がないからかな。
 ゾロはサンジにぞっこんで、すべてさらけ出しているけど、サンジはなかなか同じようにはならない。ただ素直になれないのか、照れくさいのか、じつは、そんなにゾロのことが好きではないのか、よくわからない。自分の中でそんな感情と戦いながらいるように思います。
 ただ、焦点がサンジの気持ちの変化に充てられているから、安心して見ていられるきはします。きっと、ゾロが好きだというキャラクターが出てきたら、サンジは今のようなS的な態度はとっていられませんね、きっと。意外とぞっこんなのはサンジのほうかもしれません。
 「talante」は、珍しく、ゾロの機嫌の悪さに、サンジが気をもむという要素が入っています。他愛のないやり取りから、お互いの気持ちのあったかさを知ることができて、ゾロもサンジも私も幸せになる作品です。不必要なコマ割もあるかなって思いますが、そこは、ゾロサン熱で乗り越えられます。
 「西語題シリーズ」はそろそろ佳境。ちゃんと最後までゾロサンを全うできるのかどうか、心もとなくはありますが、まぁ、たぶん大丈夫でしょう。
 

やがて鐘は鳴る

2008年02月16日 06時24分29秒 | Weblog
 テクニークスの徳永マコさんの名作です。非常に思いきったゾロサンです。どのあたりが、思いきっているかと言うと、夫婦ものです。親の勧める結婚から逃れるために、ゾロがサンジと結婚するわけですが、それが、ちゃんと区役所に婚姻届を出し、受理されてしまうところがすごい。
 男同士の婚姻なんて、まともに相手にされるわけがない、というサンジの思惑は見事外れ、夫婦になってしまったわけです。
 男同志の婚姻という日本の中では非現実的な内容が、区役所という、日本の中の日常に出てくる現実の場所に受け入れられるアンバランスな感じがユニークです。
 結婚してからの、二人の関係も面白いです。「やがて鐘は鳴る」は、シリーズもので、短編がたくさん寄せ集まってできているので、エピソードはたくさんあります。この本の中に載せきれない作品もあります。
 でも、どの作品も基本的には、生活を共にする中で、お互いの生活習慣や考え方の違い、気持のすれ違いを、時間をかけながら理解しあい、気持のすき間を埋めていくようなお話です。サンジとゾロの性格を、よく分析して生かしているって感じます。
 (新婚)旅行に対する価値観の違いとか、人付き合いに対しての感じ方などから、関係に大きく響くようなシリアスな内容があるかと思えば、単にネクタイを結んであげることや、誕生日を祝うだけのライトな感覚の短いエピソードもあり、作中のゾロサンの関係が積み重ねられていくのが、上手にあらわされています。
 徳永マコさんの絵は、綿毛のようなふんわりした感じです。私はそんなに好みの絵ではないのですが、内容が濃いので、つい読んでしまいます。
 このシリーズのラスト「峠の我が家」は家(HOME)に対する、徳永マコさんの愛情が感じられ、しみじみします。うん、やっぱり名作です。
 

萌える 蛭魔妖一・10歳

2008年02月12日 10時46分18秒 | Weblog
 昨日、「アイシールド21」の最新刊を買った。
 うわぁ、でたよ、10歳の蛭魔妖一。ジャンプでちょっと前に見たとき、思わず叫んでしまったが、コミックスで見て、また、叫びそうになった。
 髪が黒くてピアスをしていない。そして、とがってるのは犬歯だけ。
 その回の表紙の蛭魔の姿がまたいい。ランドセルだよ、ランドセル。しかも、ソロバンが横から見えてるし。右手には鍵盤ハーモニカ。かっ、かわいすぎる!真面目に左胸には名札が付いている。首から2つ携帯電話をぶら下げているところが、蛭魔だなって思う。たまごっちらしきものも2つ、身につけていて、左手にはゲームボーイ?この姿で私はご飯3杯はいけると思ったね。
 「萌える」というのは、こういう感覚なのかもしれない。
 ん~、でも、高二の蛭魔のほうが、私の好み。「好き」と「萌え」はちょっと違うものか、と感じることができました。

寮生活の実態ってどうなの?

2008年02月12日 04時50分06秒 | Weblog
 先日、久しぶりに義理の甥っ子に会いました。彼は、地元の高校に通っているのですが、その高校、遠方から来る生徒のために寮があるわけです。甥は、寮生の健全なる(男女の)バカップルぶりを言いたかったわけですが、私が聞きたいのは、そんなことではない。
 もう、寮生活と聞いた時点で、私の頭は橘紅緒さんの「私立櫻丘学園高等寮」やら、月村奎さんの「秋霖高校第二寮」やらが渦を巻いていました。
 だから、男女カップルなんかは、どうでもいい。男同士の関係って、どうよ?と何度、口に出かかったことか…!
 でも、立場上そういうことが聞けなかった私…。わずか、数分の会話の中に、ものすごい緊張感をもちました。収穫はなかったけどね。
 あ~あ、誰か、男子校の寮生活について、語ってくれる人、いないかな。

月に恋した金の魚

2008年01月31日 22時47分00秒 | Weblog
 「高円寺にいらっしゃい」というサークルの三井悪太さん。かつてスラムダンクで花流他、バリエーションのあるカップリングを書いていた方ですが、今はゾロサンを書かれています。
 三井悪太さんは、前回の常木イチイさんとは、正反対のエンターテイメント性に優れた作家さんで、スラムダンクの作品はパラレルものが比較的多いような印象です。といっても、日常の中に起こる非現実的なお話。発想の豊かさは飛びぬけている、と思いました。でも、ちゃんとバスケをしている高校生の花流作品も書かれていて、そちらのほうが、私の好みではあります。

 「月に恋した金の魚」は三井悪太さんのゾロサン小説のタイトルです。お薦めの一冊です。私が初めて読んだゾロサン小説なので、そのインパクトは強かったのかもしれませんけどね。
 このお話は、基本的にサンジ視点で進んでいきます。深海魚が、突然海に浮いて死んでいることがある。それは、空に浮かぶ月に恋い焦がれて海面に上がってきて、急激な水圧の変化に耐えきれず死んでしまうのではないか、というエピソードが前提にあります。
 「月」=ゾロ、金の魚=サンジを表しているわけです。金の魚は、自身が金色ではなく、月の光を受けて金色に輝いて見えるらしいですが。この設定がとても夢があります。美しいです。
 本論は、ルフィ海賊団の悪者をやっつけるお話なので、そこはそれで十分楽しめます。東映さんが映画にしてくれてもいい内容です。ゾロサンなので、無理だけど…。
 何にしても、冒険活劇+神秘的エピソード+ゾロサン要素のこの作品は私の心に残り続けています。
 

常木イチイ

2008年01月31日 22時38分48秒 | Weblog
 Tee2BOOSさんの花流に小説を載せておられた作家さんです。覆面作家だったのでしょうか?正体は残念ながら私は知りません。でも、とても好きな作家さんです。
 私の知っている範囲では、高校生花流を甘く書きます。この方の書く、それ以外の小説は知りません。花流小説を書かれる他の作家さんの作品も読みましたが、常木イチイさんが、いちばん好き。
 エンターテイメント性では一番ない方です。高校生の二人の日常を、本当に簡単に書いています。ほとんど、気持ち(や状況の)のすれ違い→ケンカ→仲直り、がベースの内容ですが、なぜこんなに好きなんですかね。ちょっと考えて見ました。
 花流が好きだっていうことがね、見えるんです。花道が流川を、流川が花道を、本当に好きだっていう気持ちの表現が、うまい。切なくて、でもほのぼの。心があったかくなります。
 日常の中でも、仲たがいをするネタってたくさんあって、ちょっとした嫉妬やら、会いたいときに会えないもどかしさやら、自分の思惑どおりに、相手が動かないことやら。本当に些細な出来事が、とてもドラマティックになることがわかります。
 Tee2BOOKSさんの作品の中以外に数冊単独の花流小説を突発で出されたようですが、今はどうされているのか、まったく謎に包まれています。常木さんの花流小説も、ぜひ、コレクションしたいのですが…単独のものは、まず、オークションではお目にかかれません(泣)。
 

アテレコ・緑川光

2008年01月28日 05時19分15秒 | Weblog
 昨夜、「大胆マップ」という番組を見ました。
 あの声優さんの素顔を見たい!BEST20という企画です。どこをどう調べてベストを決めたのか分かりませんでしたが、ここではそれはどうでもいい事です。言いたいのは第4位に、流川楓のアテレコをされていた緑川光さんが出てきたということです。
 私は声優さんは「声」が顔だと思っているので、本人の顔はさほど興味はありません。緑川さんのお顔も、別に普通の顔でした。それよりも、声よ、声!
 私、思わず叫びました。「何か流川のセリフを…」というリクエストにお答えした緑川さんが選んだセリフは、「どあほう…」です。どうですか、この花道のためのセリフ!緑川さんも、花流なのに違いない。いや、単に短くて言いやすいセリフだったんじゃ…という理性の声を振り払い、花流熱を再燃させてしまいました。
 それにしてもビデオ以外で、またこのセリフを聞けるとは思いませんでしたねー。
 実際の声も、結構そのまんまなので、流川がインタビューに答えている感じでした。いいのか、こんなサービスして(く~悶絶…)。だいたい、どの声優さんも、他にどんなキャラクターを演じるか訊くものですが、緑川さんは、他の役は紹介されなかったですね。流川以外にはそんな目立つ役はないのかな?BLCDでは見かけますが、TVでは紹介できないでしょうから。
 インタビュアーの柳原可奈子さんは、「何人たりともオレの眠りを…」というセリフをリクエストしていましたが、まだまだビギナーですね。コアなファンは(もとい、コアな花流なら)海南戦の「ぶちかませ!」を言わせます、パイプ椅子から立ち上がらせながら。なぜ、私がインタビュアーじゃなかったのか、この運命のいたずら(おいおい、いたずらでも何でもないって)を恨みます。
 ともかく、耳のいい保養をさせてもらいました。TV朝日系だったか、フジテレビ系だったか忘れてしまいましたが、ありがとうございました。
 
 

NO,No.

2008年01月26日 06時19分55秒 | Weblog
 ナリさんの新刊。通販で注文したら、昨日届きました。
高校生ゾロと、教師サンジのシリーズは何作品かあって、とても好きなシリーズですが、これは、教師ゾロと高校生サンジのお話。
 ゾロのアバウトな先生っぷりが笑えます。「出席とんぞー パッと見いねェヤツの名前言え」そんな出席のとり方あるか?というウソップの突っ込みにもひるみません。
 サンジは、先生でも生徒でもかっこ可愛い。そして頭の形がいい。
 話は、ほとんどゾロとサンジのみで進んでいくので、ストーリー展開より、その空気の緊迫感とテンポの良さが魅力の作品だと思いました。
 ああ、ナリさん。本当に活動休止しちゃうの?がっくし…

ルカワモデル

2008年01月26日 06時02分14秒 | Weblog
 Tee2BOOKSさんの花流作品に、「ルカワモデル」シリーズというのがあります。全12冊で完結。前回書いた「BEAUTY AND HAPPY」とは、タイプ的に違いますが、これも心に残る作品です。
 Tee2BOOKSさんのスラムダンク本の3冊目がシリーズ第一巻の「キスまで2時間」になります。そしてシリーズ最終巻は、「ヘブンを探そう」。作品リストでは、これがスラムダンクのラスト本になるようです。「ルカワモデル」は、Tee2BOOKSさんのスラムダンク時代のライフワークだったと察します。
 「ルカワモデル」は、スターバスケットプレイヤーの流川がロボットになって発売され、花道が買うところから話が始まります。本物の流川は、花道の通い妻という設定。さらに花道モデルまででてくるのでスクランブル状態になります。
 作中に、たくさんの謎や伏線が出てきて、最終巻にはそれが解き明かされるわけですが、ラストは、ぐっときます。Tee2BOOKSさんは花流の後半は、哲学的な作品が多くなってきていると思いましたが、これもそう。清水玲子さんの作品と同じ匂いがします。
 Tee2BOOKSさんは、ゾロサンでも「ケーゾロ」シリーズを描かれていて、これは私も初めしか知りません。「ケーゾロ」は、携帯用ゾロの略らしいです。ルカワモデルとちょっと似てるかな。途中コメディータッチな部分をふんだんに盛り込みながら、最後泣かせるんでしょう。オリジナリティーなストーリー展開は、さすが!と思わせてくれます。続き、期待してます!

Tee2BOOKS

2008年01月20日 10時39分40秒 | Weblog
 Tee2BOOKSについては、別のブログで書きましたが、このブログで名前をあげないのは私的に納得ができないので、取り上げてみました。
 Tee2BOOKSは、2人組の作家さんで今は商業誌とゾロサンなどの同人誌で活躍されています。キャラクターで描きわけをしているんですが、2人で描いているとは思えないくらい絵柄が似ていて違和感がないです。受け方の絵は立花さん、攻め方の絵は高原さんが描かれています。このお二人、以前はスラムダンクの花流で活躍されていました。その時は、話の前半、後半で描くキャラクターを描き分けていたんです。つまり、前半に立花さんが流川を描いていたら、後半は花道を描き、高原さんはその反対、というように。欄外に、「ここから変わります」と書いてくれていたのでわかりましたが、そうでなかったら、まったくわからなかっただろうと思います。
 私はTee2BOOKSさんの描く花流がそれはそれは大好きで、かわいらしくほのぼのした感じがなんともいえません。
 「BEAUTY AND HAPPY」に収録されている作品「ラブ・コール」というお話が今の一押し作品です。このお話は、本当に好きで好きで。好きだというだけで2冊持っています。タイトルから察せられるとおり、電話ネタです。当時は携帯なんてないからね。せめて声だけでもという気持ちで電話をかけても、それを言葉にできずにいる花道と、本心を知った時の流川の行動がが、もう…(感涙)。ファンの期待を裏切りません。花流でよかった、と思います。
 この本に収録されている、「赤いヒヨコ」というお話も、いいです。

 Tee2BOOKSさんは、ゾロサンでもたくさん同人誌を出されています。シリアスからコメディータッチのものまで、海賊設定もあればパラレルもあって、再録集は楽しめます。私は、パラレルは好んでは読みませんがTee2BOOKSさんの描くパラレルは好きです。オリジナルのストーリーの作り方が上手なのでしょうね。