先ほどナリさんの「故に、コックである」のことを書いた。そこから、白泉社で活躍中の清水玲子さんの作品「20XX」を思い出した。この作品も食べることについて考えさせられた作品です。清水玲子さんは、美しく整った絵に、充実したストーリーを作りだす、素晴らしい漫画家です。その中でも、「20XX」は、私がお勧めする作品です。
人の肉を食う、というと、私たちはいい気分にはなりません。人肉はよほどのことがない限り、いささか抵抗があります。「20XX」は、人肉をたべるフォトゥリス人の生き残りと、食べる機能が付いていながら何も食べなくても死ぬことのない、アンドロイド(ヒューマノイド)のお話です。フォトリス人は、愛する人が死んだら、その肉を食べ、自分の中にその生命を取り込みます。そして、自分の中で、その命を愛しむ。逆に自分が死んだら、愛する人に、自分を食べてもらいた願うわけです。軽蔑するような人間の肉は、決して食べない。「食べる」という行為はフォトゥリス人にとって愛しむものと一体になる大切な行為なんですね。
私はあまり食にこだわりがなく、深く考えもせず、おなかがすいたら食べるという繰り返しです。「故に、コックである」も「20XX」も、そんな私には、衝撃的な内容でした。未読の方、お勧めです。
人の肉を食う、というと、私たちはいい気分にはなりません。人肉はよほどのことがない限り、いささか抵抗があります。「20XX」は、人肉をたべるフォトゥリス人の生き残りと、食べる機能が付いていながら何も食べなくても死ぬことのない、アンドロイド(ヒューマノイド)のお話です。フォトリス人は、愛する人が死んだら、その肉を食べ、自分の中にその生命を取り込みます。そして、自分の中で、その命を愛しむ。逆に自分が死んだら、愛する人に、自分を食べてもらいた願うわけです。軽蔑するような人間の肉は、決して食べない。「食べる」という行為はフォトゥリス人にとって愛しむものと一体になる大切な行為なんですね。
私はあまり食にこだわりがなく、深く考えもせず、おなかがすいたら食べるという繰り返しです。「故に、コックである」も「20XX」も、そんな私には、衝撃的な内容でした。未読の方、お勧めです。