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私の本棚

同人誌や漫画のこと。好きな作家さんや作品について書いてみます。

20XX

2007年12月26日 04時11分49秒 | Weblog
 先ほどナリさんの「故に、コックである」のことを書いた。そこから、白泉社で活躍中の清水玲子さんの作品「20XX」を思い出した。この作品も食べることについて考えさせられた作品です。清水玲子さんは、美しく整った絵に、充実したストーリーを作りだす、素晴らしい漫画家です。その中でも、「20XX」は、私がお勧めする作品です。
 人の肉を食う、というと、私たちはいい気分にはなりません。人肉はよほどのことがない限り、いささか抵抗があります。「20XX」は、人肉をたべるフォトゥリス人の生き残りと、食べる機能が付いていながら何も食べなくても死ぬことのない、アンドロイド(ヒューマノイド)のお話です。フォトリス人は、愛する人が死んだら、その肉を食べ、自分の中にその生命を取り込みます。そして、自分の中で、その命を愛しむ。逆に自分が死んだら、愛する人に、自分を食べてもらいた願うわけです。軽蔑するような人間の肉は、決して食べない。「食べる」という行為はフォトゥリス人にとって愛しむものと一体になる大切な行為なんですね。
 私はあまり食にこだわりがなく、深く考えもせず、おなかがすいたら食べるという繰り返しです。「故に、コックである」も「20XX」も、そんな私には、衝撃的な内容でした。未読の方、お勧めです。

ROM-13

2007年12月26日 03時52分03秒 | Weblog
 先日、ROM‐13から、直接通販で注文した同人誌が届きました。タイトルは、「忘却カウントダウン 1」。ゾロサンです。続きものですが、面白い内容です。
 作者のナリさんは、サンジファンなのでしょう。サンジが、すごくかっこいいです。多分原作の上をいくかっこよさ。私はゾロファンですが、ナリさんの描くサンジは、とても好きです。
 人気のある作家さんで、サークルから通販されているときから、すでに、オークションで、高額がついてしまうという方です。私もオークションではあまり手に入れることができず、専門の本屋か、サークルさんの通販で購入することが多いです。ただ、新作であれば簡単にサークルさんで購入することができるので、オークションよりお勧めです。旧作も、再録集ででますしね。ただ、続きものは再録にならないですね。ファンもそれを知っているから高額の競売になるのか。

 私がナリさんの作品を読むきっかけになったのは、オークションで知り合ったゾロサンの方からです。サンジがカッコかわいいという表現をされていました。
 そして、はじめに読んだ作品が、「故に、コックである」。絵は、原作に似ているというわけではありませんが、上手いと思いました。凝った美麗さではなく、シンプルなラインが、いいです。とにかくサンジはやたらと絵の雰囲気がいい。頭の形と、スマートな体のラインがいい。
 「故に、コックである」は18禁ではありませんでしたが、食するものすべてを大切にしたいというコックの心意気を上手に出していて、私好みのお話でした。これで、ナリさんは、私のハートをわしづかみです。
 他にも彼女は数々の名作を生み出しています。だいたい、サンジが苦境に陥り、そこをどう乗り越えていくかというあたりがメインです。そして、そこにゾロが重要なファクターとなり絡みます。私が好きなのは、高校生ゾロと教師サンジのパラレルものです。基本的には、原作ベースの話が好きですが、ナリさんの高校生ゾロと教師サンジは面白い。シリーズものなので、より面白さが増すのかも。海賊設定のお話も、ちょっと哲学的な要素が入っていて、全体に私好みのお話が多いです。
 ナリさん、今後もカッコかわいいサンジ、描き続けてください。

富士山ひょう太さん

2007年12月20日 13時19分41秒 | Weblog
 この方の作品を初めて読んだのが、花流の「アヤマチの達人」です。原作ベースのできていない花流から始まり、最後にはどうにか(本当にどうにか)「できる」わけですが、全12冊なので、途中経過にもいろいろなエピソードがあって、魅力のある作品だと思います。今もオークションで出ていますが、高額設定です。私も、これを集めるには散財しました。特に最終巻、「RETURNS」は、何度目かの挑戦でやっと落札できました。
 富士山ひょう太さんの作品は、まず、ケンカ相手としてのスタンスが前提にあるので、私の知っている作品はどれもコイビトという結びつきより、何にも邪魔させることのない強い友情というほうが、ぴったりきます。そして、私はそんな関係に、ものすごく憧れます。ひょう太さんはどんな感覚で見ていたか分かりませんがね。
 一番印象に残っているひょう太さんの花流本は、「Our Heart Beat」でしょうか。学生パラレルの話でした。「Dear」という本の最後にエンディングが載っていて、それを含め、素敵な作品でした。残念ながら、これは借りて読んだだけで、手元にないのが悔しい。買うにも、なかなか困難です。「TINY LOVE」もよかった。花流唯一の別離本ということですが、淡々とストーリーが流れていき、ラストまで文学的な感じがします。名作だと思いました。
 あとは、「DELTA」全4冊。実はこれ、集めておきながらまだ未読です。顰蹙買いそう(焦っ)。これは、時空を超えたパラレルみたいで、エンターテイメント性が高そうなのでいつ読んでもいいやって、本棚を飾っています。
 富士山ひょう太さんは、いま、オリジナルでも、素敵な作品を出されています。

はじめました

2007年12月17日 04時53分12秒 | Weblog
 数年前から、同人誌なるものの存在を知り、どっぷりそちらの世界に足を踏み入れてしまいました。ただ、時間とお金がないので、イベントには行ったことがありません。
 最近の本はサークルさんの直接通販か、書店での購入。昔の作品は、オークションが主。私は花流でゾロサンです。マンガはたくさん読みますが、同人誌はその2点にのみ、はまりました。
 前、日常の雑記を書いているブログのほうにTee2BOOKSさんのことを載せました。今日は、同じく2人組サークル、一億さんのお話。
 先日「キルケゴールの実存」という作品を購入しました。オークションでも出ていますが、私はアニメイトで購入。表紙のサンジが素敵です。18禁ではありませんが、ゾロサンです。そうだ、メリー号ではなく、サニー号になっていましたね。
 キルケゴールって哲学者でしたっけ?内容もちょっと哲学的でした。哲学と言っても、そんな難しい話ではなく、好きなものを好きだといい、美しいものを美しいと思うことが、大切っていうことなんですが。
 そんなことを思っていたら自分が強くなくなるんじゃないかと感じるゾロと、まったく反対のスタンスにいるサンジのお話です。私は好きです、こういう話。
 サークル、一億さんのお姉さんのほう、やまとさんの作品です。絵が、少し変わってきたと思いました。もっと、輪郭がとがっていた印象でしたが、「キルケゴール~」では、丸みを帯びた感じに思います。持っている雰囲気はそのままですが。
 妹さんのハガイノチさんとお二人で描かれていることもあって、見慣れないと、どっち?って思うこともしばしばでしたが、今は、よくわかります。絵以上に作風が違いますし。ハガイノチさんは、おもにギャグ系のお話ですね。絵もこなれていて人気作家さんです。最近、サンゾロとか、ルゾロとかも描かれているようで、ゾロサンの私としたらちょっとさびしいかな。
 やまとさんは、シリアス系のお話が多いですね。「虎シリーズ」は傑作でした。
いまでも、オークションで、高値で取引されているようです。アクションシーンがとてもうまく、まるで、カンフー映画を見ているような作品でした。映画の原作でもおかしくないストーリーだと思うけどな、ゾロサンだしな…ならんか、映画には。
 とりあえず今回はここまで。