次世代スパコン 事業仕分けで予算凍結判定
...現政権に含むところは...あるけど...それはともかく、長期的なことは考えてほしいものです。
[2009-11-17追記]
上記リンク先(Ando's Processor Information)の著者も書いているとおり、
将来への投資を惜しむ国(や会社や組織)に将来はないってことですね。
あといくつか個人的な意見
*ベクトル+スカラー複合型からスカラーのみへの変更
→個人的にはもとの複合型計画のほうが妥協の産物だったと認識していたので、
どちらかというとスカラーのみのほうがつかいやすくて性能も出しやすいように思えます。
スーパーコンピューターの世界上位ランクでもスカラー型のほうが現在の主流ですよね。
*世界一になることの意義
→世界一でなきゃ意味がないとはいいませんが、
トップを目指すようでないと有力な競争相手は競えないのではないでしょうかね?
また、スーパーコンピューターを民間企業に売り込むショウケース的な意味合いもあるので
「世界一」という宣伝文句はかなり重要でしょう。
外国製品を安く導入すればいいという意見もあるようですが、
会社にしても国にしてもコア技術は自前で確保するのが原則だとおもいますよ。
それに、スーパーコンピューターの技術は汎用プロセッサーや半導体技術の向上につながりますね。
いわゆる「京速計算機」で利用予定のプロセッサーは
富士通が開発しているSPARC64の浮動小数点演算能力強化版だから他にもいろいろ使えそうです。
*そもそもスーパーコンピューターっているの?
多数のPCをネットでつなげばあんな大掛かりな設備は要らないという意見がありますね。
(有名なところではSeti@Homeみたいなやりかた)
解くべき課題をうまく分割して部分ごとで処理できるような応用ならそれでもいいのですが、
分割した部分間でデータのやりとりが必要な応用にはスーパーコンピューターが必要でしょう。
*国民にわかりやすい成果...
スーパーコンピューターは科学技術の基盤であり、国際競争力を維持するために必要
...ということを、わかりやすくつたえる努力が足りなかったことは反省点でしょうね。