川嶋、ムニョスに判定負け 現役引退を表明
10回、ムニョス(右)のパンチを浴びる川嶋勝重=横浜文化体育館
世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は14日、横浜文化体育館で行われ、挑戦者で元世界ボクシング評議会(WBC)同級王者の川嶋勝重(大橋)は、チャンピオンのアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)に0-3の判定で敗れた。試合後に川嶋はリング上で現役引退を表明した。
33歳の川嶋は2005年7月にタイトルを失って以来の世界王座返り咲きはならなかった。戦績は39戦32勝(21KO)7敗。日本のジムに所属する現役世界王者は5人のまま。
昨年5月に名城信男(六島)を破って王座に復帰したムニョスは2度目の防衛で、元王者時代を含めると通算5度目。日本選手との世界戦は7戦全勝で、戦績を34戦32勝(27KO)2敗とした。
試合は激しい打ち合いに終始した。川嶋は中盤からボディー攻撃などで反撃し、ムニョスも右強打で応戦。小差の判定で挑戦者は王座に届かなかった。
◆川嶋勝重の話
「もう1度世界チャンピオンになる夢はかなわなかったが、悔いはない。負けたら最後と決めていた。ムニョスはそんなに怖くはなかったが、うまかった。9回ぐらいから自分のスタミナも衰えた」
◆大橋秀行・大橋ジム会長の話
「川嶋が絶好調で、ムニョスが絶不調の状態で勝てなければ、引退は仕方がない。川嶋は大橋ジムのすべてだった。感謝の気持ちでいっぱいだ」