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長谷川が5度目の防衛! WBCバンタム級タイトルマッチ
5度目の防衛に成功しタレントのトミーズ雅に肩ぐるまされる長谷川穂積=大阪府立体育会館
1回、シモーネ・マルドロット(左)を攻める長谷川穂積=大阪府立体育会館
ボクシングのバンタム級ダブル世界タイトルマッチは10日、大阪府立体育会館で行われ、世界ボクシング評議会(WBC)ではチャンピオンの長谷川穂積(真正)が判定勝ちで5度目の防衛に成功した。しかし、世界ボクシング協会(WBA)では同級4位で世界初挑戦の池原信遂(大阪帝拳)は判定で敗れた。
長谷川は同級1位のシモーネ・マルドロット(イタリア)を3-0の判定で下した。2回に右目上を負傷して流血したが、慌てることなく攻めてポイントを稼いだ。長谷川の戦績は25戦23勝(7KO)2敗。
日本のジムに所属する現役世界王者は5人で変わらない。
◆長谷川穂積の話
「勝てたことで良かった。試合間隔が開くことはボクサーにとっては駄目。ポイントは取っていたが、出血がすごく、いつ止められるかと心配だった」
◆シモーネ・マルドロットの話
「チャンピオンになれなかったのは残念。自分のできる限りのことはやった。負けたが、強いとは思わなかった」
◆原田政彦・日本プロボクシング協会会長の話
「長谷川が勝っているのが分かっていても、最後に倒しにいったことが素晴らしい。防衛回数はまだ増えそうだ」
◆浜田剛史(元世界スーパーライト級王者)の話
「長谷川君は前に出て来る選手には対応できても、守る相手は崩せない課題が出た。ジャブが少なく、振りが大きいのも良くない」
◆名城信男(前世界スーパーフライ級王者)の話
「1回の出足が良くて、KOで終わるんじゃないかと思った。(右目上を切って)歯がゆいと思うが、あの状態でも大差で勝つのは実力」
■長谷川 穂積(はせがわ・ほづみ)
99年11月にプロデビュー。03年5月に東洋太平洋バンタム級王座を奪取し、3度の防衛。05年4月にWBC同級王座に就く。同年と06年の年間表彰で2年連続プロ最優秀選手。昨年10月に千里馬神戸ジムから真正ジムに移籍。スピードが武器の左ボクサーファイター。戦績は25戦23勝(7KO)2敗。兵庫県出身。27歳。