
きょう16日に総統選挙と立法委員選挙(国会議員選挙)が行われる台湾の話である。
評論家、西村氏のFBにこんなことが書かれていた。
https://www.facebook.com/kohyu.nishimura?ref=ts&fref=ts
■西村 幸祐
明日の投票のために、台湾では学生たちの大移動が始まった。帰省先で選挙の投票をするためだ。
問題は、立法院議員選挙で民進党と時代力量、台湾団結聯盟、緑社盟が票を喰い合わないこと。台湾独立派の圧倒的な地滑り的勝利を願っている。比例で時代力量が票を取り過ぎると、民進党の議席減になる可能性も指摘されている。
☆Chris*台湾人☆ on Twitter
“#台湾 総統選よいよい明日。生まれ付き「台湾は台湾」を持ってる若い人大勢に投票に帰省へ。大学生は「自分の国家ただ自分が救える!」と言うスローガンを掲げて、強まる「台湾人アイデンティティー」を見せる!頑張れ!明日の勝利もうすぐです!”
twitter.com|作成: ☆Chris*台湾人☆■

☆Chris*台湾人☆とのやり取りを紹介したこんなくだりもある。
■西村 幸祐
日本が、台湾から学ぶとき
「台湾の祖国は中華民国でなく日本です。言えない本音」と躊躇なく語ってくれる若い台湾人女性がいる。その Chris Chenさんがこう言っている。
「国民党は1949年からの人達に理解しようと呼びかけ、彼らの祖国は中国。何故ならシナ人どうしても生粋な台湾人の心理状態を理解しようとしないの? シナ覇権文化!台湾人受け継ぎ台湾民主化運動は日本の明治精神!台湾魂の中に日本精神である。日台歴史に勉強したら分かる筈。」
彼女は台湾の民主化運動は、日本の明治精神だと言う。
共産党との戦いに敗れてシナ大陸から台湾に逃れた国民党が、日本統治時代に教育受けた台湾人のインテリを大虐殺したのが228事件だ。その虐殺の記憶を国民党は抹殺しなければならなかった。
だが、侯孝賢監督の不朽の名画「非情城市」もあるのでそれは不可能だ。この映画 https://www.youtube.com/watch?v=XLcnPS3FgNo が玉音放送の場面から始まるのは、西岡さんが書いているように象徴的だ。

「非情城市」が玉音放送の場面、つまり日本敗戦から始まることが、台湾の祖国が日本だ、という台湾人の本音を物語っている。今年はそんな台湾人の気持ちを克明に描写する仕事をしたいと思う。そういう台湾を通して、日本人も、日本が直面する危機の本質が理解できるのではないか。
そう書くと、Chrisさんはこんな返事をくれた。
《「非情城市」の場面を見た祖父母は「10の1の悲惨さしか語れない」と。中国軍の悪さには皆が震える!台湾人といい、日本人といい必死に抵抗してた。10月接収してから大量に略奪、日本女性(訛りで判断)に非礼しよう、沢山日本女性が台湾人の家へ逃げて、台湾人に保護された。》
こんな歴史事実は、もっと日本人が知るべきである。台湾で多くの日本人女性が台湾人によって228事件の国民党の暴行から救われたという事実。日本人女性の性奴隷化を台湾人が守ってくれたのだ。一方、言うまでもなく、朝鮮半島では敗戦後に多くの日本人女性が朝鮮人に暴行を受けたのである。
映画「悲情城市」予告編
台湾映画。 1989年 ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞
youtube.com■
台湾の学生らの組織、「時代力量」については産経の記事にも出ている。
<【台湾・総統選】
16日投開票、民進・蔡氏が依然優勢 最終盤の選挙戦、地盤の南部から北上→台北入り>
http://www.sankei.com/world/news/160114/wor1601140055-n1.html

■【台北=田中靖人】台湾の総統選は16日に投開票される。野党、民主進歩党の蔡英文主席(59)が大幅な優勢を保つ状況に変化はなく、8年ぶり3度目の政権交代が確実視されている。
蔡氏は父親の出身地の南部・屏東県を出発して北上する日程を組み、車に乗り込んで街頭の支持者に手を振る「掃街」と呼ばれる最終盤の運動を続けている。車には総統選と同日実施の立法委員(国会議員に相当)選の候補者も同乗し、相乗効果を狙っている。
選挙戦最終日の15日夜には台北市の総統府前で集会を開く予定で、民進党の地盤の南部から総統府を目指す象徴的な行程で、支持者を盛り上げる狙いだ。

ただ、選挙協力する第3勢力の新党「時代力量(時代の力)」への立法委員選での比例票流出を避けるため、民進党に投票を集中するよう訴えてもいる。
一方、国民党の朱立倫主席(54)は南部の遊説は立法院(国会)で議席を持つ選挙区にとどめ、北部の台北や新北市などの地盤固めに集中。国民党は13日、党本部で馬英九総統や王金平立法院長(国会議長)らが記者会見し、比例票を国民党に投じるよう呼びかけた。■
第三勢力としての勢いを得ているのだ。台湾と香港の学生らの運動は連携もしている。頼もしいことだ。
<【台湾・総統選】
香港の大学生80人が視察 デモでつながり「香港はもっと民主化を」>
http://www.sankei.com/world/news/160113/wor1601130046-n1.html
■【台北=田中靖人】台湾で16日に投開票される総統・立法委員(国会議員に相当)選の状況を視察するため、香港の大学生が訪台している。香港では2014年後半、民主化を求める大規模な街頭占拠デモが行われた。同年春に学生らが立法院(国会)を占拠した台湾への関心は高い。
11~17日の日程で訪台したのは、香港浸会大学の学生約80人。12日に与野党から情勢や選挙戦略の説明を受け、今後は選挙集会の見学、有識者への聞き取りなどを予定している。13日は立法院を訪れ、担当者に選挙制度などについて質問していた。
同大2年の李昇沢さん(19)は「香港の指導者は北京に管理され香港人の声を聞かないが、台湾の政党は若者の意見を聞いている」と指摘。同大4年の林●(女ヘンに芫)●(=雨かんむりに文の旧字体)さん(21)は「台湾の選挙をみて、香港はもっと民主化を進めるべきだと感じた」と話していた。■
これと比較されているのが日本の学生団体、シールズだ。西村氏のFBにはこんなコメントがあった。
■Yoshiaki Sonoda 日本のシールズの、国家観の欠落した、ただ「嫌だ嫌だ」とポピュリズム的視点のみの駄々こねてるだけのママゴトと比べ、その活動の根幹にある「国家観」がしっかりしている点で、実に素晴らしい。成果主義に毒されすぎた従属的、TIMSS的お勉強しかしてこなかった日本人とは次元が違うと感じます。この問題は実に根深いのですが、これがいかに本質的な問題であるか、理解できない日本人が実に多い。日本は劣化の極みにあると、切実に感ずる次第です。(そもそもシールズは共産勢力の全面バックアップを受けた操り人形なので、そこに真の「志」など無く、比べること自体が意味がないのですけれども)

林 真由美 シールズって一種の現代社会の病の見本みたいな感じがします。若い人達のエネルギーが正しい方向に導ける大人が少ないですね。悪い方向に向かって,いとも簡単に利用されてしまっていますよね。そう考えると我々,大人にも責任があるとも言えますね。大勢の日本人も危機感が無く、グルメやくだらない話題にハナを咲かせて現実を見ようとはしていません。正しい歴史も全然分からない大人も大勢います。当然、シールズの様な若い人達が出るのも当たり前ですよね。■
ともに的確な分析、指摘である。賛同する。シールズは学生運動のまがい物、名折れである。
世界遺産となった軍艦島ツアーにも怪しい連中が関与しているらしい。ネットのあちこちで取り上げられている。例えばこれだ。
<<話題>軍艦島観光の朝鮮人労働者問題の扱いを批判→賠償金200万円請求される>
http://www.media-japan.info/?p=506

■Posted By: amenokakuya 2016年1月10日
軍艦島の観光サービスを扱う企業が、いわゆる「朝鮮人の強制労働」などの歴史問題を懸念するfacebookの投稿に対し、記事の削除と謝罪と200万円の損害賠償を求める内容証明文書を郵送した。
損害賠償を求めているのは、「軍艦島コンシェルジュ」を運営する、株式会社ユニバーサルワーカーズ。代表取締役の代表取締役の久遠龍史氏は、神戸出身の元格闘家で、軍艦島の観光事業を展開している。
facebookのユーザーである小川茂樹氏は、「軍艦島コンシェルジュ」について、同ページ内に「朝鮮半島や中国大陸から外国人労働者が連れてこられ炭鉱労働に従事していた。このことは負の遺産ではある」とあることを問題視。また、長崎市が昨年、軍艦島観光を扱う船会社5社に対して、ガイド内容のマニュアルの提出を求めたが、同年12月24日の時点で「軍艦島コンシェルジュ」だけがマニュアルの提出に応じていないことを指摘している。加えて、小川氏は営業妨害や民族差別の意図がないことを強調しつつも、同社が在日系企業であることなども併せて言及している。
小川氏が最も懸念しているのは、軍艦島における当時の朝鮮人とその労働に関して、日本国内や韓国において史実と異なる虚偽の内容がいまだ数多く流布していることで、世界文化遺産に登録された軍艦島の観光が、そうした虚偽の歴史を伝える反日の手段となることのないよう、警鐘を鳴らすものである。

こうした小川氏の懸念と警鐘に対し、株式会社ユニバーサルワーカーズは今年1月6日、「悪意ある虚偽の書き込みをすることにより」、「信用を毀損しその営業を妨害」したとして、記事の削除と謝罪文の掲載、200万円の損害賠償を求める文書を、5名の弁護士の連名で小川氏に内容証明郵便物として郵送した。小川氏は記事削除と謝罪と損害賠償金の要求には「断固戦う」としている。
ユニバーサルワーカーズの「軍艦島コンシェルジュ」が今後、いかなる対応を取るかは注目である。訴訟が現実のものになった場合は日韓双方で注目が集まり、同社に対する企業イメージの好悪は、軍艦島観光を検討する日本人と韓国人とで、全く逆のものとなるであろう。
軍艦島コンシェルジュ
http://www.gunkanjima-concierge.com/
電話 095-895-9300
facebook記事
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=621398131331538&set=a.122600164544673.21290.100003840699447&type=3&theater■
史実に反する「朝鮮人の強制労働」について指摘したことに対し、旅行会社が200万円の損害賠償を求めてきたというのである。不当な圧力と表現の自由のため戦う小川氏を応援したい。
この事件について中山成彬氏はこう言っている。
https://twitter.com/nakayamanariaki
■中山なりあき @nakayamanariaki · 1月14日
世界遺産に登録された軍艦島を観光する人が増えているが、朝鮮人強制連行の話をするツァー会社があるという。週刊ダイヤモンド先週号の櫻井よしこ氏の記事によると、昭和20年1月から5月までの炭坑夫の平均日当は内地人4円65銭、朝鮮人4円66銭、当時破格の待遇だった。長崎市は注意して!■
その櫻井よしこ氏の記事がこれだ。
<「韓国で日韓基本条約に伴う訴えを却下 必要な歴史の学び直しと冷静な反論」>
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/01/09/6239
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結果、当面の摩擦は緩和されるかもしれないが、対日賠償請求が蒸し返される可能性がある。韓国の最高裁判所は3年前に元徴用工の個人請求権を認めており、日本企業に賠償を命ずる判決も続いている。
朝鮮半島の徴用工について、「日本がひどい扱いをした」というイメージが日本人の間にも存在する。だが事実は必ずしもそうではない。日本人が知っておくべきこうしたことを佐谷正幸氏が教えてくれる。
氏は32(昭和7)年、福岡県飯塚市に生まれ、九州大学工学部採鉱学科を卒業し、三菱鉱業(現在の三菱マテリアル)に勤めた。幼友達にも朝鮮の子供たちがいて、朝鮮人労働者が日本人労働者と一緒に働いた炭鉱問題を研究してきた。2015年6月19日の「日本時事評論」誌上で語っている。

・「三菱飯塚炭鉱史」には、42(昭和17)年当時、定住労務者の確保は朝鮮人によるしかないと記されており、石炭増産は朝鮮半島出身者に依存していた。
・会社は、労務者に長期に働いてもらうために社宅を整備し、給料も日本人と同等に支払っていた。
・詳細な記録が残っている明治赤池炭鉱の45(昭和20)年1月から5月までの労務月報によると、力仕事である炭鉱夫の日当は5カ月平均で、内地人(日本人)が4円65銭、朝鮮人が4円66銭だった。わずかだが朝鮮人の方が高く、事実上同等だった。
・技術を要する仕操夫は日本人が4円64銭、朝鮮人が4円40銭だった。1日に24銭の差があるが、これは新参の朝鮮人の技能が未熟だったためと思われる。
・44(昭和19)年の九州一帯の炭鉱では、日当に各種手当が加算された。結果として月収は150円から180円、勤務成績の良い労働者は200円から300円も取るケースもあった。
・当時の巡査の初任給は月額40円、事務系の大学卒業者は75円だった。上等兵以下の兵隊の平均俸給は10円弱だった。比較すれば朝鮮人労務者の給与は悪くない。
日本が彼らを搾取し続けたという非難はこうした基礎的情報では根拠を欠く。佐谷氏は、当時の炭鉱の所長の話を紹介してこうも語っている。
・労務者が死亡した場合は、会社は遺骨を朝鮮の遺族に届け、扶助料と弔慰金も渡して「戦死者と同様の扱い」をした。
現場に基づく生の情報を知ってみれば、日本人が朝鮮人をひどい目に遭わせたという負のイメージはかなり修正されるのではないか。事実をもって語らしめることが大事であるゆえんだ。
日本の高齢者は、いまこそそうした記憶を次の世代やそのまた次の世代に伝え、実像に近い歴史観を若い世代が抱けるようにすべき時だ。なぜなら来年も再来年も、中韓両国は必ず熾烈な「歴史戦」を日本に仕掛けてくるからだ。中国はすでに「日本の蛮行」は「歴史の定説」だと繰り返し表明している。彼らの挑戦に、日本側が事実をもって冷静に反論できるように、歴史の学び直しと戦争の記憶を持つ世代の導きが必要な局面である。
同時に私たちは事実に対して謙虚でもありたい。例えば幾つかの炭鉱では朝鮮人労務者の死亡率がかなり高かったという統計もある。こうした負の側面も含めて歴史を論ずることが隣国のむちゃな主張を退ける賢い道である。■
歴史事実を知ることが肝要だ。中間や日本の左翼は、無知に付け込んで、ウソを触れ回るのだ。
在日の人たちや韓国人は、つかこうへい氏を見習うべきである。
<【産経抄】在日韓国人2世つかこうへいさんも洗脳された「従軍慰安婦の強制連行」>
http://www.sankei.com/column/news/160116/clm1601160005-n1.html

■本当のことを言うのは存外難しい。たとえそれが事実だろうと、時と場所を選ばずに口にすると、物事を台無しにしかねない場合がある。国家間にぎすぎすとした感情的対立を生みやすい歴史問題などは、その代表例だろう。
▼「歴史は優しい穏やかな目で見るべきではないか」。19年前に取材した在日韓国人2世で直木賞作家の故つかこうへいさんは、こう語った。人間の業(ごう)にかかわる問題は「自分の娘に語るような優しい口調で一つ一つ説いていかなければ伝えられない」とも。

▼取材のテーマは、つかさんの『娘に語る祖国 満州駅伝-従軍慰安婦編』という著書についてだった。これを書くためにつかさんは元日本兵士や慰安所関係者らに取材を重ね、当時、マスコミで独り歩きしていた「強制連行」というイメージに洗脳されていたことに気づく。
▼「悲惨さを調べようと思っていたら、思惑が外れてバツが悪かったが、慰安婦と日本兵の恋はもちろん、心中もあった」「将校に恋をしてお金を貢いだり、休日に一緒に映画や喫茶店に行ったりという人間的な付き合いもあった」。つかさんは率直に話してくれた。
▼つかさんは、日本軍・官憲による「強制連行」に関しては「していないと思う」とみていたが、一方でこうも指摘した。「営業行為の側面が大きくても、人間の尊厳の問題なのだから、元慰安婦には何らかの誠意を見せ続けるべきだ」。合理性だけでは割り切れない人情の機微か。
▼取材後の雑談で、つかさんはこんなことも笑顔で語っていた。「うちのオヤジは『日本に連れて来られた』と言っていたけど、本当は食い詰めて自分で渡ってきたんだろう」。あっけらかんと本当のことを語り合える日が来るのを願う。■
つかこうへい氏のことは以前にも書いたことがあるが、慰安婦は「黒人奴隷のように鉄の鎖を付けられて連行された」とイメージしていたそうである。だが、実態は違った。それを認める率直さ、柔軟さを見習うべきである。