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市川稔の米(マイ)情報

市川稔が感じたこと、想うことを随時更新します。米の生産、流通、消費、行政など。
グルメ、クルマも。

コメ作りは減るか?

2009年11月28日 08時47分14秒 | Weblog
東北のあるコメ生産者から連絡ありました。

今までは、いわゆるフル作付けです。
目一杯コメを作りそれで生活していました。

コメ単作地帯では減反4割やれば食べていかれない。
麦、大豆はその地域の気候では現実的ではない。

飼料米の売り先が確保出来たので生産面積の4割りほどを飼料米に振り分けることにするというのです。

反(10aあたり)8万円国から直接補償があります。

それで減反に協力すれば主食用のコメにも反2万円(まだ未定)くらい補償があるのでそれに乗ったのだろう。


ここは北東北でコメしかできない地域。


こういう取り組みは増えるのだろうか?


小生の考えは、
売り先あるなら主食用作るべき。
おそらく、関東以西はコメ作り増えるとみている。
なぜなら、売り先が地元にある地域が多いからだ。

飼料米や米粉米は「売り先」がなければ作れない。
在庫の山になってしまう。

主食用へ農家段階で流れ込むことになるだろう。
面積でやるということは数量の縛りが無いからだ。

現政権の政策に乗る農家も出るだろう。

しかし、
未来永劫反8万出るなんてありえない。
なぜ、自給率、自給力上げるためにコメ農家中心に税金を使うのか?
来年度実験で5千億以上使うという。
5千億円以上の税金(実際は国の借金)を使うことを実験とは言わない。

その次の年度からは1兆数千億円投入するという。

主食用コメ生産額とほぼ同額の補助金が投入されることになる。

これは冷静に考えておかしい。

前提となるのは、
貿易を自由化しコメ相場が下落すること。
売れないコメは作れないこと。

ならば、
売り先見つけて飼料米、米粉米を作って田んぼを維持し、
自給力維持に協力して欲しい。

そういう思いが入っているのではなかろうか?


安易に政策に乗っかるとハシゴ外されるのでご用心を!



それにしても、
「販売なくして生産なし」
中間流通というものはとても大事なハズ。

そこに対しての「おもいやり予算」というものは皆無ですな。

大幅な相場下落。
まず、都市部のコメ卸はやっていかれなくなるだろう。
街の米屋も更に姿を消して行くだろう。

自らの取り組む位置を変えよ。

進路はどこか?

北北西に進むのか?
南南東に進むのか?

販売業者は怒りの手を上げろ。

そして知恵を絞り、目標を定め、進路を決め、そして進んで行くのだ。

行く先や行き方が分からなかったら分かる人に教えてもらえば良い。

それも出来なかったら勇気ある撤退も選択肢だと思う。





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