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悠久の歴史のなかで・・・

いつも読んでいただき、ありがとうございました。
まだ沢山書きたいことはありますが、これで終わります。

冥王星の日

2025-02-18 14:08:44 | 日記
 2月18日は「冥王星の日」です。1930年のこの日、アメリカの天文学者であるクライド・トンボーが太陽系第9惑星として「冥王星」を発見したことに由来しています。しかし、2006年に「惑星」の定義が定められ、現在、冥王星は「準惑星」に分類されています。
 惑星発見について調べてみると、既に紀元前2000年代のバビロニアの天文学者には、水星と金星が内惑星、火星、木星、土星が外惑星であるということは知られていたようです。
 その後、ずいぶん長く5惑星とされてきましたが、17世紀、コペルニクスの地動説が受け入れられるようになって、地球もようやく惑星のグループに入りました。1781年、イギリスのハーシェルは自作の望遠鏡で夜空をながめるうちに土星の外側をまわる天王星を偶然発見しました。また、1864年にフランスのルベリエとイギリスのアダムスにより、海王星が発見されました。そして、1930年冥王星が発見されたのです。
 冥王星は、約250年かけて太陽のまわりを回りますが、発見後、わずか3分の1を移動する前に惑星のグループから外されてしまったということになります。
 ちなみに、ニコラウス・コペルニクス(1473-1543)は、ポーランド出身の天文学者です。晩年に『天球の回転について』を著し、当時優位だった天動説を覆す地動説を唱えました。「コペルニクス的転回」という言葉がありますが、今の世の中でも既存の物事を根本的に転換させる視点で考えてみることも必要ですね。

1セント硬貨「リンカーン・ペニー」

2025-02-17 15:20:13 | 日記
 トランプ大統領は財務長官に対して1セント硬貨の製造を中止するように指示したとのこと。1セント硬貨を製造するのに1枚あたり3セント以上要することから、コスト削減のターゲットになったようです。

 アメリカ合衆国は1776年に独立宣言し、その後1792年に貨幣法が制定されました。この法に基づき造幣局が設立され、翌年から銅貨、1794年から1/2ドル銀貨および1ドル銀貨、1795年から5ドル金貨と10ドル金貨などが鋳造されました。
 1セント硬貨には、penny(ペニー)の愛称があります。リンカーン・ペニー(Lincoln cent)は、アメリカ合衆国で1909年から現在まで発行されている1セント硬貨です。この硬貨は、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの生誕100周年を記念して導入されました。硬貨の表面にはリンカーンの胸像が描かれており、これはアメリカ人彫刻家ビクター・デイビッド・ブレナーによってデザインされました。
 アメリカ合衆国の硬貨の中で最も長く使用され続けているデザインであり、以前に行われた調査によれば、アメリカ国民の3分の2が存続を望んでいるそうです。リンカーン・ペニーは貨幣の価値だけではなく、多くの人々が愛着心を持っているようです。キャッシュレスの時代になりつつありますが、どうなるのでしょうか。



一日の始まり「日界」

2025-02-16 12:58:57 | 日記
 なかなか眠れない夜。時計を見ると0時を過ぎて日付が変わっていました。でも、なぜ真夜中に日付が変わるのでしょうか?

 日界といいますが、一日の始まりの時刻をどの時点とするかは、歴史的、文化的なものがあります。そもそも日界と意識するようになったのは、15世紀に機械時計が発明され、ヨーロッパの都市などで広場などに大時計を設置し人々が時間を見られるようになってからと言われています。
 現代の世界で標準的に使われる日付と時刻では、正子(真夜中の0時)が日界です。これを常用時といいます。平均太陽の南中する正午を1日の中央とし、その半日前に当たる正子を0時と定め、これを日界(一日の起点・終点)としました。
 しかし、天文学ではクラウディオス・プトレマイオスの創始以来、日界を正午(昼の12時)とする「天文時」を使っていました。これは夜間観測中に日付が変わる不便を避けるためでした。しかし、紛らわしいので1925年1月1日以降は、天文学においても常用時が採用されました。
 一方、太陰暦では、一月(ひとつき)の始まりを日没時に見える新月が観測される時点としていたので、日界は必然的に日没時となっていました。イスラム暦やユダヤ暦、キリスト教の教会暦で用いられていました。例えばクリスマスの一日は、常用時での12月24日の日没時に始まり、常用時での12月25日の日没時に終わります。したがって、クリスマス・イブとは、「クリスマスの前日の夜」ではなく、正に「クリスマスの夜」なのですね。

 日界を超えないように、しっかり睡眠時間を確保することは大切です。



最初の機械式時計「塔時計」

2025-02-15 09:54:44 | 日記
 時計の歴史を調べてみると、とても面白い。その歴史には、日時計、水時計の他に火時計や花時計など、時間という見えないものを見える化するために発明と工夫がありました。
 世界で最初の機械式時計は、1270年から1300年頃のルネッサンスの時期に、北イタリアから南ドイツに至る地域で作られた塔時計だと言われています。
 最初の機械式時計は、おもりを利用して動作する構造を持っていました。イタリアの修道院や教会で、祈りの時間を守るために使用されたのがその始まりです。文字盤や針はなく、鐘を鳴らすことで時刻を知らせる仕組みでした。
 その技術は、14世紀にフランスやドイツにも広まりました。この時期には歯車やエスケープメント(振り子と歯車の連動装置)が改良され、より正確な時間計測が可能となりました。
 その後、1582年にガリレオ・ガリレイが振り子の等時性を発見し、1656年にはオランダのクリスチャン・ホイヘンスが振り子時計を発明しました。これにより、時計の精度は飛躍的に向上しました。
 現代、様々な機械式時計が日常の必需品となっています。単なる時間計測の道具ではなく、その美しさと技術を愛している人も多いのではないでしょうか。



古代の水時計「クレプシドラ」

2025-02-14 14:06:33 | 日記
 お昼休みの時間を電波時計が知らせてくれます。現代の時計は精密で正確です。

 古代の時計といえば、日時計と水時計を使用していたようです。今回は水時計について調べてみました。
 水時計の歴史は非常に古く、紀元前16世紀の古代エジプトにまで遡ります。夜間の時間を測るために水時計が使用されていました。最も古い水時計の一つは、アメンエムハトの墓碑銘に記録されています。
 水時計は、容器に水を一定の流量で流し込む「注入型」と、容器から水を一定の流量で流し出す「流出型」の2種類があります。古代エジプトでは、石製の容器を用いて水面の高さで時間を測定しました。
 古代ギリシャでも水時計は広く使用され、特に裁判の時間測定や夜間の時間測定に利用されていて、「クレプシドラ」と呼ばれいました。
 中国でも水時計は独自に発展し、精巧な機構を持つものが作られました。日本には「漏刻」として伝わり、天智天皇の時代に時報として使用されたとのことです。
 水時計は、太陽が出ていない夜間や曇りの日でも時間を測ることができるため、日時計の補完として重要な役割を果たしました。現代の精密な時計の基礎となるような発明品です。
 それにしても、古代の人々の時間は現代よりゆったりと流れていたのでしょうか。