古代から知られていた元素の単体の種類は、貴金属や炭素など11に過ぎませんでしたが、17世紀以降には実験を通じて発見された元素の個数は増えました。
17世紀にはリンなど3種、18世紀には水素や酸素からウランを含む13種、19世紀には56種の元素が見つかりました。20世紀には自然界に存在する元素の5種類に加え、人工放射性元素が15種類合成されました。
日本では、2016年に原子番号113の超重元素、「ニホニウム(Nh)」が発見されました。これは、理化学研究所の森田浩介博士率いる研究チームが15年以上かけて行った研究の成果です。亜鉛とビスマスの原子核を衝突させることで人工的に合成されましたが、その成功確率は非常に低く、100兆分の1とも言われています。この発見は、アジア初の元素発見として注目され、命名も日本にちなんで「ニホニウム」とされました。これは、日本の科学技術の進歩を象徴する大きな功績です。
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