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Kokoro-integrate代表 の、日頃思うところ。

40歳ごろが危ない

2014-02-12 19:12:25 | いろいろ精神分析
師匠の臨床例をまとめて見ていると、

母性喪失の度合いがひどい場合、

備給が追いつかずに心的エネルギーが枯渇して、
身体を動かせなくなってしまう年代があって。

それが40歳ごろのようです。


身体が動かせない、というのは、病気になることも、亡くなってしまうことも含めて。
自殺してしまう年齢もこの頃が多い。



実はこの年頃、どんな人にも危機はあって、、
アメリカでもこの年頃は「中年の危機」、「ミッドライフ・クライシス(midlife crisis)」と呼ばれています。


20代や30代までは、目の前の仕事や子育てに突っ走ってきて、
何もかもが少し落ち着いた頃、

ふと、「このままでいいのかな」と考えてしまうのが40代とか50代。


このときに、ライフスタイルを変えてみたり、趣味に没頭してみたり、新しく事業を始めたり…
どうにか自力で乗り越えて行ける人は、とても幸せな人だと思います。


ただ、自分の生きている意味、存在価値がわからなくなって、
依存症とか、自殺願望とか、不幸な道に進んでしまう人達は、
程度の差こそあっても、母性喪失の環境で育った可能性があります。







人間は、無意識の中にコンプレックスを押し込めたままにしておくと、

1,身体
2,精神
3,行動

の3つのどれかで症状を表現します。


具体的に言うと、例えば、

1,身体・・・肌荒れや頭痛など身体症状が出る、病気になる

2,精神・・・メンタルの病気になる、うつ病になる、感情がコントロールできなくなる

3,行動・・・うっかりミスをする、言い間違いをする、事故を起こしたり巻き込まれたりする


っていう感じです。


よく、「毒は吐かないと自分がやられる」って言いませんか?(私の周りだけかな・・・。。)

他人の悪口も、どうして自分がイライラするのか、という分析であれば
言葉にすることは悪いことではなく、

逆に、「悪口なんて言うべきじゃない」という信念から、
本当はイライラしているのにそれを見過ごして我慢を続けると、

確実にストレスになって自らを攻撃することになります。

これは、無意識レベルでのイライラもあるので、
自分では怒っている自覚がない、という人もいますね。


このストレスが精神に表れると、うつ病になったり、

ストレスが身体化すると、胃が痛い、肌が荒れる、口内炎が出来る、ってことになったりします。


ちなみに行動化するとしたら、
むかつく相手から頼まれてたことを、うっかり忘れたりします。

これは無意識で反抗している証拠なんです。


***


で、この、身体・精神・行動の3つのうち、どれになるかは、その人の精神構造次第なんですが、

「精神」がやられるのが、一番タチが悪いと思っています。


特に、うつ病から自殺へと発展してしまうこと。
私はこれが何よりも怖いです。


元々メンタル的にリスクを抱えている人は、すでに中年の危機を迎えるまでに
なんらかのトラブルに見舞われている可能性は高いけど、

死んでしまう、という意味でいうと、40歳近辺がかなり要注意なんです・・・。。
特に、独り身の45歳くらいまでが危ない。


家族や配偶者に支えられて、ギリギリながら乗り越えられる人もいるので、
母性喪失だからって全員が45歳までに何か起こる、というわけではないけど、

45歳までに寿命が切れてしまう人、というのは、ほぼ100%、母性喪失だと思う。



例えば。

野球の伊良部投手。
2011年に42歳の時に自殺により亡くなっています。

wiki先生によると、伊良部投手の両親は、物心つく前に離婚しており、
成人するまで自分の父親がアメリカ人だということを知らなかったとのこと。

推測するに、お母さんは離婚後、
生活を支えるために、母親的なことは十分にできなかったんじゃないかなあ、と思う。

しかも父親がどういう人だったか、という話を全くしていないとなれば、
そもそも、親子の会話とか、交流があったのかどうかも疑問・・・というところ。

母子喪失の可能性はかなり高いです。



そして、30歳過ぎになって、戦力外通告。

野球で順風満帆な人生を送った人に突如訪れた挫折に、
最初は起業をしたり、もう一度トレーニングをして復帰しようとチャレンジしたり、

頑張るエネルギーがあったのに、、

40歳を過ぎて、耐えきれなくなっての自殺。


特に、亡くなる近辺は、奥さんとも離婚だか別居だかをしてて、
支える人、エネルギーを備給してあげられる人が近くにいなかったようなので、

もう、これはしょうがないかな、という感じです。。


40歳を過ぎての孤独は、やっぱり怖い。

自立も大事だけど、やっぱり、お互いにエネルギーを与えられる社会がいいと思う。
そうすればみんなハッピーになる気がするのに。



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心的エネルギーの容器の話。

2014-02-10 15:24:03 | いろいろ精神分析
母性喪失だとどんなことが起こるか・・・。


ボウルビィの研究によると、母性喪失の状況で育った子供は、
発達に遅れが出たり、病気になりやすかったり、うつ傾向が強かったりする、と言われています。


臨床でもその通りとなっていて、
発達面や健康面、メンタル面において、年を重ねるごとに差が出てきます。



これは、エネルギー論で考えるとわかりやすいかな、と思っています。


例えば、子供が3歳までに受けた母性(まなざしとか、スキンシップとか)は、
心のエネルギーを貯める容器を作る役割、としてみると


養育者に母性があればあるほど、きちんとした容器が形作られるんですね。
素材のイメージ的には、シャボン玉の容器から木の容器、ガラスの容器から鉄の容器、という具合。


んで、まなざしや声かけが少ないと、カタチも、
底がまったくない容器、とか、側面に穴が空いた容器になってしまうのです。







人は、やる気を出したり、頑張ったりするときに、心のエネルギーを使っていますが、

容器に入っているエネルギーを全て使い切ってしまっても、
一晩ぐっすり寝ることで、また少しずつ貯まります。


あと、「癒やし」と呼ばれるものがあれば、エネルギーは貯まりますね。

ゆっくりお風呂に入ったり、誰かに褒めてもらったり、
何か良いことをして「ありがとう」と言われたり。

エネルギーを放出したら、なんらかの方法で備蓄する必要があるんです。

あ、美味しいものを食べる、というのもそうですね^^



ただ、あまり寝られない日々が続いたり、
備蓄をしないままでずーっと頑張り続けてると、

容器が空っぽの状態が続いて、身体的にもエネルギーがなくなって動けなくなる。


これが、うつ病です。


うつ病になってしまうと、エネルギー庫がカラッカラなので、

休養してたっぷりとエネルギーを備蓄しないと、動ける力が生まれません。
仕事を少し減らしたくらいでは、エネルギーは全然貯まらないのです。


うつ病の人に「がんばれ」と言ってはいけない理由も、これでわかりやすくないですか??


頑張るにはエネルギーが必要なんです。
そのエネルギーがカラカラないのに、「頑張れ」と言われるのは辛いことでしかありません。


ただ、本人にはどうやってエネルギーを備蓄をしたらいいのかがわからない。
なので、カウンセラーや家族のサポートが必要になってくるのです。



うつ病になる人全員が、穴の空いた容器を持っている、とも言えないのですが

穴の数が多ければ多いほど、穴の空いていない容器を持っている人に比べたら、
エネルギーが枯渇するスピードは遙かに速いですよね。


なので、子供がうつ病にならないためにも、しっかりと母性をもって
「まなざし・関心・声かけ・スキンシップ」の4つを十分に与えてあげた方がいいです。








ちなみに、底がない容器をもっている人は、
エネルギーが容器に入ってきて、通過したときにしか頑張れません。

これは、依存症になる人が持っている容器です。

アルコール依存や、ギャンブル依存。

アルコールやギャンブルでエネルギーを備蓄している時だけ元気で、
それが無くなるとエネルギーが出せなくなる。

なので、とにかく備蓄をしようと、どんどん深みにはまってしまう、という構造があります。



***



ということで、

うつ病になった人や、依存症になった人が根本治療をするためには
この容器の形を変えていく必要があります。


この容器、母性の力で出来上がっているので、
やはり母性に似たもので補っていくのが近道です。

"お母さん"代わりの存在に、同じようなことをしてもらうんですね。

ただ、第3者が育て直しをするという手法は、かなりのスキルが必要だし、リスクを伴うので、、
やっぱり近くにいる人、家族がサポートするのが一番です。


プラスして、エネルギーを使いすぎてしまうコンプレックスを解消すると
あまりエネルギーを放出せずに済むので、

そのコンプレックスを解消するには、
やっぱり精神分析で無意識を探ることがいいと思います。


どうしてエネルギーが枯渇してしまったのか、どうしてうつ病になったのか、という論理も探れますし。


カウンセリングではそこまでやらないので、
どうにか連携プレーできればいいんですけどね。


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どうして精神分析を選んだのか?

2014-01-30 17:45:18 | いろいろ精神分析
ブログを開設しました!


自分が精神分析について学んだことを、文章にしながら復習したい!という…

自己満足なブログです・・・><


が、

心理学に興味ある人にとって、何かのヒントになればいいなあ、と思います。

あくまでも、私の言葉で語りますので、誤解があったらごめんなさい。


んまあ、


気軽な感じでお付き合いください^^



***



まず、


「精神分析とは何か?」という詳しい説明は、他のサイトに譲るとして…


どうして私は精神分析を選んだのか、というところから。




一言で言えば、「色々な物事の原因がわかるから」というのが理由なのですが、

これがね、本当に面白くて。


クライアントの事例を聞く度に、「うわー、もっと原因を探りたい!」と探究心がくすぐられてしまうのです。




精神分析の論理には「無意識」の存在が欠かせないのですが、

無意識がどうだったか、という面を見ながら物事を考えると、

全ての物事には「無意識的な原因」があるんですよね。



だから、奇跡と呼べるようなものや、スピリチュアルなことだって、
精神分析の理論にかかれば、「不思議なことではないんですよ」となるし、


日本には「言霊(ことだま)」を信じる文化があるけど、これも「無意識」が関わってる。




引きこもりになったのだって、いじめられたのだって、夫婦げんかが絶えないのだって、

すべてに原因があって、それは本人や両親の無意識の中にあるんです。



さらに面白いのは、


事故や病気にも、事故を起こした本人、病気になった本人に原因がある、と言えること。


事故はただの不注意、とも言えるけど、

じゃあどうして不注意だったのか、
魔が差したのはなんなのか、うっかりミスがどうして起こるのか、
という原因を突き詰めていくと、「無意識」にぶち当たるんです。



ということは、無意識を探って、意識できるようにしておけば、事故も病気も予防できる。
もうすでに病気になっている人だって、それを治すこともできて、ものすごく健康に過ごせることができるはず♪


実際、精神分析的なセッションを重ねて、ガンを克服してしまった人だっているんです。


面白い(。・ω・。)


・・・と、、私が興奮してるだけで、この楽しさは伝わらないと思うけど。。





メンタルが弱くなったときに、

心療内科で薬をもらって飲むのは「対処療法」、精神分析で解決していくのは、「根本治療」。



もちろん、精神分析をするには、専門家の熟練したスキルが必要なんだけど、

将来を楽しくハッピーに過ごすためには、とてもいい、贅沢な学問だと思うのです。


もうね、がっつりはまっちゃったんだよねー
これからも、その学問をより深掘りしていきたいと思いまする♪


とりあえず、はじめの一歩はこんなところで!





Found it. Kyon




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