昨日は芭蕉布の着物・バシャギンをご紹介しましたが、この着物
を保存するのにそばに置かれていたのが、このモロコシソウです。
夏に黄色い花を咲かせ、秋から冬にかけて実が付きます。この
モロコシソウは実が付いていることから、おそらく秋に採集された
ものと思われます。おばちゃんの話よるとバシャギンのそばに置
いて樟脳(ショウノウ)代わりにしていたそうです。つまり、樟脳の
ように永い間このバシャギンの防虫、消臭、芳香としての役割を
果たしていたのでしょう。200年以上もの保存に役立っていたので
すから、すごいことです。
【島口バージョン】(キシゆむた)
きぬやバシャぬきん・バシャギンばのしったんじゃが、くんきんば
なげかうしゃきゅんたむぇ、ぶちちうしゃたんが、くんモロコシソウ
だりょっと。夏黄ーかん花ば咲かし、秋ら冬実ぬなりょっと。くんモ
ロコシソウや実ぬくっかとぅんかな、たいがい秋とうてぃちゃんむん
だろ。アンマぬ話とぅやバシャギンぬぶちちうし樟脳(ショウノウ)代
わりちしゅたんあんべぇじゃ。えあーげ樟脳にしなげぇさんええだ、
くんバシャギンち虫ぬくっからにしし、におば消し、いちゃんにおば
すぃむん役割ばしゃんだろ。200年あまりなげっさ役立ちちゃんち
いゅんくとぅや、うどろっきだりょっと。
は「モロコシソウ」を紹介して頂き有難うござ
いました。
地方独特の文化財が消えていくなか、バシャ
ギンをどうか6守り続けて下さい。
私も暑い日に来てみたいです。多分涼しいで
しょう。
200年も保存期間があるとは凄いです。
3世代まで可能ですね。
これは”島模様”から来た言葉とのことです
奄美をはじめとする、島の織物が
都市で珍重されているうちに定着した言葉のようです
独特の風合いが、なんとも魅力的です
自然素材を使った伝統の織物を
なんとか、現代に蘇らせてほしいものです
け継いでいく必要がありますよね。私も「芭蕉
布再生プロジェクト」にかかわっていますの
で、これからも何らかの努力をしていきたいと
思っています。縞模様の「縞」は、「島」から
きたのですね、大変興味深いお話をありがとう
ございます。