１０年２月２７日（土）
「勝者の礼儀」
バンクーバーオリンピックのアイスホッケー女子では、
地元カナダが金メダルを獲得した。
地元ということもあり、過度のプレッシャーを受けながらここまできた。
そのよろこびは大変なものだったであろう。
だが、選手たちの振る舞いはどう贔屓目に見ても、度を越えていた。
表彰式の直後、リンクに繰り出し、
葉巻を吸ったり、シャンパンを回し飲みしたそうだ。
金メダリストとしてあってはならない行為だった。
勝って敗者を思いやる。
勝者も敗者も同じく想像を絶するような努力を積み重ねてきたのだ。
お互いこころから健闘を称えあい、
すべての競技者を思いやった態度を取るべきだった。
それが勝者の美学ではないだろうか。
だが、もうひとつの視点がある。
カナダではアイスホッケーは国技であるということ。
プロ化され、ほとんどの選手がプロリーグの看板選手だということ。
おのずと勝利の祝い方にもお国柄があるのかもしれない。
20:46 2010/02/27
